自己申告について

各職場、いよいよ自己申告について通知がされている頃でしょうか。質問箱にもいくつか質問をいただきましたが、初めて自己申告に望む新採の方はもちろんのこと、数年経っている主事の方でも自己申告についてはイマイチよくわかってないという方が多いような気がします。

若手の方でご自身の業績評価を気にされる方は多いと思いますが、自己申告というのはなかなか知る機会のないご自身の評価について知ることができる数少ないチャンスであり、昇任試験などで有利になるA評価をもらうためにどうしていったら良いのかということを学ぶ機会でもあります。
明らかにされてはいませんが、昇任試験で考慮される業績評価は過去2年とも3年とも言われています。該当する人は「既に昇任試験は始まっている」ということを自覚して、戦略的に合格を目指しましょう。

それでは本題です。いつもダラダラと長く書いてしまうのが私の悪い癖なのですが、今回は単純明快です。最も言いたいこと、伝えたいことは「要領をしっかり読むこと」です。
当たり前すぎることなのですが、質問箱に寄せられた質問を見ると「全く要領読んでないな」と感じることがよくあります。
e人事システム上にあるこの要領ですが、大して読みもしないで読み飛ばしている人いないでしょうか。
要領は手続き的なことが書かれているだけではなく、何を業績評価の対象とするのか、評語(A~D)はどういう基準で決められるのか、自己採点や課長面接の目的は一体何なのかなど非常に重要なことが書かれています。
いわば業績評価における「ルール」が書かれているわけです。どんなことでもルールを知っていると知らないでは大きな差が付きます。

検索が上手な若手のみなさんは非常に効率良く物事を調べられると感心しますが、あまりに効率化しすぎて表面上の理解に留まってしまうと例えばよくまとまったマニュアルが作られたときと状況が変わってしまってそのマニュアルが通用しなくなってしまったのに、そのことが理解できずにマニュアルを使い続けてイレギュラーな場合に対応できない、要は「応用がきかない」職員になってしまいがちです。こうしたことは自己申告に限らず、合格者論文のマネだけして試験当日に予想外の問題が出てきて手も足もでない主任試験にも共通しています。主任試験や管理職試験でも要綱は公開されていますので、しっかり読んでどうしたら点がとれるのかというルールをしっかり覚えてから試験に望んでください。
また、日々の業務でもマニュアル片手に仕事をしていて何の問題もないのですが、一度は根拠となる法律、条令、通知文などの原本を見る癖をつけて、わからなくなったらその原点に立ち返り、そこから応用をきかせていくという思考を身に付けてください。そうすれば未知の問題が立ちふさがっても少なくとも手も足も出ないということはなくなるでしょう。

みなさんの自己申告が実のあるものになることをお祈りしています。