これから海外でサッカーしようと思ってる人全員に読んでもらいたい学校では教えてくれない大事な話(完結編)

13、そんな人はじめてだよ!

ヴァンフォーレ甲府の練習参加した初日に、新チーム立ち上げということもあり、ずっと甲府を取材している地元紙の記者さんがいた。
その方に、どうゆう経緯で練習参加してるのか?とインタビューされて、僕がHPからメールで問い合わせたらGM兼監督だった佐久間さんが返信くれて、練習参加させてもらうことになりました!
っていったら、十数年やってるけどそんな人はじめて見たよ!と(笑)
ドイツで当たり前のようにやってたから、麻痺してたけど、そりゃそうだよね。代理人とか付けずに、J1クラブに自分で連絡してキャンプ参加まで図々しくするやつなんて、普通いないかぁ。

14、サッカーって簡単なんだ

甲府の練習参加をして最初に思ったのが、サッカーってこんなに簡単で楽なんだ!ってこと。
簡単とか楽とかっていうと語弊があるかもしれないけど、本当にそんな感じ。
上手い人とサッカーをすると、自分の欲しい場所で、欲しいタイミングでボールを要求すれば、1番やり易いところにスッとボールがくる。ここは流石に見えないかなーと思いながら気を抜いていたら、グワっと目の前にクロスが上がってきた感覚は今でも覚えている。(とうぜん外した。QBK。)
超絶自己主張の強い外国人とずっとやっていたせいで、このサッカーの当たり前の感覚をすっかり忘れていた(笑)
楽しい!サッカーって楽しい!と毎日実感しながら過ごせた日々は今となってはとても幸せな時間だった。

15、遠藤保仁と中村憲剛とマッチアップする

周りの選手がまだまだコンディションが上がりきってなかったし、まだ立ち上げだったからなんとも言えないけど、慣れれば技術的だったり、頭の部分でもやれなくはないな、と思っていた。
甲府は当時J1で選手のレベルも高かったから、なんとなくJ1の感じが分かったし。
でも仮に対戦相手に遠藤保仁や中村憲剛がいたら自分に何ができるのかな?と想像したとき、正直何もできる気がしなかった(笑)
本当にやれる感じが一切しなかった。
その時点で答えは出てるよなぁ。

結局契約には至らず、でもまぁここまでやってダメだったらしょうがないなと不思議なことに気持ちは本当にスッキリしていて、すんなりもうサッカーは辞めだ!と頭の中の整理はできた。

サッカーの旅は終わり。後悔は1ミリもない。

これからはサラリーマンになって、夜は好きなだけ飲みに行って、週末やゴールデンウィークは遊んだり旅行したり好きなこと沢山できるなぁ。ってもう次の人生が楽しみになっていた(笑)

-完-

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