シミのメカニズム
メラニンは「メラノサイト」という細胞から生まれます。
有害である紫外線をうける 基底層よりも奥に入り込むことを防止するため大量に排出される。
【シミの種類】
肝斑:目の周りや頬に現れるシミ。
左右対称に現れることも多い。ホルモンバランスの乱れが主な原因。
雀卵斑:ソバカス。主に遺伝的な要因から現れる。
光老化性色素斑:紫外線によるダメージで
メラニン色素が過剰に活性化されることで現れる。
炎症性色素沈着:ニキビや傷痕.強い摩擦などが原因で現れる。
花弁状色素斑:紫外線、特に夏場の強い日差しによる
日焼けが原因とされる背中に現れるシミ。
*シミの原因について*
1.間違ったスキンケア
2.摩擦などの物理的な刺激
3.ニキビやキズのあと
4.紫外線によるダメージ(光老化)
5.ストレス
6.食事や生活習慣の乱れによる、
表皮細胞の酸化・新陳代謝の遅れ・老化現象
7.妊娠などのホルモンバランスや
からだの変化に伴う要因
8.病的な要因、遺伝的な要因
●シミの原因のうち1〜4についてはある程度予防することが可能です。
まずは正しいスキンケアを行いましょう‼︎
洗顔、肌質にあった水分、油分の適度な補給をしっかりと、さらにゴマージュ、ピーリングなどの古い角質を取り除くお手入れまでできれば理想的です。
●4の紫外線ですが、
3種類の紫外線のなかで特に注意したいのが『UV-B』です。
ヒトは紫外線にあたると、皮膚組織(細胞)を守るためにメラノサイト内でチロシン(アミノ酸の一種)からメラニン色素を合成します。
これが後の「シミ」ですが、通常は時間の経過とともに表皮に押し上げられ、剥がれ落ちて皮膚の色も元に戻ります。
しかし、ターンオーバーサイクルが遅れていたり、メラニン生成が多量だったりすると、シミやソバカスとなって残ります(色素沈着)。
急激で強い日焼けを繰り返していくと、シミだけではなく皮膚の弾力が低下し、シワも多くなります。
なお、UV-AはUV-Bほど作用が強力ではありませんが、軽視できません。私達が受けている紫外線の殆どはUV-Aで、これは窓ガラスなども透過し、長時間浴びた場合の影響などが縣今されています(生活紫外線とも呼ばれる)。
じわじわと働きかけ、シワやたるみの原因となることが知られています。
※遺伝子情報を司るDNAは、紫外線UV-Bを吸収します。
DNAが紫外線によって傷つくと、
『突然変異』を起こした細胞が作られ、時間をかけて皮膚の発ガンに結びつくと考えられています。
●5と6は非常に近い関係にあります。ストレスは表皮細胞の酸化原因の1つだからです。
基本的にストレスの対策は規則正しい生活リズムや食生活を整えるほか、心因的要因であれば、その解決を考えなければなりません。
栄養素の不足もストレスと関係がありますが、抗ストレスビタミンといわれるビタミンCなどが効果的でしょう。
表皮細胞の酸化・新陳代謝の遅れ・老化現象などが原因の場合、
大抵はマルチタイプのビタミン・ミネラルで
十分でしょう。
食事からは緑黄色野菜、タンパク質、水分を。そして十分な睡眠時間をとるようにしましょう‼︎
なお、ビタミンCにはチロシンの合成を抑える効果があります。多めに摂取するとシミやソバカスの発生を少なくすると同時に、コラーゲンの生成を助けてくれます。
また、一般に日焼けした肌はBカロテンの血中濃度が低いことがわかっていますので、ビタミンCと併せて補うとよいでしょう。
BカロテンはビタミンAの前駆体なので、効果としてはビタミンAと同様、皮膚の健康を守ってくれます。
●できてしまったシミのケア
「新陳代謝を高める」「水分を保つ」「抗酸化作用をもつ」などのサプリメントが有効です。ホワイトニング化粧品の使用、皮膚科でのレーザー治療もケースによっては必要でしょう。
キーワード
*ピーリング、ゴマージュ*
いずれも古い角質を取り除く方法。材料として酸や酵素で角質をふやかす、あるいは溶かすものを使用します。植物の種子や皮、合成樹脂の粒子などで皮膚の表面を滑らかに整えるものなどがあります。
*有効な成分*
<ビタミン>
・ビタミンA(Bカロテン):皮膚や粘膜と密接な関係を持つビタミンA。
しかし過剰症の心配もあります。Bカロテンなら体内で必要な分だけが
ビタミンAに変わるので安心。
・ビタミンB群:特にBie(色素沈着の予防)やB2(脂肪の代謝を促進する)、そしてB6(肌の新陳代謝を促進する)が有効。
・ビタミンC:コラーゲンの生成には欠かせません。体内にためておくことができないので、こまめに摂取しましょう。
・ビタミンE:脂溶性のビタミン。血行促進、老化予防のビタミン。
<ミネラル>
亜鉛/セレン/鉄/銅
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