記事一覧

『本業2024』感想 011│ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』

ミスター高橋 『流血の魔術 最強の演技  すべてのプロレスはショーである』 (講談社+α文庫) まず、始めに断っておく。 私はプロレスや格闘技について詳しくない。 …

Ryoko
2週間前

『本業2024』感想 010│田代まさし『マーシーの超法則』

田代まさし『マーシーの超法則』 (マガジンハウス) 田代まさしさんと言えば、80年代の後半から 90年代まで、タレントや司会者として 毎日の様にテレビに出演していた。 …

Ryoko
2週間前
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『本業2024』感想 009│えなりかずき『えなりかずきの しっかりしろ!』

えなりかずき 『えなりかずきの しっかりしろ!』 (ブックマン社) この本は見開き右側にえなり君のポートレート、 左側に彼の金言が載っているという。 こういう本やカ…

Ryoko
2週間前
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『本業2024』感想 008│飯島愛『プラトニック・セックス』

飯島愛『プラトニック・セックス』 (小学館文庫) この本が出版された時、確かに話題になっていた。 国内外で話題となり、映画化・ドラマ化もされた。 (ドミノ倒し現象…

Ryoko
2週間前
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『本業2024』感想 007│山城新伍『おこりんぼ さびしんぼ』

山城新伍『おこりんぼ さびしんぼ』 (幻冬舎) 山城新伍さんと言えば、役者はもちろん、 バラエティー番組の司会者・出演者の印象が強い。 川谷拓三さんと共演した「ど…

Ryoko
2週間前
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『本業2024』感想 006│吉田豪『男気万字固め』

吉田豪『男気万字固め』(幻冬舎文庫) 吉田豪さんと言えば、昨年から 「水道橋博士61歳~復活&誕生祭~」を始め、 「水道橋博士 vs 東野幸治 with 吉田豪」 「ロフトプ…

Ryoko
3週間前
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『本業2024』感想 005│小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』

小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』 (小学館文庫) 『おぼっちゃまくん』や『ゴーマニズム宣言』は “なんとなく” “ぼんやりと”知ってはいたものの、 これらの著者…

Ryoko
3週間前
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『本業2024』感想 004│長嶋一茂『三流』(幻冬舎)

長嶋一茂『三流』(幻冬舎) 著者(長嶋一茂氏)に対する呼称が、 一貫して【一茂くん】である事に気づく。 五月蝿いくらいに【一茂くん】が連呼される。 これは「田園調…

Ryoko
3週間前
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『本業2024』感想 003│いかりや長介『だめだこりゃ いかりや長介自伝』

いかりや長介 『だめだこりゃ いかりや長介自伝』 (新潮文庫) いかりや長介さんといえば、我々世代にとっては ザ・ドリフターズのリーダーであり、 『踊る大捜査線』の…

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3週間前
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『本業2024』感想 002│矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』

矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』 (角川文庫) メジャーリーガー・大谷翔平選手の 元通訳・水原一平による巨額横領事件が話題の今、矢沢永吉氏も過去に同じ様な横領事…

Ryoko
3週間前
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『本業2024』感想 001

書評の書評 2024年に発売された水道橋博士著『本業2024』。 なんと664ページもある。 所謂【レンガ本】【鈍器本】だ。 2021年に発売された『藝人春秋Daiary』の 560ペー…

Ryoko
3週間前
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『本業2024』感想 011│ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』

『本業2024』感想 011│ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』

ミスター高橋
『流血の魔術 最強の演技
 すべてのプロレスはショーである』
(講談社+α文庫)

まず、始めに断っておく。
私はプロレスや格闘技について詳しくない。
(キッパリ)
それ故、この章は「整理」をしながら読み進める。

《登場人物》
ミスター高橋
(原作の著者・元新日本プロレスのレフリー)
武藤敬司
アントニオ猪木
ターザン山本(その後の話に登場)

《登場団体》
新日本プロレス
全日本

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『本業2024』感想 010│田代まさし『マーシーの超法則』

『本業2024』感想 010│田代まさし『マーシーの超法則』

田代まさし『マーシーの超法則』
(マガジンハウス)

田代まさしさんと言えば、80年代の後半から
90年代まで、タレントや司会者として
毎日の様にテレビに出演していた。
当時、タレントショップも全盛期で、
彼のグッズを持っている人もたくさんいた。

当時のベストセラー『マーフィーの法則』の
パロディ本として彼の著作『マーシーの超法則』が出版された。
それより前に出版された『田代まさしの道徳読本』

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『本業2024』感想 009│えなりかずき『えなりかずきの しっかりしろ!』

『本業2024』感想 009│えなりかずき『えなりかずきの しっかりしろ!』

えなりかずき
『えなりかずきの しっかりしろ!』
(ブックマン社)

この本は見開き右側にえなり君のポートレート、
左側に彼の金言が載っているという。
こういう本やカレンダーをよく見かけるし、
このジャンルは結構売れているようだ。

さて、この本にはどんな事が書かれているのか…。

待て、待てぇーぃ!
“当たり前” の事しか書いてないぞ。極々普通。

特に【一を聞いて一を知る】とは何だ?
そのまま

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『本業2024』感想 008│飯島愛『プラトニック・セックス』

『本業2024』感想 008│飯島愛『プラトニック・セックス』

飯島愛『プラトニック・セックス』
(小学館文庫)

この本が出版された時、確かに話題になっていた。
国内外で話題となり、映画化・ドラマ化もされた。
(ドミノ倒し現象)

水道橋博士は、昭和にも同様の現象が起きていた事に着目する。
それが『積木くずし』
非行→親子の和解→更正…という王道の流れ。
一冊の本がドラマ化され、大ヒット…。
確かに。

「ドミノ倒し」からの「積木くずし」
いや、逆か…?

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『本業2024』感想 007│山城新伍『おこりんぼ さびしんぼ』

『本業2024』感想 007│山城新伍『おこりんぼ さびしんぼ』

山城新伍『おこりんぼ さびしんぼ』
(幻冬舎)

山城新伍さんと言えば、役者はもちろん、
バラエティー番組の司会者・出演者の印象が強い。
川谷拓三さんと共演した「どん兵衛」のCMも
子供の頃によく観ていた記憶がある。

『おこりんぼ さびしんぼ』は、サブタイトルに
「若山富三郎・勝新太郎 無頼控」とあるように
山城氏を通して語られる、若山富三郎・勝新太郎
二人の俳優兄弟の評伝なのだ。

『本業20

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『本業2024』感想 006│吉田豪『男気万字固め』

『本業2024』感想 006│吉田豪『男気万字固め』

吉田豪『男気万字固め』(幻冬舎文庫)

吉田豪さんと言えば、昨年から
「水道橋博士61歳~復活&誕生祭~」を始め、
「水道橋博士 vs 東野幸治 with 吉田豪」
「ロフトプラスワン・カウントダウンスペシャル
 2023→2024」
「水道橋博士の「座・鼎談」
 大島育宙(XXCLUB)&吉田豪『三人ごっつ』
 〜お題:松本人志で一言〜」など、
ライブで水道橋博士と共演する機会が多い。

博士が

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『本業2024』感想 005│小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』

『本業2024』感想 005│小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』

小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言』
(小学館文庫)

『おぼっちゃまくん』や『ゴーマニズム宣言』は
“なんとなく” “ぼんやりと”知ってはいたものの、
これらの著者である小林よしのり氏についても、
不勉強であまり詳しくは知らなかった。
改めて経歴を読んでいくと「extreme right」の
思想を持った方だと知る。

亜細亜諸国にとっては「ヒール(悪玉)」として
要注意人物とされつつも、自分の

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『本業2024』感想 004│長嶋一茂『三流』(幻冬舎)

『本業2024』感想 004│長嶋一茂『三流』(幻冬舎)

長嶋一茂『三流』(幻冬舎)

著者(長嶋一茂氏)に対する呼称が、
一貫して【一茂くん】である事に気づく。
五月蝿いくらいに【一茂くん】が連呼される。
これは「田園調布で育った自然児」を表すのに
ピッタリだ。

純粋で、天然なエピソードの数々…。
中でも一番笑ったのが、
「4-0で負けている9回の裏、満塁という場面。
そこでホームラン!」という彼の妄想。
その時点では逆転にはならないのだ。

しかし

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『本業2024』感想 003│いかりや長介『だめだこりゃ いかりや長介自伝』

『本業2024』感想 003│いかりや長介『だめだこりゃ いかりや長介自伝』

いかりや長介
『だめだこりゃ いかりや長介自伝』
(新潮文庫)

いかりや長介さんといえば、我々世代にとっては
ザ・ドリフターズのリーダーであり、
『踊る大捜査線』の“和久さん”を始めとする
名バイプレイヤーである。

しかしながら、今まで知らなかった
ザ・ドリフターズの結成時の出来事を
この本の中で知る。(かなり複雑…)

そして、グループ名の由来。
「ドリフト(drift)」=漂流
「ドリフタ

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『本業2024』感想 002│矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』

『本業2024』感想 002│矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』

矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』
(角川文庫)

メジャーリーガー・大谷翔平選手の
元通訳・水原一平による巨額横領事件が話題の今、矢沢永吉氏も過去に同じ様な横領事件の
被害に合っていた事を知る。その額30億円。
普通の人なら絶望してしまう状況にも拘わらず、
全て受け止め、短期間でその多額な負債を返済。
余裕さえ感じる見事なリベンジ。

前著『成り上がり』との対比。
ここでは矢沢氏の言葉を引用し、

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『本業2024』感想 001

『本業2024』感想 001


書評の書評

2024年に発売された水道橋博士著『本業2024』。
なんと664ページもある。
所謂【レンガ本】【鈍器本】だ。
2021年に発売された『藝人春秋Daiary』の
560ページを軽く超える。

『本業2024』は「タレント本の書評」に
特化された本で、83冊もの本の書評を収録。
少しずつ読み進めながら、
【書評の書評】を書いてみようと思う。

【前書き】

2024年は波瀾の幕開け

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