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くすみのメカニズム

くすみには、
血行不良、新陳代謝の遅れ、保湿力の低下、お手入れ不足(古い角質が取り除かれていない)などの原因があります。

通常、健康な皮膚(表皮層)は、
約28日の周期で入れ替わる皮膚細胞が、毎日新しい皮膚を作り出しています。新しい皮膚を作り出す真皮には70%ものコラーゲンが含まれているのですが、
このコラーゲンが不足すると新陳代謝が滞り、色素が沈着してしまいます。

新陳代謝の遅れは食事、生活習慣の乱れ、老化などでも起こります。
これらによってターンオーバーの周期が狂うと、古い皮膚細胞が入れ替わりにくくなりくすみが起こります。

新陳代謝のリズムを整えるためには、睡眠時間を正しく取ることが重要でしょう。睡眠中にはホルモンの分泌や皮膚細胞の活性化が進むからです。

ずさんな洗顔や水分や油分の補給を適切に行わないなどの間違ったお手入れ、老化などによる皮膚の保湿力低下は、くすみを引き起こす要因となります。緑黄色野菜などから、抗酸化物質をたっぷり摂取して下さい。

余談ですが、
皮膚の色は
1. 皮膚のメラニン
2.表皮の中のカロテン
3.血中のヘモグロビン
4.表皮顆粒層の厚さ
で決まります。

1. メラニンの量が多いほど黒くなり、メラニンが無くなると白く(白斑)なります。つまり黒人・黄色人・白人の違いがこれなのです。(メラニン色素は紫外線を防止する役目を持ちます。
赤道直下地帯に暮らす人々の肌が黒いのはそのためで、肌を紫外線から守る自己防衛反応と言えます。)

2. カロテンは皮膚に黄赤色を与えます。この色素はニンジンのような色で、ミカン等の食べ過ぎ等で皮膚組織中にカロテンが増えるため、皮膚が黄色くなります。

3.血中のヘモグロビンはまさに「赤」。
マッサージなどで毛細血管をみ張したり、飲酒をすると肌は赤くなります。これは血行が良くなり、血色素が目立ってくるからです。

4. 顆粒層の厚さによっても皮膚の色は違ってきます。
老化とくすみ「色素細胞の働き」は基本的に加齢の影響を受けません。紫外線による刺激や色素細胞刺激ホルモンによって色素をどんどん作り続けています。

しかし、皮膚細胞の活性は加齢とともに衰えます。結果、表皮内にたまった色素はそれに比例するように増えていく傾向となるのです。肌の大敵「紫外線」は絶対に避けるべきでしょう。

キーワード:日焼け止めクリーム

一方、外線予防に欠かせない「日焼け止めクリーム」は、次の2つに大別できます。

①吸収剤:吸収剤原料が紫外線を吸収し、肌への紫外線を防ぐタイプ。
配合が容易ですが、化学反応を利用することもあって、敏感肌の方には負担がかかると思われます。
注)特にこのタイプが「悪い商品」というわけではありません。安全性を考慮した配合量内で製造されていますので普通の健康な肌であれば問題ないでしょう。

②反射剤(散乱剤ともいう):酸化チタンや、酸化セリウムといった鉱物系を原料に用い、物理的に紫外線を反射させて紫外線が肌へ進入するのを防ぎます。肌への刺激・負担が少ないので、弱い肌・敏感肌の方はこちらを選ぶとよいでしょう。

近年、技術の進歩もあってOと②を組合わせた商品も開発されています。安全性を考慮し、さらに水に強いタイプ(ウォータープルーフ)も出ています。用途や自身の肌にあわせて選択するとよいでしょう。

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