サムネ3

秒速でテキストにベースをつける裏ワザ

こんにちはヤマワキです
今回もPhotoshopで作るテロップ講座
アクションだけで実現できる
便利機能
の紹介です!

前回の記事はこちら↓

※記載しているショートカットは
Mac版のものになります。

例えばこんな事があります

テロップを作って映像に乗せて見たら
思ってたより文字が読みにくい…
するとディレクターから一言
「これにザブつけられる?」

ザブ=座布団とはいわゆる
テロップの下に敷くベースの事です。
海外だとローワーサード(Lower Third)
とも呼ばれています。

既存のテキストに合わせて
ベースを作ろうとすると、
まず適当にシェイプを作って、
テキストと位置を合わせて、…と
大変ではないですが 地味に面倒です。

かといって自動化しようとすると、
「どうやったら一発でテキストレイヤーに
 合うサイズのシェイプを作れるんだ…?」
と悩むかと思います。

今回は自分なりの解決法をご紹介します。


やり方


⓪まず普通に文字を入力します。

画像1

テキストレイヤーをアクティブにした状態で
以下の手順をアクションに記録します。

(記録開始)

①レイヤーを複製(⌘+J)

画像2


②スマートオブジェクトに変換

画像3


③コンテンツを編集
(スマートオブジェクトをダブルクリック)

画像4


④新規レイヤーを作成(⌘+⌥+N)

画像5


⑤新規レイヤーを塗りつぶし(⌥+⌫)
 ※ここで塗りつぶす色は何でも構いません

画像6


⑥保存して閉じる

画像7

この時点で最初のドキュメント上に、
テキストレイヤーにフィットした長方形が
できていると思います。

しかしこのままの状態だと
後からの修正がしにくいので、
もう一手間 加えます。

⑦スマートオブジェクトがアクティブな状態で
「選択範囲」→「選択範囲を読み込む」

画像8

これでスマートオブジェクトの
選択範囲を作ります。

⑧「パス」パネルの
 「三択範囲から作業用パスを作成」をクリック

画像9


⑨スマートオブジェクトを消去(⌫)
⑩「レイヤー」→「新規塗りつぶしレイヤー」→「べた塗り」

画像10

これで長方形をシェイプに置き換えます。
ここで選んだ色がデフォルトの
ベースカラーになりますが、
もちろん作成後に色を変えることもできます。

⑪シェイプをテキストの背面に移動(⌘+[)

画像11

⑫シェイプを自由変形(⌘+T)

画像12


シェイプを拡大して文字との余白を調整します。
必ず%で調整してください。
ここでは W:105% H:110% にしています

⑬シェイプとテキストをまとめて選択(⇧+⌥+])

画像13

⑭レイヤーをリンク

画像14

これでテキストとシェイプが
セットで動くようになります


(記録停止)



応用

シェイプに対して
レイヤースタイルを適用することで、
さらに凝ったベースを作ることもできます。

レイヤースタイルの適用も
アクションとして登録しておけば
テキストからワンクリックでここまで作れます!

注意

レイヤーがリンクされた状態で
シェイプを変形してしまうと、
テキストまで変形してしまいます。
防止策としてはレイヤーをリンクする代わりに
グループ化してしまってもいいかもしれません。

またこのアクションで作成するシェイプは
テキストレイヤーに対しての
相対的なサイズでしか調整できないため、
文字数や級数によって縦と横の
余白のバランスがずれて見える
可能性があります。
その時は作成後に手動で修正してください。


最後に

ちなみにこの処理を
更に素早く簡単に行えるスクリプト
公開しています。
このスクリプトではシェイプ作成時に
余白やカラーを任意で設定することが可能です。
他にも役立つスクリプトが同梱されているので、
興味ある方は以下の記事からどうぞ!

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