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「正直不動産」に感じる日本の不動産業界の可能性

 どうも、よっしーです。最近インスタグラムでフォローさせて頂いている方の投稿で知った作品「正直不動産」。タイトルに興味が湧き、不屈の名作「スラムダンク」以来に一気に全巻まとめ買いしてしまった・・・笑
最近は、仕事柄もあり積極的に色んなメディアに掲載されている不動産にまつわる記事や投稿を読み漁っているのですが、どの記事も、書いた筆者達ですら誤った理解をしている記事の多いこと…、多いこと…、多いこと…。

本当にウンザリします!

これはバリバリと実務で営業していたころには分からなかった気付きでした。「なるほど、業界構造の分かりにくさが、外から見る人々の理解をも阻害し、アナログからまだまだ脱却できない原因の一つになっているのか」と。

 そんななか出会ったこの作品は、生々しいほどにリアルな不動産仲介会社の現場を分かりやすくかつコミカルに描かれており、実務経験者として痛いほど共感できる話ばかりが題材になっています。
 ネタバレにならない程度に本作品を紹介させて頂くと、不動産会社に勤務する主人公は、お客様に対して嘘で固めた話を伝えたり、都合の悪いことは一切言わず、トップ営業マンとしてばりばり稼ぎながら働いていた。
そんな主人公がある日、突然「嘘」がつけなくなってしまう・・・。
今までのようにお客様を丸め込むことができなくなり、成績はガタ落ち。今まで見下し続けてきたライバルや上司にも追い抜かれ、クビすれすれのところまで落ちていってしまいます。
そんな中、正直に本当のことを伝えたことで契約に結び付くお客様も一定数いることに気づき、正直こそ正義であるべきという業界内での立ち回りに日々葛藤しつつ、応援してくれるお客様や仲間と奮闘するストーリー。主人公を取り巻く人間関係や、毎話ごとに「うわぁーこれすっげぇ分かる…。」と共感できるエピソードが展開されています。笑

テレビドラマ化が噂されている中、僕が本作品に感じた可能性は、著者含めた制作陣サイドの意図として「こんなケースってあるあるだよね」という業界内で働く層に対して共感を得ることと合わせて、「不動産屋だって、本当は正直にありたいけどそれが許されない慣習と、不動産業自体の難しさと戦いながら日々頑張ってるんだよ。」というような裏側のメッセージが込められているような気がしました。
賃貸でも売買でも一度不動産屋とのやりとりを経験した人なら誰しも感じたことのある「違和感」はもうすでに大多数の共通認識であり、だからこそリアルに描くことでここまで世にウケるのでしょう。それは、つまり、お客様も不動産屋も含めて、業界の改善を皆が望んでいるということの現れなのではないかなと思います。

現在最新刊6巻まで発売されています。ほんとに面白いので興味あればぜひ読んでみてください。(←ステマじゃないよ笑)

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