それでいいのか、社会人リーガー

もうかれこれ、社会人サッカーを始めて、5シーズン目になっている。
学生の時、僕は社会人サッカーに、『そんなところで絶対やりたくない』『なんでこんなにレベルが低い中サッカーを続けているのだろう』と、違和感を持っていた。
というのも、たまーにやらされる、どこの誰かも分からない社会人のおっさん達と練習試合をさせられて、下手だし全然動けてなくて弱いのに、なんか偉そうにしてくる大人たちをみて、印象は最悪だった。

20代半ばでサッカーを辞めて、就職をしようって決めた時に大学時代のライバルが、いま社会人チームでサッカーしてるから、一緒にやろうよ。と誘ってくれた。ただ僕の気持ちは、『まてまてまてまて、社会人サッカーなんて、やらないよ』と思っていた(笑)

とはいえ、話を聞いていると去年都1部を優勝して、来年は関東2部だって。本気で上を目指していると。都何部だろうが、関東何部だろうが、僕にとってはどうでも良かったけど、まぁ暇だし1回くらい練習行ってみるか。とりあえず行ってみることにした。

LB-BRB(東京ユナイテッドFC)は普通に大学1部リーグのレギュラークラスが沢山いて、レベルが高くてビックリした。
何かに惹かれて、僕もこのチームの力になりたい。と、あんなに見下していた社会人サッカーをやることになった(笑)
平日の夜に練習したり、合宿に行ったり、それなりに楽しい日々を過ごしていたが、リーグ戦が始まったら、あの、学生の頃に感じていた社会人サッカーに対する違和感が蘇ってきたのである。

なんなんだ、この違和感の正体は。とモヤモヤしていたが、数試合を重ねる毎に分かってきた。
その正体はサッカー人としてのリスペクトの欠如だということを。
僕がいるチームは元プロ選手がいたり、メンバーが良かったり、周りからすると珍しいチームだから余計感じるのかもしれないけど、、、

もちろん、ピッチに立ったら闘いだから、削り合うこともあれば、口でプレッシャーをかけることも、審判が見ていないところで駆け引きをすることはある。けど、プリンスリーグでも、インカレでも大学リーグでも、レベルが高い試合ほど、凌ぎ合いのなかでお互いがリスペクトを持ってやっていたという感覚があった。(削り方もうまいから、怪我しない)

ただ、社会人サッカーは、レベルの低い挑発行為や、聞こえるか聞こえないかぎりぎりの声で文句を言ってきたり、元プロや自分よりキャリアのある選手に対して調子にのってみたり、ただただ危険なプレーをしてきたり、、、という選手があまりにも多すぎると感じる。無意味で低レベルなことを、無自覚のうちにしてしまう癖は直ぐにでも治さなくてはならない。

日本サッカー界の裾野に近づくにつれて、リスペクトの質が低くなってしまうのは、仕方がないことなのかもしれないが、社会人サッカーの魅力が低減されてしまうので辞めて欲しい。

サッカーってもっと楽しいはずだし、公式戦は色んな想いが乗ってもっと楽しいし、その中で細かい駆け引きがあるし、週末みんなで集まれて、サッカーできること自体が楽しいはず。

もちろん僕はJリーガーではないから、日本のトップを体験したわけではないけど、高校大学と、対戦相手含め、自分以外スーパースターみたいな試合を繰り返していたからなんとなくわかる気がする(笑)
試合中は死ぬほどムカつく相手に対しても、心の底にはリスペクトがあった。リスペクトがベースにありつつ、それでも削りにいかないといけない時があるし、相手が嫌がることを続けなければならない。

どのチームがとか、誰がとかは全くないんだけど、せっかく貴重な休日を返上してサッカーしてるのに、もったいないな。社会人サッカー。


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