あさがお

ひとりになりたくて
ひとりとじこもって
うずくまって ちいさくなって
たよりなくて どうしていいかわからなくて
涙づけになってた

あたりはくらくなり
ふたりはしずかで
わたしは かるくねむってしまい
めをさまして かおをあげたら

"あさがお"

かべにあさがお ドアにあさがお
ふすまにあさがお
いろとりどりの おりがみのあさがおが
セロテープで

いっぱい いっぱい
へやいっぱいにひろがってた

ふたりは わたしのかなしみにきづかない
でも かなしんでるこころがわかる
はげましのことばが なんであるのか
りかいするには まだ おさない

こころぼそかったろう
ちいさな その手で
ふたりは いくつもいくつも
あさがおをおった
おぼえたてのあさがお

「花がいっぱいだよ。」
こんなに こんなに すてきなプレゼントを
もらったのは はじめて

金色のあさがお 銀色のあさがお
朱色のあさがお 水色のあさがお
茶色いあさがお 桃色のあさがお

わたしをいっきに あたたかく
つよいきもちにさせてくれた
ふたりの おりがみのあさがおを
わたしは永遠に忘れない

大好きな 大好きな あさがお
ふたりでしずかに おりつづけた
しあわせいろの あさがお

#ポエム #詩人#あさがお#やさしい気持ち#ありがとう#エッセイ