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早慶戦で伝説になった話(中編)

そんなこんなで、所沢体育大学(早稲田大学)から熱烈オファーが来たので、行くことにした。
でも行って良かったと思う。スポ科は、あれは早稲田じゃないとか、森の中にあるとか、ジャージのやつらしかいないとか、授業しないで集団キャンプしてるとか、揶揄されることもある(全部間違っていない)が、総じて各種目のトップアスリートと出会えたことはよかった。とにかくいいやつ、が多かった。

1、ア式(サッカー部)

サッカー部の先輩が、全員めちゃくちゃ超絶優しかった。高校時代がやばかったからなのか、余計みんなが優しく感じた。優しいエピソードとして、練習中先輩が率先してゴールを運んでくれること。サッカー人はわかるかと思うけど、練習中ゴール運びという人生で1番無駄なイベントが多々発生する。もちろん高校3年のときは一切雑務をしていなかったから(1年から他の同級生にやらせてそんなにしてなかったけど)、大学になったらまた下かーと思っていたのでラッキーだった。
早稲田大学すげーな!みんなゴール運んでるぞ!って思ってた実は。
僕が入部したころは、まだ早稲田の古き良きサッカー部という名残があって好きだった。クレイジーな感じというか、個々が自立しているというか、いい意味での昭和感というか、嫌いじゃなかった。

2、東伏見の紺碧寮

ラグビー部と野球部には専用の寮があるのに、ア式にはない。(歴史的に、ラグビーと野球はプライオリティ高。サッカーは、、適当笑)その代わり、グラウンドから信号を一つ渡るだけの距離に部活生用の寮がある。そこには個人種目の選手もたくさんいて、刺激をもらった。個人種目の選手は、競技の性質からか、全てが自分の責任において、行動している。自分がやらなかったら、自分が負けるだけだし、やったらやっただけ、充実感もあるんだろう。サッカーはどうしても、自分一人の力で、勝敗を決することが難しいので、個にフォーカスするというよりは、グループだったり全体にも目を向ける必要がある。どうしても自分にベクトルを向ける割合が薄まってしまう。どっちがいい悪いはないと思うけど、僕はやっぱり個人競技で結果を残している選手を尊敬してしまう。
ただ、自分には一人で敵に立ち向かう勇気はないし、みんなで喜べるサッカーが好きだなぁ。

3、早慶戦3連敗

前回か前々回のnoteに書いたように、慶應はサッカーが強いイメージがなかったから、、、と思っていたのが本当に申し訳なるくらい強かった。慶應は強かった。僕は見事に3年連続メンバー外で、チケットをもぎったり、グッズ売り場にいたり、それはそれで可愛い子達とおしゃべりとかして楽しんでいたけど、そんなに負けるかーと遠くから思っていた。
心の底では、こいつらこんな人が入ってる国立競技場で慶應に負けて恥ずかしくないのか。負けるくらいなら、削りまくって退場するくらいの気合みせろよ。って思ってた。でもそれ以上に、まだ1回も早慶戦に出れていない自分に腹がたった。

続く。1220文字。


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