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5年前、高尾山口駅にホテルを建ててと作中で叫んだマンガ家のなつやすみinタカオネ

山や登山を扱った偉大なマンガ作品は多々あれど、「高尾山ばっかし」「いつだって登山初心者」の4コママンガを描き続けてもう気づいたら8年になっていた氷堂リョージです。

なぜ高尾山ばっかし描くのか。それは筆者の最寄りの山(小学校の遠足で必ず行くことになる山)で、大人になって運動もサボり体力もボロボロになっている私のようなぐうたらマンガ家にもいつだって優しい山だからです。


駅チカ・トイレ&売店たくさん。そんな立地的にも至れり尽くせりの高尾山口駅前に、2015年京王高尾山温泉 極楽湯がオープンしました。

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変わりゆく高尾の姿を残していくスタイルの「高尾の天狗」シリーズ

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登山でヘロヘロになった身体をガッツリ癒せる施設!
もうこれだけで当時は「天国かよ」と思ったものですが、人間の欲望というものは尽きることがありません……。

山に登って温泉入って癒やされちゃったらたらもう……
電車乗って帰りたくないじゃん?(真顔)

ホテル建てて

……というワケです(京王さんを名指しで叫ぶ図々しさ)。

まぁ、そんな都合のいい話ないよね〜なんて思いながら、今でも十分贅沢な高尾山を楽しんでいたのですが。

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ここ、以前は登山客や観光客向けでない施設が建っていたのですが、当時は京王さんが取得したという噂を聞いて「えっまさかホテルを……?いやでも別の観光施設って線もあるか……?」なんて思ってたのですが。

>高尾山の新ホテル「タカオネ」の開業日が7/17に決定。宿泊予約の受付も4/15から開始。

ほんとにホテルだーーー!!


基本的に長年「そっと行ってそっと取材して帰ってしれっと高尾山を描く」よそ者の私ですが、光栄なことにオープンを前に内覧会に呼んで頂けました。描いててよかった高尾山(*^_^*)

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エントランス。

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リモートワークにも使えるラウンジ

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様々なスタイルのお部屋。ベッド3つのお部屋はテラスルーム(定員6名)

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備え付けの家具は壁掛け&かんたんな組み立て式なので畳んでおいて部屋を広々使ったりもできます。

で。

予約開始日に私も予約したですよ!(マウス連打)

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ドアを開けたら階段が現れる、この……

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タカオネに1部屋だけのルーフトップバス(508号室/定員9名)を!

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このお部屋、ナゾの階段の先に何があるかというと

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お風呂なんです。

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天窓からは青空。

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ルーフトップバス、つまりこのお風呂の階はホテルの屋上部分なので、一番高い場所にあるバルコニーからはのんびり裏山の景色が楽しめます。(裸で出られるんですがさすがに服着て涼みました)

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ただ泊まって帰るだけだとまた太るので、写真を撮りに来たアシスタントのネリちゃんを連れて真夏の真っ昼間に高尾山山頂まで登ってきました。6号路か琵琶滝コースを行こうと思ってたのですが土砂崩れでこの日は閉鎖中だったのでした。(おのれ早目〆切の五輪進行…今月号で梅雨の6号路描いちゃったじゃん…グギギ)

いやぁしかし、あづい。

梅雨も明けて最高の夏休みって感じの陽気ですが、マスク着用&運動不足の我々にはじゅうぶんこたえます。

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風がさわやか。

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普段、高尾山を昼過ぎから登ることはありませんが、今日は帰る場所があるから特別。

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木漏れ日、鳥のさえずり、紫陽花の青、蝉しぐれ。

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あとキノコ。

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「高尾の天狗とミドリの平日」②巻巻末の「高尾登山電鉄さんに聞いてみた!」でも書きましたが、高尾山と高尾山周辺施設は新型コロナ感染対策をめちゃくちゃがんばっています。また、ここを常連で訪れる人のほとんどが密回避&感染対策をバッチリ行っているため、そのおかげで安全に登れることに改めて感謝です。

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たまには自然に癒やされようと、はじめて高尾山を目指す方もその一員になってくれたら嬉しいですし、その姿を見るたび「かっこいいな」と思います。対策バッチリして高尾山を楽しんで、またみんなで頑張っていこうじゃありませんか!

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山頂。富士山は雲をまとっていましたが丹沢方面の稜線は青く、夏だ!って感じの眺めでした。

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陽が沈んで暗くなりはじめる高尾山口駅。この時間帯にここに居るのは陣場〜高尾縦走でケーブルカーも終わって1号路を死ぬ思いで降りてきた日と、蛾の観察会で夜に訪れた日以来です。

汗だくで部屋に戻って早速シャワーでさっぱり。

タカオネではディナーも予約でき、また当日も席をとることができましたがこの日はMt.TAKAO BASE CAMPで夕食を取ろう!と向かいます。

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骨付き鶏もも肉の BASE CAMP カレー ¥1,200
たっぷりハーブのビーガンサラダ ¥900

先日、BASEで天狗バーガーを食べたときにメニューをTweetしたのですが、その時にネリちゃんが「カレーが美味しそうです…!」って言ってたので。こちら一番人気メニューだそうですよ。

と、鶏肉がホロホロ崩れる……めちゃくちゃウマい!!

通話しながらリモートワークで原稿作業ができていたため、実はネリちゃんと直接会うのもじつに1年ぶりだったりします。感染対策で食事中は沈黙、喋るときは必ずマスク。4人席に向かい合わせではなく、互い違いに座ります。

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夕暮れのBASEテラス。

トレランシューズとザックの貸し出しも始まってました。BASE CAMPはトレランのお客さんも多く、トレイルランナーのコミュニティもあったり、活動的でオシャレなゲストハウスって感じがカッコいいなと思ってます。

タカオネスタッフさんもBASE CAMPの食事を利用したり、BASE CAMPスタッフさんもリモートワークプランで日中のタカオネ施設を楽しんでいたり、これから一緒に高尾山を盛り上げていこうね!って雰囲気が感じられてとても素敵だなぁと思いました。

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タカオネに帰って、まだ焚き火できるかな?と聞いたら食事はオーダー終わってしまいましたが焚き火だけでしたらどうぞ〜!とセットを出してくださいました。

>酒類提供停止のお知らせ(タカオネ)

基本的にお酒が飲めない我々、なんの不自由もありません(笑)。

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タカオネは全ての宿泊プランに「薪」がついてます。
写真の束まるっと1つ、燃やせます。

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大きすぎる薪は各自で細かく割ることもできます(簡易薪割り機が置いてある)。同じ時間には家族連れが1組、お友達同士かなと思われる組が1組といった感じでした。

元駐車場スペースの、お互いすごく離れた場所で焚き火できるので、煙がこっち来た〜〜!!なんて風にならない計らいが嬉しいですね。

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薪切って焚き火とかいつぶりだろう……と終始立ったまま焚き火の周りを火の調節でウロウロしていたネリちゃんが妙にテンション高かったです。

夜は9人部屋に1人で泊まる予定でしたが、久しぶりに体力使ったネリちゃんも泊まることに(1名追加できました)。ベッドを移動して遠く離れてマスクして、換気もして警戒心MAXでw

せっかくの9人部屋、いつか4〜5人でワイワイ泊まりたいですね。

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私は疲れ足りないせいもあり元々夜型だったせいもあり……相変わらずあまり寝れてない感じでしたが、朝4時にルーフトップバスのバルコニーで涼しい風を浴びながらのんびり。最高でした。

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部屋には外扉と内扉があり、内扉を開けた状態でこうしておくと換気もバッチリできるのです。

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朝ごはんはプランに付いているサンドイッチのサラダ、ドリンクのセット。野菜嫌いのネリちゃんと卵サンドを交換して野菜野菜サンドになりました(※いつもの光景)。

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翌日は朝食後チェックアウトまでゆっくり部屋で過ごして、早目に解散。こんな時間に高尾山から帰る不思議な感じ。

念のためここから2週間は外出ナシで過ごしますが、この時期に(しかも梅雨明け!)行けてよかったです。電車ですぐに帰れるとはいえ「早く帰って休まなきゃ」という焦りもなく、駅前宿泊のおかげでゆったり夏休み感満載の1日を過ごせました。

いやあ、まさかこんな日がくるとは。
日々進化していく高尾山から、これからも目が離せません。

高尾山周辺は他にもまだまだ沢山の注目すべきお店や施設がいっぱいありますが、高尾山ネタだけでコミックス計6冊も出しているというのにまだまだ全然描ききれていません。うわーまた増えたー!と、嬉しい悲鳴です。

安全になったらタカオネも家族連れや登山客の元気な声がワイワイ飛び交う高尾山の景色の一部になってほしいですし、そんな光景が描ける日を楽しみにしています。

7月17日オープンのタカオネ。詳細や予約はこちらから。


★著者のコミックス★


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