「残業花火」

下記に記載の利用規約を必ずご一読の上、ご利用下さいませ。


▼キャラクター・設定


・清家 珠真(せいけ たまま)
主人公の後輩社員。
仕事は出来るが、良くも悪くもマイペースな性格。
好物は「チーズのおつまみ」。


▼効果音参照

・効果音ラボ 様


▼本文


【導入】
主人公と珠真は、会社で残業中。
珠真が休憩の為、コンビニへ買い出しに行き、
会社に戻ってきたところから始まり。


(珠真がコンビニから戻ってくる)

…戻りましたー。

(主人公:おかえり。)

いやー…、コンビニめっちゃ混んでましたよ。
そういえば今日、花火大会でしたね。
何時からでしたっけ? 開始。

(主人公:20時とかからじゃなかったっけ?)

じゃあもうすぐ始まるのか。
…まぁ、絶賛残業中の私たちには関係ないですけどね。

あ、でも、確かここのオフィスから、
花火めっちゃ綺麗に見えるんですよね?

(主人公:見えるよ。)

(嬉しそうに)じゃあじゃあ、花火始まったら、
仕事中断して見ません? 

(主人公:そんな余裕ない。)

(拗ねる)えー、良いじゃないですかー。

(花火大会が始まる)

(SE:花火)

あ、ほら!
始まりましたよ、先輩!

うわー…!
ほんとだ、めっちゃよく見えるじゃんここ…!

(主人公:…。)

先輩も、ほら!
こっちきて一緒に見ましょうよ!

(主人公:いや、でも…。)

いいから、いいから♪
あんまり根(こん)を詰めすぎても良くないですって。
息抜き、息抜き♪

(主人公が渋々窓際に向かう)

(感嘆)おぉー…。
いや、ここベストポジションじゃないですか。
毎年ここで見ようかな…。

(主人公:こら。)

(少し笑いながら)冗談ですって。

…あ、そうだ。

(珠真がコンビニの袋を持ってくる)

実はさっき、コンビニで買ってきたんですけどー…。
じゃじゃーん!
ノンアルコールビール!

(主人公:お前…、今一応仕事中だぞ…。)

大丈夫ですって!
どうせ今、オフィスには私と先輩しかいないんですから。

先輩もどうですか?
2本買ってきてるんで。

(主人公:ひょっとしてお前、最初から見る気満々だったな?)

(目を逸らしながら)い、いやだなー…、
そんなわけないじゃないですか…。
これは今日、家に帰ってから飲むつもりで買ったもので、
決して花火があるから用意してたとか、
そんなんじゃないですよ…?

(主人公:はぁ…。)

で、先輩は飲みます?

(主人公:くれ。)

お、意外。
絶対飲まないって言うと思ってました。

(主人公:飲まないとやってられない。)

ふふっ、そうこなくっちゃ。
はい、先輩。

(珠真がノンアル飲料を主人公に渡す)

(珠真がノンアル飲料を飲む)

ん…、ぷはぁ…。
(ちょっと物足りない感じ)んー…、
やっぱノンアルだとこんなもんか…。

(主人公:贅沢言うな。)

あ、「チーズ」もあるんですけど、要ります?

(主人公:本腰入れて見るつもりだな、お前。まぁ、もらうけど。)

「プレーン」と「スモーク」どっちが良いです?

(主人公:スモーク。)

ん、どーぞ。

(珠真がチーズを食べる。)

…ん! 会社で花火見ながら食べるチーズうんま!

(主人公が呆れた表情で珠真を見る)

…今、「こいつおっさんやん」って思いませんでした?

(主人公:まぁ。)

いや、こんなもんですよ、普通に。
女だって、お酒飲むし、つまみも好きだし。
休みの日なんて、毎回こんな感じですよ。

優雅に紅茶飲みながら、スコーンでも食べてると思いました?

(主人公:いや、そこまでは言ってないけど…。)

先輩はそういう、
「いかにも」な女の子の方が好きなんですか?

(主人公:いや、別に…。)

って言うか、先輩って独身なんですっけ?

(主人公:急にどうして?)

いや、なんとなく気になって。

(主人公:独身だよ。)

ふーん…、そうなんですね。

…。

(主人公:え? それだけ?)

(少し笑いながら)いや、だから特に深い意味はないんですって。
話の流れで聞いただけです。

あ、でも今ってこういう話も、
セクハラになるんでしたっけ?

「何(なに)ハラ」みたいなの、いっぱいありますよねー、今。

(しばらく無言)

…ん、今の花火、
なんかの形になってませんでした?
ハート?

(主人公:ん? よく見てなかった。)

あ、ほら!
やっぱりハート型ですよ。

かわい。
写真撮ろ。

(SE:シャッター音)

(珠真が撮った写真を主人公に見せる)

見て、先輩。

(写真がぶれすぎてよく分からない)

ぶれっぶれ(笑)
あはは…!

写真下手なんですよねー、私。
ちょっと先輩、代わりに私のスマホで写真撮って下さいよ。

(主人公:どこ押せばいい? ここ?)

…あ、そうですそうです。
そこ押したら、写真取れるんで。

(主人公が写真を撮る)

(SE:シャッター音)

(主人公:撮れた。)

見して、見して。

(珠真よりもっとひどい写真が撮れる)

あはは!
いやこれ(笑)
私よりひどいじゃないですか!(笑)
(じわじわと笑いがくる)ふふっ…、あはは…!
はははは…!
ひどすぎ(笑)
あはははは…!

(ひとしきり笑って少し落ち着く)

あー…、お腹いた…。
久しぶりにこんな笑いましたよ…。

(しばらく無言)

あ、そういえば、来週も隣町で花火大会ありましたよね?

(主人公:うん、あるよ。)

良かったら、一緒に観に行きません?

(主人公:え? 俺?)

(少し笑いながら)いや、先輩以外に誰がいるんですか?

(主人公:俺でいいの?)

私、まどろっこしいの苦手なんで、
返事はイエスかノーでお願いします。

(主人公:い、イエス…。)

はい。決まり♪
じゃあ、来週予定あけておいて下さいね!

(主人公:残業がなかったらね。)

もうー…、せっかく今仕事の事忘れてたのにー…。

まぁでも…、
確かに、今仕事終わらせとかないと、
来週も残業地獄になっちゃいますよね…。

(主人公:そうならない為に、今から頑張ろう。)

ですね…。
さーて、じゃあそろそろ仕事再開しますか…!

(終わり)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?