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【ラジオDJへの道】第82歩:エピソードトーク&曲紹介Vol.73「いろんなお店で温かい気持ちになった話」「しらけちまうぜ(小坂忠)」

今回も朝にstand.fm配信、夜にnote更新となります。
たぶんガチガチに旅行してるんで、これが精いっぱいかもしれないですね。
というわけで第73回!

横手市→湯沢市稲庭町

・稲庭城

まだ稲庭うどんのお店が開いていない時間だったんで、先にこちらへ。
見所は”東北一の長さ?高さ?”を誇るスロープカーと、模擬天守の中にある”黄金の間(茶室)”です。どちらもなかなかの見応えでした。

なかなか立派な模擬天守です
かなりの高低差のあるスロープカー
壁にも天井にも茶道具にも金箔があしらわれてます

・佐藤養助商店本店

稲庭町といえば”日本三大うどん”として全国的にも有名な「稲庭うどん」の発祥の町。やはりご当地グルメは現地で食べるに限るので、東京や角館でも食べたことはありましたが、稲庭町にて改めて食します。

そして元祖と言ってもいいのが、佐藤養助商店。元祖から秘伝のレシピを譲られ、そこから8代にわたって守り続けている老舗で、全国展開もしているので僕は銀座店に行ったことがあります。
とはいえやはりここは本店に行きたいわけで。本店にて二味うどん&比内地鶏のとり天を美味しくいただきました。
この状況なので休止中ですが、工場見学とかもできるようです。

本店の店構えが立派
見事な見栄え。もちろん味も最高。
実演見学、見たかったなあ

・川連漆器伝統工芸館

厳密には稲庭町ではなく、その隣の川連町にあるんですが、この地域は800年も続く伝統工芸品「川連漆器」が有名。
僕は事前には知らなかったんですが、軽い気持ちで立ち寄ってみたら見事で。特に賞を受賞した作品が展示されてるんですが、どれもハイクオリティでした。

そして商品も購入できたりするんで、色々悩んだんですが自分用の酒器(また増えちゃった)と、母の日用のお椀を買ったのでした。
稲庭まで足を延ばすのなら是非ここも行ってみて欲しいですね。

この看板が目印
見事な受賞作品
かなり豊富な品揃え

湯沢市稲庭町→横手市増田町

・増田まんが美術館

日本初、つまり世界初の”漫画”をテーマにした美術館。ここは前々から行きたかった場所でした。
漫画の原画展示にこだわった美術館で、なんと常設展は無料! これはすごい。漫画のすばらしさを多くの人に知ってもらいたい、とのこと。

見所は”名台詞ロード”ですかね。写真を見てもらうと分かりますが、漫画の名作の中に出てくる名台詞が壁に所狭しと書かれてる感じです。だいたい7~8割くらいは「やはりな~」と思ってしまうようなセリフ。

あと常設展では30人以上の漫画家の紹介と原画展示がされています。原画ってなかなかこうしてまとまって見られることは無いんで、かなり貴重だし、それこそこの美術館の価値なのかもしれません。
個人的には藤子不二雄A先生のところに喪章が付いていたのが悲しかったです。

そしてなんと現在開催中の特別企画展が萩尾望都先生! ということで「11人いる!」や「ポーの一族」、「銀の三角」などの名作の原画を堪能できました。

ミュージアムショップでは漫画モチーフのグッズがたくさんあって、色々買っちゃいましたね。

めちゃくちゃ凝った作りですよ
ソファすら凝っている(笑)
萩尾望都作品、堪能できます

・日の丸醸造

増田町は昔から商人の町として栄えていて、当時の建物も残っていたりするんですが、そんな一角に僕の大好きな日本酒「まんさくの花」を造っている酒蔵があるのです。
酒蔵見学も出来て、限定商品も買えたりするんで、日本酒好きにはオススメです。試飲も出来るんですけど、車だしな~。

横手グルメの続き

・十文字中華そば

横手のご当地グルメは実はもう一つ知られていて、それが”十文字中華そば(十文字ラーメン)”。その元祖のお店に行ってきました。うどんからのハシゴです。

そのお店というのが「マルタマ食堂」。ちょうどお昼時というのもありましたが、だいぶ並んでます。10人くらい。でも一人客はあまり居なかったこともあって、10分くらいで座れました。

注文した中華そば。スープはかなりあっさり。具は麩とかまぼこが入っているのが特徴ですが、最も特徴的なのはかなり細く縮れた麺。玉子麺に近いような。
あっさりというのもあって、これがかなりすいっと行けちゃうというか。元々おやつ代わりにもされてたという歴史的背景もあるのでしょうか。二軒目でもすんなり美味しく食べられました。

ザ・王道のような中華そば

・横手やきそばリベンジ!

実はものすごく迷ったんですよね。本当は昨日行っていたはずだし、元々の予定では別の史跡に行くはずだったし。
でもどうにも腑に落ちないというかもやもやするというか。

つまり前日二店舗で食べた横手やきそば、あれで評価をしてしまっていいのか?というね。
僕のポリシーとして、やはりご当地グルメは発祥のお店で食べる、ということにこだわりたいわけで。
それもあって実際にこの日は既に稲庭うどんと十文字中華そばを食しているわけですよ。

で、ダメ元というか決着をつけようと、当初の予定を変更して行ってきましたよ。昨日閉まっていて食べられなかった、「元祖 神谷やきそば屋」へ。そこで横手やきそばの元祖を食べて、最終判断をしようとね。

で、このエピソードはstand.fmでのメインなんでここでは割愛しますが、色々あって遂にありつけた元祖の横手やきそば。いやあ、美味しかった。もちろん食べるまでの色々だったり、その中で感じた店主の温かみだったりのバイアスはあるかもしれません。ただそれでも美味しかった。

「横手やきそばは美味しい」その事実に気づけただけで、僕は救われた気がします。
願わくば、高齢でも頑張っていらっしゃる店主の老夫婦が、いつまでも元気で多くのお客さんを楽しませてくれれば。

これがうまいんだな~
写真でも伝わる美味しさ
到着当初はこんな感じで並んでました
途中で閉店扱いに
最後の客となった僕が出たあと

横手のその他の史跡

・横手城

横手城は、二の丸に天守を模した展望台が建てられてます。こちらも模擬天守。
横手城で有名なのは、戦国時代よりも戊辰戦争の時に籠城した戦いかもしれないですね。城の中の資料スペースでもその時の解説が中心でした。

・本多正純墓所

徳川家康の天下取りを支えた一人ともいえる本田正純。しかしその後失脚してしまい、失意のうちにこの地で亡くなったということはあまり知られていないかもしれません。
今では立派な墓所として整備されています。徳川家好きは是非。

横手→酒田

・久村の酒場

日本全国の呑兵衛たちから「いつかは行ってみたい」と評される聖地のひとつが酒田にはあります。
こちらのお店、もう店構えからして最高なのですが、古き良き大衆酒場を感じさせてくれるお店。
酒田の呑兵衛たちが集まります(笑)

あ、ちなみにstand.fmでは「ひさむらのさかば」って言っちゃってますが、正しくは「くむらのさかば」です。

カウンターに座って周りの客の会話に耳を傾けていると、どこもかしこも翌日の競馬の天皇賞の予想をしている感じで。
僕の真横のおっちゃん達は分かるものの、向かいに座った若いカップルもずっと競馬の話ししてたもんな〜。面白い。これも含めて大衆酒場らしい。

名物の〆鯖は鯖が不漁でしばらく出せてないようですが、チーズボールにマグロの刺し身、そして本日の一品、鱒のあんかけを美味しくいただきました。
この季節の酒田の名物みたいですね。

そして呑兵衛三賢人の方々のサインを見つつ、堪能です。

この店構え!
チーズボール、美味しい(笑)
熱燗は初孫!
呑兵衛三賢人とも言うべき方々が並んでます(笑)

・ケルン

伝説のバーテンダー、井山氏のお店。いまは喫茶店というのが正しいのかも。
完全に見た目は喫茶店なお店の中に入ると、そこはやっぱり喫茶店(笑)

ただバータイムはカクテルも頼めます。
注文はもちろん、日本が誇るオリジナルカクテル、雪国。見た目も美しく味も美味しい、今や色んなお店で飲めるカクテルです。

この雪国を作ったのが、昨年残念ながらお亡くなりになった先代のマスター。90歳を超えてもお店に立っていたことでも有名。
今はその息子さんが作ってくれる雪国は、ある意味ご当地グルメを発症のお店で食べるようなもの。

何とも言えない満足感に包まれたのでした。


外観は完全に喫茶店
オリジナルレシピの雪国
サントリーのサイトで紹介された新しいレシピの雪国
渋すぎる! 映画のポスター


というわけで、大満足な二日目。良いお店で食事を出来ると、それだけでハッピーですな。まあ、この日は結局一人なのに1日で5軒回ったわけですが。あ、でもその数だけ見るとそこまでじゃないかも(笑)

さて選んだ曲はというと、ちょうど訃報が流れた小坂忠さんのナンバーから「しらけちまうぜ」です。
この曲、小坂さんの曲の中で一番好き、かつ以前のnoteにも掲載したシティポップのプレイリストにも入れてたりします。
この曲を聴きながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。

これ、作詞が松本隆、作曲が細野晴臣なんですよね~。そりゃ心にしみるわけです。こんな洒落た恋愛はしたことなかったな~。

それではまた次回。



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