富士ヒルシルバーリング獲得について
2022年にブロンズを獲ったまでは良かったのですが、正直シルバーの壁は高いと感じ、チャレンジすべきか迷っていました。トレーニングもどうしたら良いか分からず、とりあえず1日で200キロ走ってみたり、獲得標高を伸ばしてみたり。でもタイムは伸びずモチベーションも上がらずの日々が続いていました。
富士ヒルのエントリー受付が始まってもサイトを開いては閉じを繰り返し、その日はエントリーしませんでした。しかし、翌日になってやっぱりチャレンジしないとダメだという事でエントリーを決意。ただ、空いている枠が第6ウェーブしか無く、焦りながらもエントリーをしました。
減量
エントリーはしたものの、シルバーを獲るために何をしたらよいのか分からず、トレーニングについてはブロンズ取得時よりも距離と獲得標高を伸ばす事にしました。それと同時に2月10日より減量を開始しました。
筋肉を落とさずに脂肪を落としていくにはどうしたら良いかという事で、脂質を出来るだけとらず、たんぱく質と炭水化物を中心とした食事にシフトしていきました。もちろんアンダーカロリーになるように量も調節しました。
そして、2月24日に新兵器「スマートスケール2」を導入。これはガーミンコネクトに自動で体重を記録してくれる優れものの体重計で、いわゆるレコーディングダイエットに繋がります。やっぱり可視化されるとモチベーションも保てますし、結果的に74キロから66.8キロまで絞ることができました。
食事以外に取り組んだ事としては朝食前のウォーキングです。ランだと足に負担がかかってロードバイクのトレーニングに影響が出てしまうので、30~40分のウォーキングを毎朝続けました。
SST
トレーニングについて色々と調べていたところ、youtubeでにんにんサイクルさんの動画に辿り着きました。「速くなりたかったらSSTをやりましょう」という事だったので、早速やってみる事に。スマートローラーのトレーニングメニューはやらされている感じが嫌で最初は敬遠していたんですが、実際にやってみると凄い手応えがあり、好き勝手に走っているだけでは追い込めない領域までやれるので、これは凄いと。3月24日からSST(Short)を中心としたトレーニングにシフトし、4月20日からCarsonもメニューに組み込みました。どちらも辛いワークアウトですが、Carsonは間に2分間の休憩があるので私個人としてはこちらの方が取り組みやすかったです。以下が富士ヒルまでにこなしたSST系メニューの回数です。
SST(short)×12
SST(Med)×2
2×15 FTP intervals ×1
Carson ×12
Carson+1 ×2
この他にもRoad to SkyやVen TopでTTをするなど、高強度トレーニング中心のメニューに取り組みました。
試走とチャレンジ
富士ヒルシルバー獲得に向けて越えておきたい壁が、
① Alpe du ZWIFT 50分切り
② 不動峠 13分切り
③ ハルヒル 50分切り
④ Ven-Top75分切り
でした。
Alpe du ZWIFTは48分55秒でクリアし、不動峠も12分57秒でクリア。ハルヒルも47分54秒で無事クリアできました。ただ、Ven-Topはクリアできず、少し不安が残りましたが、富士ヒルの試走では1時間12分というタイムを出せたので、本番に向けて大きな自信に繋がりました。
本番
試走時に出た20分自己ベストパワーから導きだされたPWRは4.15でした。シルバーリング獲得については3.9倍必要という情報もあれば4.2という情報もありますが、試走時の走りを再現できれば獲れる!と信じ、本番当日を迎えました。
ちなみにバイクは昨年と同じくTIMEのscylon(リムブレーキ)で機材はギア比を除いて全く同じ仕様です。
・コンポ:アルテグラDi2(8050系)
・ホイール:フルクラムスピード(前輪40、後輪50)
・タイヤ:コンチネンタルGP5000
・ギア:フロント52-36、リア11-28t
今回は駐車場を申し込み、恩賜林庭園からロードバイクで会場に向かいました。第6ウェーブ出走のため、単独走を覚悟していざスタートへ。試走タイムは料金所を過ぎたゲートからなので、それに2分を足したものが富士ヒルのタイムになると言われています。私の場合は1時間14分になるので、1分しかマージンがありません。そういった事もあり、計測区間から昨年同様力んで踏んでしまいます。料金所辺りでやってしまったと反省しつつも、「試走をもう一度再現するだけ」と言い聞かせ、サイコンのPWRを見ながら淡々とペダルを回していきます。途中でブロンズペーサーに続く大集団が右車線まで埋め尽くしていて、少しペースダウンしてしまいましたが、声掛けをしながら何とか追い抜き、ペースを上げていきます。終盤になってくると、タイムにもかなり余裕があることが分かって、気持ち的にも楽に走れるようになりました。そして最後の平坦では残りの力を振り絞って全力で回し、無事にゴール。結果は1時間11分26秒で、無事にシルバーリングを獲得する事ができました。
まとめ
振り返ってみると、シルバーリング獲得は結構ハードルが高かったと思います。ブロンズを獲得した去年はいつもより少し多めに乗ることを意識してローラーや実走を、という感じでしたが、今回はSSTを中心としたきつめのワークアウトをやりつつ、減量にも取り組まなければならなかったため、後半はロードバイクに乗るのが嫌になってしまった時もありました。自分に自信が無く、覚悟を決めたのが遅かったというのもあり、「時間が足りない」と焦っていました。自分を信じてもう少し余裕のあるスケジュールを組めば良かったなと思います。
私の経験がシルバーリング獲得を目指す方々の役に立つかは分かりませんが、とりあえず1つ言える事は「速くなりたかったらSSTをやりましょう」です。
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