【ネトスト検定5級】これであなたもネットストーカーに！モヤモヤ解消の最適解は情報整理と仮定思考だ【悪用厳禁】
こんにちは。リョーガです。
最近、難しい問題に答える機会が2回ほどありました。正確に言えば、1回はクイズとして出題され、もう1回は自分の興味本位で調べただけですが。
今回はこの2回のクイズ・調査を題材に、僕が普段どのようにクライアントが持つ課題やモヤモヤを解決しているか、知識やツール、着眼点なんかを書こうかなと思います。
2回とも知り合い相手にやっているのでギリセーフなラインですが、インターネット上の知らない人や有名人相手にやると訴訟起こされかねないので辞めてくださいね。責任取りませんので。マジで辞めてね。あくまでナレッジと経験の共有ってことで。
書いてて犯罪臭が拭いきれなかったので、この曲を聞きながら読んでいただければ。この先4000字あるのでリピート推奨。
Case 1 場所を当てるパターン
ノマドニア11期、なっちゃん(@Natsuki_cinnamo)から不意に出されたこのクイズ。
「回答者さん（俺）へ！これどこでしょうか！」
はい、始まりましたGeoguessr。本家は世界のどこかのストリートビューから位置を特定するゲームです。
やってやろうじゃねぇか、本家より移動できない分難易度は高いけど！
Case 1における条件、画像から読み取れる情報を汲み取ってみましょう。条件が少なめ。重要なのは与えられた情報と条件を絡ませ、仮定を作ることです。
条件
2人の共通認識である大分県（別府市もしくは由布市。大分市の可能性も微レ存）
本家Geoguessrと違い、移動ができない単枚写真のみ
写真から読み取れる情報
ミラーに映っている街灯のサビがすごい
全体サビではなく、上下で明確な差がある
街灯隣に謎の行灯、しかも連続で
広がる山に沿うように家々が並んでいる
カーブと森、おそらく坂。近所に家は少ない
くらいですかね。
サビに関して2項目書いたのは土地を確定させたかったから。
別府は知る人ぞ知る温泉地。僕はそこに5年間住んでおり、なっちゃんは勤務先が別府市だったこともあり2人の共通の話題として持ち上がることが何度かありました。彼女が住むのは由布市だったので、先ほど条件で書いた別府市or由布市、もしくは大分市をこの2つの情報で確定させます。
田舎の街灯にもサビあるじゃん！と思うのですが、別府は温泉地。至る所から湯気が立つ街です。冬場は側溝や石垣の隙間から登る湯気を求めて公共交通を使わないなんてことも。別府市の源泉数と温泉湧出量って日本一なんですよ。知ってました？
ガスが止まった時は100円握りしめて徒歩2分の公衆浴場に行けば解決でした。
別府市は火山が近いため特に塩化物泉・硫酸塩泉など酸性の強めな温泉が多く、その影響で水蒸気がよく当たる場所はサビがひどいことがあります。
僕が住んでいた鉄輪地域は湯煙と町並みのバランスを重要視しているため、サビがある場合すぐ塗装されたり、防錆の塗料を使うことで景観を維持しつつメンテナンスコストを下げているのですが、この写真はおそらく山の途中。
そこまでメンテナンスや巡回がされていないため、ここまでサビているのかなと。上側も雨にあたれば通常サビますが、この街灯の上の木で守られているからでしょう、結果として上下でここまでサビの差があるのかなと推測しました。ガードレールは手前のみだと分かりませんが、少しコントラストのついた奥側を見ると安全に関わるから＆街灯よりやりやすいからとメンテされているのかなと仮定。
次に行灯。山道なのに行灯？となると思うのですが、考え方を変えて、この道は温泉地などに通じる山道の途中と仮定しておきましょう。となると大分市は完全にアウト。温泉はありますが、別府・由布ほど観光資源にはしていません。
この時点でなっちゃんとの共通点、写真の情報から僕が出した予想は4箇所。
仮定
僕の出身校、立命館アジア太平洋大学の近辺（明礬エリア）
僕が住んでいた鉄輪エリア、かつ亀川に向かう道（龍巻地獄あたり）
南立石の住宅街（杉の井ホテル近く）
大平山の住宅街（自衛隊駐屯地近く）
一枚の写真から別府市・由布市・大分市の広いエリアから4つにまで絞りました。ここでGoogle Mapが初登場。まあ外れてたらまた予測を3つくらいに絞ればいいので。とりあえず別府市内のみで仮定しました。
明礬エリアに関しては書いたは良いものの、チェックしませんでした。あのあたりに行灯がないことは5年間通学路として通っていたため、わかっていたので。一番気になる＆土地勘が浅かった大平山から。というか面倒でmap確認せず、大平山で回答したんですよね。残念ながら違っていました。
正解は3つ目の南立石。リゾートバイトでこの道の先にある杉の井ホテルで働いていたことがあったそうで、その写真を送ってくれたそうです。温泉ホテルという観光地へ続く山道、その途中にある行灯、サビた街灯と読み取れた情報からおおよその位置を特定することができちゃいましたね。（最終的に杉の井ホテルのヒントをもらって完全に位置特定しました）
Case 2はさらに難易度高め＆クライアントの条件定義が多いです。
Case 2 思い出の音楽を当てるパターン
ジョージアの兄貴、ナルシマカズヤ氏のnote（音楽の話がしたい#1）に書かれていたこの部分。
結構なテレビっ子だった僕は、気がついたら一定期間流れるCMソングのほとんどを記憶していて、学校で歌っていたら友達からの「それ聴いたことある！」が謎のムーブメントを起こし、友達ほぼ全員が流行ってるのかもよくわからない洋楽を歌えるという状況が出来上がってました。
その曲は今でも鮮明に覚えていて、「ハラペッコシャッペンヘイ、ニッコッシャーペンネラ」みたいな歌詞だったんですが、いまだに誰の何という曲なのかわかっていません。
このnoteが投稿されたのが20:15、気づいたのが20:30、回答したのが21:00。情報と条件を整理、検索すると30分で人の思い出をほじくることができちゃうんですねー。怖い怖い。
Case 2の方ではコーチングやメンタルカウンセリング、営業や仕事のヒアリングに通じる情報整理術に関して少し真面目に言及するので、もう少しお目通しをば。きっと読んでいけば情報整理術の一歩目を理解できるかと思います。
さて、今回も条件からチェック。
条件
この頃のクライアント（以下NARUさん）は小学生
洋楽
くらいが上がるかなと思います。今回は条件が薄め。その分情報も薄くなりますが分析を行いましょう。ネトスト力はここから試されます。
情報
NARUさんが小学生の頃は1998年〜2004年？のあたり
曲が思い出せない。カナ読記載はあるけど「みたいな歌詞」なのでそのまま鵜呑み検索は地獄を見る
友達も聞いたことあるCM→記憶に残る→曲が独特か映像が小学生向けなのか
ハラペッコシャッペンヘイ、ニッコッシャーペンネラ→理解不能
noteを見ただけで本人からヒアリングをしていない上、Case 1と違って視覚情報がないので導き出せる情報としてはこれくらい。当てるのは難易度高いですが仮説を組み立てていきます。
仮説
音楽に関して友達と話すのは高学年くらいなのでは→2003年以降
他の子達も見たことある！と記憶に残る曲→独特な曲と推定
男の子なのでCMの中でも食べ物か車と仮定→独特な曲に食べ物は使われなさそう、まずは車でリサーチ
そして最後曲を当てる決め手となった仮定が
シャッペン・シャーペン→同じ単語？
sharpen(研ぐ)？shopping(買う)？
というものでした。NARUさんの記憶のカタカナからある程度導き出される英単語をキーにしておくことで発見が早かったです。
まずはGoogle大先生で検索、2004年に販売している車種を調べるところから。
適当に日産・トヨタ・ホンダに絞り、その中でも軽自動車・トラックを除外した4種類ほどのCMを調べることに。外車は仮説のような独特な曲は使わないだろうと再仮定の上除外。軽自動車に関してはコンパクトさを売りにする時に独特な曲は使わないだろう、トラックはsharpen, shoppingではないだろうということで外しました。主にワゴン・SUVあたりで絞った感じです。
日産から調べたのですが結果、10分くらいでヒット。洋楽を使ったCMって車に絞ると案外数が少なく即当たりました。次項で曲名まで判明しますが、とりあえずNARUさんのモヤモヤを取り除いたのはこのCMでした。
応用編:こういうアプローチもあり
バチバチに気持ち悪いネトスト力を見せつけたことろで、ここからは応用編。曲の確認作業でAIの使い方をご紹介。
現状、CMはわかったけど曲名やアーティストがわからない状態なんですよね。
そこで、最近話題のChat GPT登場。折角課金しているのでChat GPT4 + Bingで聞いてみました。
2枚目になってしまいましたが、ここでウイングロードの単語が初めて登場。
ならウイングロードから再確認するかと調べた結果、Bran Van 3000の”Go Shoppin'”という曲に当たっています。すごいねChat GPT。
裏が取れたのでクライアントへ報告
興味本位ですがNARUさんがこれを知った時どんな反応をするか気になったのでご報告に。
普段の彼からはあまり見ることのないテンションを引き出すことができました。
ネトスト、悪意がなければこのように人を喜ばせることもできちゃいます。
情報整理と仮説思考
今回2case紹介した「限られた情報から最も可能性の高い結論を「仮の結論＝仮説」として設定し、その仮説に基づいて仮説の実行・検証・修正を行っていくこと」を仮説思考といいます。
ビジネスの現場における問題解決ツールとして利用されており、仮説を設定することで、考慮・調査すべきことを大幅に絞り込めるので、効率よく問題解決を進めていくことができます。
初めて担当するプロジェクトで、右も左もわからない！という時でもこの仮説思考で進めていくと0から始めた際でも進行度合いが全く違うことが証明されており、ぜひ鍛えていただきたい考え方として紹介しています。
仮説思考に関してのおすすめ書籍はこちら
ちなみに、僕は2004年当時6歳、保育園年長なので当然ながら覚えていません。家にディズニーの英語システムがあったことだけ覚えています。
今回も読んでいただき、ありがとうございました！
P.S.キモいと言われたらメンタル豆腐なので泣きます。
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