見出し画像

「好き」と「似合う」は違うことを数10年かけて知る

こんにちは。テレワークの会社員(女)です。

よく言われることですが、ファッションにおいて、「好き」と「似合う」は確実に違います。自分の気持ちとして「好き」なタイプへの思い入れが強くて、「似合う」ファッションに行きつくまで数10年かかりました。もはやアラフィフですが、服の着こなしは最近やっとしっくり来るようになったなと思います。ファッションは好きでずっとこだわっていましたが、ここに至るまでが長かった。今回はその記録をします。

小学生のころは、しょうゆ顔のうえに半ズボンばかり履いていたので、よく男の子に間違えられていました。なぜ半ズボンを履いていたのかは記憶にありませんが、なんとなく「男の子っぽい」ことに憧れがあったように思います。とくに理由はなく、好みの問題です。性格はおとなしく、内気で人と話をするのが苦手な、非活動な子どもだったのですが・・。

そんな子ども時代を引きずり、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、パンツスタイルを貫いていました。高校~大学の一時期は、ふっくらしていく自分の体に抵抗を感じて拒食ぎみになり15キロぐらい痩せてしまったりとか(2年ぐらいで元に戻りました)、「男の子っぽい」ことに憧れるあまり、2丁目に通って何人かの女性と付き合ったりとか(6年ぐらい一緒に住んだ人もいました)、思えば「男の子っぽい女の子」への憧れの気持ちが理由でいろいろ、紆余曲折ありました。

が、自分の好きなファッションがそもそも自分にあまり似合っていないことに気づきだしたのが30代の後半です(遅い)。さすがに「男の子」に見られなくなるような年代です。

鏡を見ると自分でも、半ズボンが似合わないと思うころ。今までは、若さで着られていたけど・・。若いころは「王子さまみたい」とか言われたこともあったけど・・。

ネットの情報で自分の体形を自己診断したところ、ずばり、いわゆる「ウェーブタイプ」でした。どう考えても「ウェーブタイプ」。最もフェミニンなスタイルが似合うといわれる体型です。なで肩で、上半身は薄く、二の腕は細く(最近すこし太くなったけど)、腰の位置が低く、下半身がどっしり目。ワンピースや、フワッとしたスカートが最も似合うといわれる体型です。今までの方向性とは真逆です。なかなかのショックでした。もっと若いころに気づかなくて、むしろ良かったのかもしれない。

それからは、「好きな服」と「似合う服」のはざまで揺れ動き、ファストファッションの服を大量に買ったりして、何年も模索しました。

2018年にZOZOSUITが登場したときは、「未来が来た」と思ってさっそく注文したものです。自分の体型を正確に計測してくれて、体型に合う服を提供してくれるわけですよね。体にフィットするという強味が前提にあり、デザインがある程度選べるのなら、「好きな服」と「似合う服」が融合するのではないか、という期待を持ちました。

結果的には、コンセプトとマーケティングが素晴らしいZOZOSUITでしたが、技術やサービス提供の体制が追いつかなかったのかなと。体験でいいますと、ZOZOSUITで計測して購入したボタンダウンシャツは、私の身幅に合わせて幅が小さくなったのはよいものの、胸ポケットが内側にスライドしてついていて、デザイン的におかしかったです。デニムも、ZOZOSUITでの計測だけでなく、長さなどを自分で指定することによって、なんとか及第点の製品になったようなイメージ。結局、ZOZOSUIT系のサービスは2020年にはほぼ提供が終了してしまった模様です。時代より先行したサービスだったんだろうなと思います。

ZOZOSUITで実現するはずだったコンセプトには今後も期待しつつも、地道に店舗で試着をし、ある程度センスを信頼している人にアドバイスをもらいながら服を選ぶのが、今できる最善の方法かなと。

最近のお買いものとして、「男の子っぽい」ことへの憧れを封じ(今でもたまによみがえりますが)、ちゃんと試着して買ったジーンズが、45Rのこちらです。

画像1


すっぽりと腰とウエストを覆い、生地はやわらかい。トップスをすっきり目にすると、ウェーブタイプにもばっちり似合います。159センチの標準体型の私ですが、特にお直しは不要で、裾を軽く折ってちょうどよく履けます。

なお、45Rは、現在のマイフェイバリットブランドです。

ウェーブタイプの身としては、選択を間違えると、服に着られている感じになってしまうリスクもあるのですが。一つひとつの服にコンセプトがあり、「こうだったらいいな」が詰まっているデザインなので、試着をして似合う服を選べれば、とてもよい。着ていて楽しいし嬉しいし、人に褒められることも多いです。

これからもファッションの探求は続くと思いますが、40代も後半にさしかかったいま、やっと、着る服には満足していて幸せです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?