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【嘉們-KAMON-さんの話】

 「好きな事を極めろ!」、「好きなことだけして生きろ!」、「好きな事を仕事にしろ!」。ビジネス書を読んでも、自己啓発本を読んでも、人生設計の本を読んでも、ここ数年間目を通した本には、うんざりするほど同じような文章が書かれている。これにうんざりする理由はただ一つ、「自分ができていないから」である。
  更に言うと、何故同じような内容のビジネス書がamazonの書籍ランキング上位を占めるのだろう。それは、私と同じように、わかっていても"好きな事"や、"楽しい事"を極める事を躊躇している人が多数いるからであろう。「社会はそんなに甘くないだろう」と、余計な不安を抱えて、毎日毎日、他人(ヒト)の時間を生きる

 12月、こいや祭りでのご縁があり、嘉們-KAMON-さんの練習に参加させていただき、15日に岐阜県瑞浪市で行われるバサラカーニバルに参加させていただいた。こいや祭り実行委員会での活動もひと段落し、アルバイトと卒業論文制作に明け暮れ、くだらない日々を過ごしていた自分にとって、お世話になったチーム、加えてどまつりで大賞を取る事ができるようなチームの練習に参加することは、気持ちの面でかなり不安要素が大きかった。
 実際、練習に参加してみると周りの正規メンバーの熱量に圧倒され、少し冷めた気分でその場にいる自分がいた(なんてくだらない人間だ)。
 代表の熱量にも、正規メンバーの熱量にも、ゲストで参加している後輩たちの熱量にも、気は乗らなかった。ここでもまた、余計な事を考えている自分がいた。「何で、この人たちはこんなにも無邪気に叫べるのだろう」、「平日は仕事をして、人によっては家に帰るとお嫁さんや子供すらいるメンバーもいるのに、何でわざわざ土日に公園で踊っているのだろう」などと。
 ここで、自分が悩んでいた事を思い出す。この人たちは、好きな事を、心から楽しんでいるんだと。なるほど、今自分の目の前にいる諸先輩方は、ただひたすらに自分の時間を生きている人なんだ。そして、彼らは、好きなことからたくさんのものを得ている。

・OBGを含めると200名を超えるであろう"圧倒的なコミュニティ"
・社会人になると意識しないとできない"適度な運動"
・若くして体制・組織創りを経験できる(嘉們には運営チームたるものがある)
・今の自分への"自信"

  なるほど、好きなこと(ここではYOSAKOI)を極めるってこういうことか。自分の時間(人生)は、限られている。今、「自分がしたい!」心の底から「楽しい」って思えることをするって、何も現実から逃げてるわけでも、無駄な時間を過ごしてるわけでもなくて、そこから沢山の価値が生まれることなのか。わかっていたようで、わからなかった事を「嘉們で過ごしたたった3日間」が教えてくれた。

 「YOSAKOI」である必要はない。それは、「ギター」「釣り」「ゴルフ」「映画鑑賞」、何でもいい。今の自分に必要なことは、暇を無くすこと。もっと言えば、暇な時間を好きで埋め尽くすこと。
 過去にテレビ出演もしており、現在はニコニコ生放送やYoutubeでの動画配信が話題となっているメンタリストのDaiGoさんは、いつも心の中に不安な気持ちや、余計な心配がある人は、暇な人であるという。不安や心配でそわそわした生活をしている人は、このようなループに陥っている。

・暇、必要以上の休暇がある

・考え事をする時間が増える

・不安や心配、他者との比較による劣等感、後悔などの無駄なことを考えてしまう

・日常の自分に、今の自分に自信を失う

・学業や仕事に支障が出る

 バサラカーニバル当日(2019/12/15)、こいや祭りのミーティングでは、真剣な議論をし、タスクをこなし、社会人の部分を存分に魅せてくれた嘉們の方々が、学生にも劣らない満面の笑顔で踊る姿があった。
 その姿に私は、「人生楽しんだモンがちやで」と言われている気がした。
 そして、私は彼らの姿を見て、こう誓う「無駄なことなんて考えずに、楽しいことに人生を捧げます」と。

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 嘉們-KAMON-のMovementは、まだまだ始まったばかりだ。19年前に大学生よさこいチームの結成が始まり、今に続いたように、これからは、社会人チームがたくさんできていって欲しい。"好きなことをする時間"は、何も学生だけの時間じゃなくて、幾つになっても過ごして良い時間なんだと。そんな事ができるプラットフォームがもっとたくさんできて欲しいと、心から願う。そして、自分も何かしなければと、勝手ながら使命感も生まれている。

 ありがとう嘉們。
 そして、YOSAKOIソーラン祭りでの大健闘を祈っております。

⇩嘉們さんのYOSAKOIソーランゲスト募集要綱はこちら⇩

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⇩嘉們さんの、バサラカーニバルでの演舞「鼓の音」はこちら⇩

*筆者自身は、嘉們-KAMON-様と何の関係もございません
*写真はりーさん(@ririri_photo)さんが撮影。
*動画は、Youtube(Kb-etsu 0504様が投稿)から引用。

2019年10月28日にnoteを開始。 現在は、実践あるのみで試行錯誤の文章を展開しております。 何か、"気持ちひとつ"でも共有できるプラットフォームがあれば気が楽になるのにと思っていた自分が出会ったのがnoteです。 お手柔らかに。