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現地に居るという価値@軽井沢ラーニングフェスティバル2020

2020/10/8(木)~10/10(土)まで台風が接近する豪雨の中、開催された「軽井沢ラーニングフェスティバル(以後、ラーフェス)」に、オンライン参加ではなく、ぐしょ濡れになって寒さに凍えてまで現地に足をんだことの意味、そこで得た価値について記しておこう。

コンディション

先にも書きましたが、おおよそキャンプ場でアウトドアを楽しむコンディションとしては最低から2番目くらいの悪さだと思います。これで5m以上の風が吹いてたら撤退、または中止になっていたと思う酷さでした。

また合わせてコロナ禍開催ということで、食事も屋内では提供されず、屋根はあるけど屋外で食べる食事と受付のストーブだけが、参加者に許された温もりという状況。

常設テントに泊まった人は、マットも毛布もギリ寒さを凌げるレベルで、温もりとは縁が遠かっただろうと思います。

つまり酷くつらかった、という事です。

漢(おとこ)キャンプ

我が家では、今年7歳になる息子と二人で1泊~2泊くらいの「漢キャンプ」を毎年しています。今年は私の手の故障が原因で中止したので、ラーフェスにはどうしてもキャンプ参加したかった。という事情もあり、普段なら絶対にキャンセルしていた天候にもかかわらずテント持参でキャンプ参加することにしました。

息子も前日には「興奮して眠れない!!」と騒ぐほど楽しみにしていて、雨だから中止するという選択肢はありませんでした。

つまりただでさえ過酷な環境の中、ホテルでリセットできないサバイバル参加となった、という事です。

現地に居る、ということ

ネガティブな要素を書き連ねましたが「じゃあ現地参加しない方がよかったのか?」というと決してそうではありません。

むしろ、それほどまでに酷い環境であったとしても現地に居るという状況の意味を強く感じさせられました

よくイベント中に「この空気を感じて~」と言われましたが、どちらかと言うと「自分自身がその空気を作り出している一部」という感覚です。もしこの場に私がいなければ、この空気は違ったものになっているだろう、と思っています。

もちろん違うからダメ、なのではなく違った別のイイものになっていたでしょうが、決して同じものではなかっただろうと思っています。

仲間意識

そして現地入りしてセッションしてくださった登壇者の方々との、この状況を共有しているという仲間意識がなにより凄い。

登壇者の方々は全くその素振りを見せませんでしたが、絶対に絶対に寒くてつらかったはず。

そしてご自身のセッションが終われば、ほとんどの登壇者が別のセッションの参加者として隣にいる、という状況です。いつもはステージ上で、画面の向こうでスポットライトを浴びている方が、一緒に雨と寒さに耐えながらラーフェスを五感で感じている仲間なんです。

セッションが終われば休憩所のタープの下で、登壇者が隣のベンチでコーヒーやスープで暖を取りながらアフタートークをしている。

しかも私と同じように子供連れの方もいて(中にはダッコ紐の赤ちゃんまで!)、大自然な中で「何か」を求めて参加されているのです。

これって同じ仲間だ!
と強く感じずにはいられませんでした。

これこそが現地に居る意味なんだ。

何か

ではそこまでして求めている「何か」とはなにか。
もちろんこれは人それぞれ。

難しい状況を変えるヒントを求めて。
自分の価値をシェアして広めるため。
大好きな登壇者に会うため。

私自身は、去年参加を見送った後悔を拭い去るため、という意味合いがありましたが、現地で学ぶ中でつかんだ「何か」がありました。

それは原点回帰的な being 。

今まで考えていた being (ありたい姿)って勘違いしていたのでは?と思うようになりました。いろいろな内容のセッションに参加したのですが、どれも突き詰めるとやはり being のことを言っている。アプローチが違うだけで、誰もが目指している北極星がある気がしました。

もしかして being (ありたい姿)というのは「実はもう自分の中に居て気付いてあげてないだけ」なのではないだろうか。

being =自分の本当の姿(気付いていないこともあるけど)なのではないでしょうか。

得た価値

この学びはおそらく Zoom 参加でも得ることはできただろう。むしろ外的要因に邪魔されず学びに集中するには Zoom の方が良い場合もあるでしょう。

しかし現地でしか得られない価値、もあったと思います。

それは

こんな過酷な状況に足をはこんでまで学ぼうとしたこととは何だ」という

自分に対する問いであり、

その場に一緒にいる仲間のありがたさ

であったと思います。

今回、澤さんのオンラインサロンの仲間が8名も現地入りしていました。(内ひとりはボランティアスタッフ参加)セッション中に隣に居たり、休憩時間に「寒いねー」と言いながら語り合ったり、その場にひとりだったら心が挫けたコンディションでも、笑いながら声を掛け合う仲間の価値は、何物にも代え難いものでした。


それにね、単純に面白かったんです。
冷静に考えたら台風が来てるのにアウトドアしないでしょ?そんな中、わざわざテント泊までして、沢山の参加者がいて、8名も仲間がいて、「寒いから気を付けて!無理しないで!」と忠告してるのにわざわざ軽井沢までやってきて。
ホントみんないかれてるよね!
みんな大好きです!

子供の成長

ラーフェス3日間、子どもはキッズプログラムという子どもたちだけの学びのワークショップに預けていました。
朝から晩までまるっと1日中(初日は11:00から、最終日は14:30まで)子ども同士で学んで、ご飯をつくって、森を探索して、アクティビティをして、思いっきりアウトドアと学びを体験してもらいました。

朝昼晩のご飯とお土産までついて3日預けて3000円!
破格!

そんなワークを得て子どもの成長も感られました。
私がいないテントでひとりで目覚めて、ひとりで着替えて、リュックを持ち、広いキャンプ場で迷わずキッズスペースまでひとりで行き、仲間と合流してホットサンドを焚き火で焼いていました。

それだけでなく、学んだことをキラキラした顔で大人に披露してくれて、本当に楽しんで成長してたくましくなってくれました。

東京に帰ったらタブレット三昧、Youtube三昧、おやつ三昧ですが、これでいいのです。彼の中にこのラーフェスの記憶が刻まれ、将来の指針になってくれることでしょう。


来年も「晴れたら」一緒にいこうな!

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