「Inori Minase LIVE TOUR 2021 HELLO HORIZON」の感想を書いてみた

初めまして。
今までこのような場で文章を投稿する行為はしたことが無かったのですが、今回はやってみよう・やってみたいと思い、書き始めています。

なぜ書こうと思ったか?それは、自分の頭の中の思い出だけでなく、何かに残る方法でこのライブの感想を残しておきたいと思ったからです。
それくらい、このライブツアーで水瀬いのりさんから受け取ったものが大きいと感じているところです。

では、セットリスト順に追っていきます。
今回、僕は多くの縁に恵まれ、5公演のうち福岡公演を除く4公演に参加することが出来ました。その4公演で自分なりに受け取った気持ちを、一部歌詞を引用しつつ記していければと思います。

1.Ready Steady Go!

行くよ!Fly High Fly High きっと飛べるよ
涙の跡がいつだって次のスタートライン
夢は叶った瞬間始まるんじゃない そこに辿り着くことを決めた日に 始まっていると私は思うの 傷跡 涙もいつか輝く

去年叶わなかったライブツアー、有観客の舞台。
その悔しさを吹き飛ばすようなこの曲で、水瀬いのりは2年ぶりのツアーのスタートラインに立ちました。
「本当に始まったんだ」
大阪公演の最初に抱いた気持ちです。
そして最後は横浜アリーナ。
再び辿り着いたこの舞台で存分に歌ってほしい、そう思いました。

2.ピュアフレーム

久しぶりに会えた君と時間を忘れて歩く 
立ち止まって見上げた空 世界の中心みたい

この歌い出しに詰まってますよね。
サビの「おかえり」「ただいま」を歌う時のいのりちゃんの楽しそうな表情。
「このステージに戻ってきた」そういう気持ちを代弁していたとしたら、嬉しいなと思っています。

3.Million Futures

もしもどんな試練が1秒先の未来へと待ってても
止まらない 迷わない 諦めない To the end
君のために ねえ 僕がいるよ

この1年数ヶ月の間、多くの試練が世界を襲いました。
それでも諦めない。諦めなかったからこそ、こんなに楽しい瞬間がある。
3曲目にして「歌の持つ力って、凄い」と改めて実感。

MC1
仙台公演でのMCが印象に残っています。

「ツアーも折り返したと思ったら、もうあと2つ」

そうなんですよね、始まってしまえばいつかは終わってしまう。
だからこそ、今この瞬間を全力で楽しみたい、噛み締めたいと思いました。
他に、地方公演ではご当地の名物について話したり、ライブのレギュレーションに触れたりといった感じ。
来場を決断したことに対する感謝の言葉もありました。むしろ我々ファンが、開催を決断してくれたことに感謝ですよ…なんて思ったり。

4.Morning Prism
初めて聞いた時に1発で聞き惚れした曲。
バンドメンバーが後ろでステップして身体を揺らしながら笑顔で演奏していたのも印象に残ってます。

生まれたてのBrand New Day 希望の靴音響け
ドキドキだとか期待 まだまだ加速度を上げてく

今日これからのライブ、ひいてはこれからのいのりちゃんを暗示するような歌詞に共感したところ。

5.アイマイモコ
サビの高音が心地良い曲。
歌われる頻度の高い曲ですが、最初に聞いた時に「いのりちゃんが英語の歌詞を歌ってる!」と驚いたのも今は昔。すっかり板についたと思います。

バンド紹介
BLUE COMPASS収録曲の中でもファンの多い(?)Shoo-Bee-Doo-Wap-Wap!のインストに乗せてバンドメンバーの紹介。
バンド紹介に入るタイミングで座ろうとしたらイントロ来たから「まだ歌うのか!?」と立ち上がったら「そう思ったでしょ?どっこい、バンド紹介でした!」って感じが個人的にしてました笑
今のバンドメンバーになったのはCatch the Rainbowのツアーからですが、どんどん連携も絆も深まっていると感じています。

6.クリスタライズ
7.Well Wishing Word
白の衣装に着替えたいのりちゃんが登場し、ダンスパートへなだれ込む。
この2曲、CD音源で聞いた時は「ふーん」くらいでそこまで刺さってはいなかったのですが、実際にライブで、しかも振り付けありで聞いたら「こんなにブラッシュアップされるのか!」と衝撃でした。
声が出せなくても、要所のクラップで一緒に盛り上がれる。これだけでもすごく楽しいんですよ。
ダンスも「ずっと苦手…」と言うわりにはしっかり踊れているので毎度毎度凄いなあ…と見ているわけです。

MC2
衣装を着替えたということは、定番の「回って〜」が入ります。レースのスカートがひらりと舞う様子が優雅でしたね。
大阪公演では恥ずかしがってバンドメンバーと一緒に回ってましたが、公演が進むにつれて自分から回るようになっていたので、本人が少しでも楽しんでいたら良いなと思う次第です。
バンド紹介も改めてここで実施。バンドメンバーのイメージカラーも決まりましたね。

言われると「ああ、確かにこの色かも…」納得してしまう自分がいます笑

8.思い出のカケラ

青い空の下 そっと振り返れば こんなに溢れる思い出のカケラ
重ね合うピース道標にしたら まだ知らない景色が目の前に広がるよ これからも一緒に行こう

ここから初披露曲が連続。
1つ1つの言葉を感情を込めて歌う姿にジーンと来ました。
テンポはそこそこ速い曲ですが、括りとしては聞かせるゾーンでしょう。
前向きで明るい言葉に背中を押されます。

9.ソライロ

青過ぎる空に泣きたくなった
見上げれば薄紅の雲が輝いてた
憶えていよう 憶えていよう 空と心の色彩を
切なさにも風が届けば 雲間からきっと光が差す
そう教えてくれた

作曲者が前曲の「思い出のカケラ」と同じ遠藤直弥さん。こちらはゆったりと構え、じっくりと聞かせてくれます。
「ソライロ」の曲名に相応しい言葉が並びますね。

10.茜色ノスタルジア
初披露曲でも新曲ではなく「そういえば歌われてなかったな」と思い出したカップリング曲。

決して表題が弱いわけでは無いんですが、それにしてもカップリング曲の充実度が凄いですよね。いつかカップリングだけでライブやってほしい。
「BLUE COMPASS」に代表されるように、前向きなバラードが多いいのりちゃんにしては珍しい(?)失恋ソング。しっとりと歌い上げていましたね。
ソライロと並んだことでより引き立っているなと思いました。茜色の空に溶けた恋。これで物語1本書ける人いるかもしれません。

幕間映像
Catch the Rainbow!の時はセリフ付き映像でしたが、今回はReady Steady Go!、BLUE COMPASSと同様にセリフ無し。
次の曲の導入のための映像ということで、水樹奈々さんのライブに倣ってる形なのかなと思っています。

11.HELLO HORIZON
というわけでライブタイトルの楽曲がここで登場。
CDで聞いた時とフルバンドで聞いた時ではかなり印象が変わる感じがしました。特にドラムの藤原さんの気合の入った演奏には目を奪われました。
その曲名の通り、「水瀬いのり」というブランドを、見たことのない地平へ連れて行ってほしい。

12.TRUST IN ETERNITY
出ましたみんな大好きなやつ。楽曲の持つ力強さにいのりちゃんの歌声が乗る。説明不要のカッコ良さですよね。
横浜アリーナではバックのビジョンに翼を映す演出がありましたが、あれ奈々さんだったら実物の衣装で出てくるんだろうな…笑
「メガ奈々」ならぬ「メガいのり」もいつかお披露目の機会があるんでしょうか笑

MC3
衣装について。淡い青とオレンジのグラデーションの色合いが素敵でしたね。なんでも、白の衣装を染めて作ったとか。こういう話を聞くと、たくさんのスタッフがこのライブを支えているんだなと実感します。
そして、次に歌う曲のことについて。以前から「ずっと大切に歌っていきたい」と言っていたあの曲への想い。
MCで大事に言葉を紡ぐ姿、忘れられません。

13.Starry Wish
初めてのアニメタイアップにして数少ないワンマンライブ皆勤曲。余計な言葉はいりません。
いのりちゃんの決意、信念、覚悟がこれでもかと伝わってきます。

14.三月と群青
前曲の余韻を残しつつも、ギターのイントロで我に帰る。BLUE COMPASSって本当に名曲揃いですね?

永遠なんてないんだって 空に溶けてく群青
明けない夜ならよかったのに
零れた星屑に願ったあの日 言の葉に出来たなら良かったのにな

「Starry Wish」が夜空への、星空への決意を歌った曲とするならば、「三月と群青」は夜空との、星空との決別とも捉えられるのでしょうか。
楽曲終わりにはツインギターが交互に、そして存分に技量を見せつけてくれます。これでテンション上がらない人はいないはず。

15.Starlight Museum
前2曲に続いて星空の流れを汲むこの楽曲。
Starry Wishが決意、三月と群青が決別なら、Starlight Museumは「希望」だと思いました。

「ねえ飛べたよ ここまで来れたよ」
このフレーズさえ受け取れれば、それで良いんじゃないかとすら思えます。

16.アルペジオ
忘れちゃいけない、星空と関係が深い曲がもう1つ。

水瀬いのりの楽曲にこういうデジタルなタイプの曲をぶち込んできたというのは素晴らしい決断。
この4曲はライブの流れ・本人のパフォーマンスが重なって随一の見せ場とも言えると思います

17-1.旅の途中(大阪・仙台)
この曲がある限り、水瀬いのりは前へ進み続ける。
何が正しいのか、何者になりたいのか、彼女がこれから歩んでいく未来は誰も分からない。
それでも自分が選んだ道を信じて一歩踏み出す。
紛れもない「これからの道」を歌った曲。
ステージの端から端まで観客に手を振る姿も印象的でした。

17-2.Sweet Melody(名古屋・福岡・横浜)

Sweet Melodyは「これまでの感謝」を歌った曲と受け取りました。

大空に響けこの声 聞こえてる?いつでも
大切なみんなへ歌うよ 心込めて
突然の雨に不安になった日もあるけど
洗い立ての空は綺麗な青色

いのりちゃんの歌声は横浜アリーナを突き抜けて、大空いっぱいに広がっていますよ。

旅の途中、Sweet Melodyは歌い出しのアカペラアレンジも良かったですね。
本人もMCで触れましたが「CDでは聞けない」というのもライブならではの醍醐味。

MC4
まず衣装について。アシンメトリーのピンクドレス。
お姫様のような可愛らしい衣装でしたね。
天邪鬼ないのりちゃんも、ピンクの魅力にだんだんと抗えなくなっているというのは笑ってしまいました。
また、最終公演のここのMCでいのりちゃんは「空を大切にしている」と言っていました。
これまで歌ってきた曲を並べると、確かに「空」というワードによく目が止まります。
ライブタイトルには「地平線」を意味するHORIZONの単語が入っています。
地平線から空へ大きく飛び立つ、もしかしたらそんな意味もあったのかもしれません。
そして、恒例の聞きたくない言葉「次で最後の曲」が来てしまいます。
最後を飾る曲は、身近にいる大切な誰かを想って、いのりちゃん自身が言葉を紡いだ楽曲です。

18.ココロソマリ

大好きだよ何度伝えたら ずっとそばにいられるのかな
溢れ出すこの想いが あなたへの愛だから

大事な、大切な家族のことを歌った曲です。
いのりちゃん自身、きっとご両親の大きな愛情を受けて育ってきたんだと思います。だからここまで真っ直ぐな気持ちを伝えることが出来るんだなと思いました。
大サビ、会場いっぱいに響く高音のフレーズが心に沁みました。まさしく感動のフィナーレと言っていいでしょう。

EN1-1 Dreaming Girls(大阪・名古屋・横浜)
EN1-2 MELODY FLAG(福岡・仙台)
アンコールは元気に明るくスタート。
いっぱいの笑顔で歌う姿に、大きな成長・進化を感じました。
観客にハートを返したり、投げキッスしたりといったところに、有観客で歌えることの嬉しさが滲み出ていたんでしょうかね。

EN2.Catch the Rainbow!
前回のツアータイトルだった曲がここでやってきます。
前回ツアー、僕自身は武道館公演のみの参加だったのですが、あの時はいのりちゃん自身が感極まっていたこともあって、涙を流しながら歌っていたのを覚えています。
今回は違う、身体中で「幸せ」を表現しながら楽しそうに歌っている姿がステージにありました。

ずっとしあわせを歌おう

この曲の最後のフレーズを体現していました。
見ているこちらももちろん幸せな気持ちが押し寄せてきます。

MC5
アンコールへの感謝、バンドメンバーへの感謝、スタッフへの感謝を綴る時間です。
このツアーを通じて、バンドメンバーともまた絆が深まったと思います。これからもあのメンバーのステージを見ていたい、色々な景色を一緒に見にいきたい、そう感じました。
言葉を綴る前に、徐にマイクスタンドを持ち出していたいのりちゃんは、昨年のことに触れます。
本来なら開催されるはずだったツアー「We Are Now」のことです。
音楽だけではない、たくさんのことが制限され、今まで通りに生活することもままならない日々。
開催できないことに最も悲しみ、傷付いていたのはアーティスト本人なのだと思います。
そんな時を経て、今ここで抱える想いが次の曲に重なります。

EN3.僕らは今
この曲を差し置いて他にはないでしょう。

あなたを見てると勇気が湧くんだよ
精一杯思いを伝えてくれるから

横浜アリーナでは「伝えてくれる」を「ぶつけてくれる」にアレンジしていました。
声を発することは出来なくても、表情で、拍手で、拳できっと届いている。そう確信したアレンジでした。

ここにいる僕らだけが心と心で響き合えるもの
信じていいよね ほら数え切れない光が一つになる
希望の虹引き連れて そして明日をまた迎えにいくのさ
繋いだ思いに いつまでも終わらない波が打ち寄せてる

前曲、会場に集まって一つになった全員で掴んだ希望の虹。それを引き連れて「今」から「明日」へ向かっていく。
そんなメッセージが隠れていることを信じてやみません。

この曲が長く愛されることを願って。

WEN.まっすぐに、トウメイに。(横浜)
正直「僕らは今を歌った後に歌う曲なんてあるの?」と思っていたのですが、そこは最終公演。きっちり用意されてました。

キラキラの夢は今も続いている
あの頃の自分が憧れちゃうくらいに
透明なままの想いをぶつけよう
いつだってほら 傍にあるから
ずっと大好きな夢の続きを 変わらずに

「今、この瞬間を生きている」
そんな想いが溢れるほど伝わってきました。
横浜アリーナの先の「夢の続き」はどんなものなのか。
楽しみにしていようと思います。

まとめ
1曲ずつ書いてきて長くなってしまいました。
こういった文章を書くのは初めてなので、読み苦しくなってしまったと思いますが、もし最後まで読んでくださった方がいたら感謝申し上げます。
パフォーマンスとして完璧でなかった部分もあったと思います。歌詞も間違えちゃったりするしね。
でも、そこは「伸びしろ」と捉えて、まだまだ進化していく姿を見ていきたいです。
4thアルバムの発売も楽しみですね。アルバムが出るということは…きっとその先に楽しい時間が待っていることでしょう。
次に会うその時まで、またたくさんの楽曲に元気を貰っていこうと思います。

いのりちゃん、ありがとう!幸せなツアーでした!

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