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肌のハリ(たるみ)・ツヤ・潤いのメカニズム

肌の「ハリ」「ツヤ」「潤い」。

これらは美肌に欠かせない条件です!

なかなか維持することが難しい問題といえます。

たるみは、まぶた、目の下、小鼻の脇から口角にかけて、フェイスランンなど比較的皮下脂肪の多い部分に現れやすく、その原因は「老化」をはじめとする「表情筋の衰え」、「皮膚の弾力を支えるコラーゲン産生の衰え」

「皮下脂肪の増加」などが代表的といえます。

さらに「保湿力の低下(水分不足)」や「皮膚組織・脂肪組織内での老廃物滞留」などの影響も考えられます。

これらにはビタミンB群のなかでも
「新陳代謝を高め、皮膚細胞を活性化する働き」があるビタミンB2とB、そしてナイアシン(ニコチン酸)などが特に有効です。

また、ビタミンEは皮膚組織の老廃物をとり、抹消血管を拡げて血液の流れをよくする働きがあるので、潤いやハリを保つのに効果があります。

肌のハリや弾力は、
真皮層にあるコラーゲン、ムコ多糖体によるところが大きいといわれています。網目状にはりめぐらされたコラーゲンと、そのコラーゲンの交差した場所をつなぎとめているエラスチン(弾力線維)。

そしてエラスチンで支えられたコラーゲンの間を埋めているのがヒアルロン酸といわれる保水成分です。これら全てが潤い、きちんと結合し、それぞれの役割を充分に果たしているとき、肌にハリが戻ります。

コラーゲン等の真皮成分は真皮の「線維芽細胞」によってつくられる一方で、分解酵素の働きにより分解されるという代謝を受けています。加齢によってコラーゲン生成の減退が起こるのに対し、分解量は増加。

新しい繊維物質や基質の補給能力もどうしても不足気味となります。このようなメカニズムに加えて、紫外線などにより線維が切れる、網目が壊れる、水不足で真皮の弾力がなくなる…。原因はいくらでもあります。しかも残念ながら、基本的に真皮で不足しているコラーゲンやヒアルロン酸は表面から補給することができません。

表面からのお手入れなら、クリームなどに特殊な工夫がされた「Wエマルション「リポソーム」などの新技術が開発・導入されています。

もちろん、
休内からの補給も忘れてはいけません。
コラーゲンの生成に欠かせない「ビタミンC」を強化し、さらに「ツヤ・潤い」の維持のため、皮膚組織内の老廃物をなくすこと、しっかり水分を補給することを心がけてください。

キーワード
*表情筋のエクササイズ
「肌のたるみは「表情筋の衰え」が関係していることも考えられます。顔の表情で最も気になる部分は、口角の両脇。口を大きく開けて声を出さずに「あいうえお」を毎晩のエクササイズにおすすめします。
*Wエマルション
有効成分を表皮や真皮の細胞まで届けるのに効果的になるよう工夫された形態。いくつかのタイプがあるがWエマルションは次の3番目に該当する。
・水中油型、O型:水分の中に油の微細な適が均一に分散している。
・油中水型、W/O型:油分の中に水の微細な滴が均一に分散している。
・w/o/W型:水中油型の分散している油滴の中に、さらに微細な水滴が乳化している二重構造。肌細胞への浸透率が高く、細胞膜に似た成分(リポゾームなど)が多く使われている。必要な成分を包み込んでエマルションの中に入れると、さらに肌細胞への効果が高まる。コラーゲンやヒアルロン酸の場合は、直接真皮に送ることができないため、これらの母親となる細胞「線維芽細胞」の「活性化につながる有効成分」を真皮に送る。

*有効な成分*

<ビタミン>
・ ビタミンA:上皮細胞を正常に保つ働きがあり、不足するとカサツキがちになります。

・ ビタミンB群:新陳代謝促進には特にBs。ビオチンは皮膚にも効果があります。

・ビタミンC:コラーゲン生成を促進し、メラニン色素の生成を抑えます。

・ビタミンE:抗酸化物質で、他の抗酸化物質の酸化を予防してくれる。

<ミネラル>
亜鉛/カルシウム/セレン/鉄/銅/マグネシウム/リン

<その他の成分>
コラーゲン/ムコ多糖体/ヒアルロン酸/プラセンタなど

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