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乗馬ライセンスを取得しよう!

乗馬を始めるときに乗馬ライセンス取得を目標にした人も多いのではないでしょうか?今回は乗馬ライセンスについて詳しく解説していきます!

乗馬ライセンスの種類

まずはじめに、この記事では

公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会(以下、全乗振)が定める技能認定審査

のことを乗馬ライセンスと表記しています。

さて、全乗振が定める乗馬ライセンスには大きく分けて4つのくくりがあります。それは、障害・馬場・エンデュランス・ウエスタンです。そのライセンスのつながりを図にするとこのようになります。

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全乗振HP|技能認定についてより引用>

この中でも、今回は一般的な障害と馬場のライセンスについて解説していきます。

乗馬ライセンスを取ると...

乗馬ライセンスは、日本全国統一の基準によって実力を測る事ができるため、目標になるのももちろんですが、旅行先などで馬に乗る場合に役立ちます。旅行先で馬に乗る場合に牧場などのスタッフさんがどれだけの技術を持つのかという一つの目安として使い、「この級を持っていれば一人で(引き馬ではなく)外乗にいける」などといった基準をもっている場所もあります。

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全乗振HP|技能認定についてより引用>

またライセンスを取得すると、ライセンスカード発行され、もちろん履歴書などに書くこともできます。面接官と話が弾むかもしれませんね。

乗馬ライセンスのとり方

そんな乗馬ライセンスの一般的な取得方法は、所属しているクラブでライセンス審査会などに参加することです。多くの乗馬クラブでは、会員さんがライセンスを受験できるレベルになったら指導員さんの方からお話があると思います。また、チャレンジしてみたいということを伝えれば、一緒に取得に向けてプランを考えてくれると思います!

試験は実技試験と筆記試験の2つで、筆記試験は記号選択式となっています。

ブリティッシュ5〜3級

5〜3級は、障害や馬場に分類される前のライセンスです。

・5級
試験内容は

実技試験
・部班運動にて審査
・乗馬、下馬ができる
・停止及び常歩で正しい姿勢がとれる
・誘導馬について小区画の馬場で軽速歩ができる
・内方開き手綱の操作ができる
筆記試験
・馬体の名称
・馬の手入れ
・乗馬の取り扱い等

となっています。

・4級
4級からは駈歩(かけあし)が試験内容に入ってきます。

実技試験
・部班運動にて審査
・常歩で巻き乗り、半巻きを含む回転運動。速歩で90°の方向変換及び斜め手前変換
・停止-常歩-速歩-常歩-停止が概ねスムーズにできる
・軽速歩の手前が理解できる
・速歩運動にて正しい姿勢がとれ、手綱・脚の操作が概ねでき、駈歩の発進、維持ができる
筆記試験
・馬の毛色(栗毛・鹿毛・芦毛 等)
・馬体の名称
・馬具の名称
・初歩の号令
・馬の動き方等

・3級
3級では、3級用の経路を回ることが求められ、馬術の第一歩となります。
自動車で言う普通免許とよく例えられますが、3級を持っていると1通り馬のコントロールができるということになります。

実技試験
・5級、4級の運動を含め、駈歩の発進、維持。歩度の伸縮が概ねでき、巻き乗り、半巻きができる
・駈歩の手前が理解でき、常歩、速歩を入れての手前の変換ができる。扶助操作の適否
・地上横木の通過
筆記試験
・5級、4級の項目に加え、蹄の名称及び馬場運動の図形等

障害ライセンス

障害の3〜1級では障害のコースを走行することが求められます。また、障害飛越競技のルールを理解していることも必要です。

・障害3級
ブリティッシュ3級と混同しがちですが、受験にはブリティッシュ3級の取得が必要です。一般的に3級とたんに呼んだ場合はこのライセンスではなくブリティッシュ3級を指すことが多いです。

実技試験
・障害数6~8個程度で、コンビネーション障害は含まなくてもよい。高さ90㎝程度の障害を2個以上設置するコース
・基準Aにて採点。(3反抗失権)等
筆記試験
・レッツエンジョイライディング(全乗振発行)より出題
・JEF競技会規程より出題

・障害2級
障害2級では障害の高さが110cmとなります。

実技試験
・障害数8~10個程度で、ダブル障害を含み、高さ110㎝程度の障害を1個以上設置してあるコース
・基準Aにて採点。(3反抗失権)
筆記試験
・レッツエンジョイライディング(全乗振発行)より出題
・JEF競技会規程より出題

・障害1級
高さは据え置きの110cmですが、110cm障害が占める割合が大幅にふえ、難しいコースとなります。

実技試験
・障害数8~10個程度で、ダブル障害を含み、高さ110㎝程度の物を全障害数の70%以上設置してあるコース
・基準A(3反抗失権)にて採点(タイム減点は加算しない)
筆記試験
・レッツエンジョイライディング(全乗振発行)より出題
・JEF競技会規程より出題

馬場ライセンス

馬場ライセンスは日本馬術連盟の定める馬場馬術競技A課目にて審査されます。

・馬場2級

実技試験
・日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A2課目 2013にて審査
筆記試験
・レッツエンジョイライディング(全乗振発行)より出題
・JEF競技会規程より出題

・馬場1級

実技試験
・日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A3課目 2013にて審査
筆記試験
・レッツエンジョイライディング(当協会発行)より出題
・JEF競技会規程より出題

公認試合に出るために

日本馬術連盟の公認・主催する大会に出場するためには資格が必要というのを知っていましたか?

じつはこれらの大会に出場するためには日本馬術連盟制定のB級騎乗者資格という資格が必要なんです。

このB級騎乗者資格がない場合、日本馬術連盟の公認・主催する大会には出場できません!(乗馬クラブ主催の大会やその他の団体主催の大会であれば出場可能)
このB級騎乗者資格には、障害2級ライセンスから移行する事ができます。(馬場2級ライセンスから以降の場合、馬場限定のB級騎乗者資格となり、障害競技に出場することができません。)

最後に

長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございます。
ぜひ、乗馬の一つの目標として乗馬ライセンスを取得してみてはいかがでしょうか。

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