憎悪の大合唱
コロナと肺炎になった母の退院が無意味に遅れている。
入院先や訪問医師はOKを出してるのに、施設担当者だけが母の体調が万全になるまで受け入れようとしない。
退院許可が出たのに、以来既に1週間、母は更なる時間を
真っ白い壁に囲まれ、物音しない個室で来る日もたった1人で
ぼんやりと過ごし、認知症は進んでいくばかりだ。
担当者への怒りで煮えくりかえる思いが沸き、平安へのツールをやってみた。
ツールの「私はこの感情を望みません」の一文を読んだ時に出てきたのはこの感情だ。
いや、私はこの憎しみを望んでいる。
私はこの感情をはっきりと望んでいる。
このカオスは快楽だ。
平安ではないが、快楽だ。
もっと味わいたい。
あいつが悪い。。!と大合唱したい。
あいつは死刑だ。
この判決に疑問の余地はない。
何かがおかしい、という小さな囁き声が、かすかに聞こえるが、止まらない。
突き進みたい。 怒涛のような衝動の波に声は簡単に飲み込まれる。
内側から死ね!死ね!死ね!の大合唱が聞こえる。
あいつの不当な決断が、母の命を縮めている!
あいつを死刑台へ送れ!!!
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