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給付金の使い方

アメリカの連邦政府による新型コロナウイルスの経済給付金は大人一人1,200ドルです。

受け取りには条件があります(ソーシャルセキュリティーナンバーがある、納税者である、一定の年収以下である、など)。

私はすべての条件をクリアしておりますので5月初めに無事に給付金の1,200ドルを受け取ることが出来ました。

私の住まいであるカリフォルニア州は知事により3月4日に緊急事態宣言が出され、3月20日には自宅待機要請が発令されました。

それにより多くのビジネスが営業の一時中断を余儀なくされ、多くの人の収入が一時的に途絶えることになりました。

そして私を含め多くの人々は一斉に失業保険の請求を始めました。

物価の高いカリフォルニア州で多くの人が不安に思ったことは、翌月の家賃が払えるか、という事です。

このコロナ禍の非常時にカリフォルニア州は住民の不安を取り除くかのように次々と救済措置を行っていきました。

例えば家賃の支払いの延期を配慮できるように、家賃の支払いが滞っても立ち退きを要請出来ないように、自宅待機による光熱費の高騰の支払を減免したり、失業保険の給付金にさらに金額を上乗せしたり、などなど。

こういった救済措置が次々と行われたために、人々は不便な自宅待機にもとても協力的であったと感じています。

さて、そういった手厚い救済措置のおかげで、自宅待機期間中は今までの仕事の収入は一時的に絶たれたとしても、上乗せの失業保険や連保政府からの給付金のおかげで毎月の家賃も車のローンの支払も食材や日用品の購入も、今まで通りすることが出来て、心身共に健康に過ごすことができました。

給付金で安心して暮らせるその一方で、エッセンシャルワーカーとしてコロナ禍でもみんなの生活を支えるために働いてくれている方たちや、NPO団体のように寄付でその運営を行っている方たちのために、少しでも役に立ちたいと思い、いただいた給付金の一部をその方たちのために使わせていただきました。

主な使い先は、

・NPO野生動物保護施設への寄付

・NPO動物園のオンラインストアでのショッピングを通しての寄付(売り上げはすべて収益につながる)

・ローカルビジネスの積極的利用とそのサービスへの100%のチップ

です。

動物園や保護施設は、その施設が閉園していても動物飼育員は働いており、また動物たちに食べさせたり医療を施さなくてはなりません。

カリフォルニア州では3月15日から動物園や水族館・動物保護施設などは閉園しており、財政的にも非常に厳しくなっているのは明白です。

またローカルビジネスの利用は、例えば農家直送の野菜や果物を配達してもらえるサービスを利用することで、新鮮な食材が家まで運ばれることと、運んでくれたドライバーさんにチップを購入金額の100%(通常アメリカではチップは15~20%が相場と言われている)を渡してねぎらいや感謝を伝えました。

人と人とのコンタクトを最小限に抑える今、配達物もドアの前に置いておく方法が主流ですが、配達の人は荷物を置いていく前に必ず呼び鈴を鳴らしてくれるので、マスク着用でハグも握手もなしですが出来る限りの感謝を込めてチップを渡しました。

これが私の給付金の一部の使い方です。

少しでも役に立てたのなら幸いです。







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