こまい|新規事業を仕込み中

人材開発と身体活動について、学び、考え、試しています。働く人や遊ぶ人の幸福や健康に関す…

こまい|新規事業を仕込み中

人材開発と身体活動について、学び、考え、試しています。働く人や遊ぶ人の幸福や健康に関する新規事業を仕込み中。 HR業界で事業開発→IT業界で事業開発→スポーツスクール業界で経営→現在。経営学修士。来春から再び大学院へ進学予定。

最近の記事

論文紹介:Demonstrating the Value of anOrganization’s Learning Culture:The Dimensions of the LearningOrganization Questionnaire(Victoria J. Marsick・Karen E. Watkins, 2003)

こんにちは。駒井です。 今朝も朝から有酸素運動をしたおかげかコンディションが良いです。 日々のルーチンとして、ブログ執筆と有酸素運動を自分に課していますが、有酸素運動をしてからブログを執筆するほうが、頭の中がスッキリとした状態で文章をかけるので良さそうです。 今日は昨日に引き続き、組織内のラーニング・カルチャーについて扱った論文を読んでいきます。 読んだ文献Marsick, V. J., & Watkins, K. E. (2003). Demonstrating the

    • 調査紹介:ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(パーソル総合研究所, 2023)

      こんにちは。駒井です。 昨晩お酒をそこそこ飲んだので、午前中は心身ともにどんよりしていました。午後は運動で1時間程度の汗を流したので、いまは頭の中がスッキリと爽快な気分です。自分のモードを切り替える手段として、運動は強力な習慣だなと思います。 今日は昨日のブログで触れたラーニング・カルチャーに関連する調査を紹介していきます。 読んだ文献ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(パーソル総合研究所, 2023) 要約この調査は、パーソル総合研究所が実施した「ミドル・シ

      • 勉強会文化について考えてみた

        昨日、自分が主催した勉強会がとても充実した時間になりました。ふと気がつけば、勉強会を主催したり参加することが生活の一部になっていて、その良さを周りにも勧めるようになっていました。 しかし、学部生の頃は「勉強会」という言葉すら知らなかった気がします。今回は、私がどんなふうに勉強会と関わってきたかを振り返りながら、勉強会文化の今とこれからについて考えてみたいと思います。 私と勉強会ここからは、これまで私が勉強会とどのように関わってきたかをお話しします。勉強会が生活の一部になるま

        • 論文紹介:ポジティブなスポーツ体験に関わる心理的要因(谷木 龍男・坂入 洋右, 2009)

          こんにちは。駒井です! 今日は朝から外出があり、夜は自分が主催のオンライン勉強会の運営でした。いつもより刺激の多い1日で、明日以降の考え事が捗りそうな気配がしています。 自分が進めていきたいことについて、うまく周囲を巻き込みながら進捗を出せそうなことがわかった日でもありました。昔は企画にうまく周囲を巻き込むことはできなかったですが、いつのまにかできるようになっていることに気付きます。なにがきっかけでできるようになったのか、また改めて振り返ってみたいな、と考えています。 それ

        論文紹介:Demonstrating the Value of anOrganization’s Learning Culture:The Dimensions of the LearningOrganization Questionnaire(Victoria J. Marsick・Karen E. Watkins, 2003)

          ブログを1ヶ月続けてみた感想

          こんにちは、駒井です。 このブログは2024年10月1日にスタートし、今日で1ヶ月が経とうとしています。最初は「毎日書くぞ!」と意気込んでいたものの、朝からスケジュールが詰まっていたある日にはすっかり忘れてしまい、結果として1日だけ更新を逃しました。(毎日続けている方は本当にすごいですね…。) とはいえ、キリの良い1ヶ月という区切りなので、ここで振り返りと今後の方向性を考えてみたいと思います。 スタート時の目的は達成できているのか?ブログを始めた理由は、初回の記事で以下のよ

          ブログを1ヶ月続けてみた感想

          論文紹介:フロー理論に基づく学習教材・学習環境再設計支援のためのチェックリストの評価と改善(加藤 泰久・喜多 敏博・中野 裕司・鈴木 克明, 2013)

          読んだ文献加藤 泰久, 喜多 敏博, 中野 裕司, 鈴木 克明, フロー理論に基づく学習教材・学習環境再設計支援のためのチェックリストの評価と改善, 教育システム情報学会誌, 2013, 30 巻, 3 号, p. 200-211, 公開日 2018/04/25, Online ISSN 2188-0980, Print ISSN 1341-4135, https://doi.org/10.14926/jsise.30.200, https://www.jstage.jst.

          論文紹介:フロー理論に基づく学習教材・学習環境再設計支援のためのチェックリストの評価と改善(加藤 泰久・喜多 敏博・中野 裕司・鈴木 克明, 2013)

          論文紹介:A framework for neurophysiological experiments on flow states(Durcan, O., Holland, P. & Bhattacharya, 2024)

          読んだ文献Durcan, O., Holland, P. & Bhattacharya, J. A framework for neurophysiological experiments on flow states. Commun Psychol 2, 66 (2024). 要約この論文は、「フロー状態」の神経生理学的実験におけるフレームワークを提案しています。 従来の「課題スキルバランス」パラダイムに加えて、活動自律性フレームワークを提案し、フローを誘発するための

          論文紹介:A framework for neurophysiological experiments on flow states(Durcan, O., Holland, P. & Bhattacharya, 2024)

          論文紹介:ブロック崩しゲームにおけるプレイヤーとゲームを見る人のフロー体験に与える音楽の影響(梶浦 久江・中山 伸一, 2010)

          今日もフロー理論に関連する論文を読んでいきます。今回取り上げる論文は、デジタルゲーム研究においてフロー体験を扱った論文です。 読んだ文献梶浦 久江, 中山 伸一, ブロック崩しゲームにおけるプレイヤーとゲームを見る人のフロー体験に与える音楽の影響, デジタルゲーム学研究, 2010, 4 巻, 2 号, p. 13-22, 公開日 2019/10/01, Online ISSN 2434-4052, Print ISSN 1882-0913, https://doi.org

          論文紹介:ブロック崩しゲームにおけるプレイヤーとゲームを見る人のフロー体験に与える音楽の影響(梶浦 久江・中山 伸一, 2010)

          論文紹介:数学的活動の「楽しさ」を実感する授業づくり ―フロー理論に着目して―(竹下 遼, 2020)

          今日も昨日に引き続き、教育現場におけるフロー理論を扱った論文の紹介となります。中学校の数学の授業を対象とした調査がなされています。 読んだ文献数学的活動の「楽しさ」を実感する授業づくり ―フロー理論に着目して―(竹下 遼, 2020) https://saga-u.repo.nii.ac.jp/.../takeshita_202003.... 要約この論文は、中学校数学の授業において、生徒が数学的活動に没頭し「楽しさ」を実感できる授業づくりを目指した研究論文です。著者は

          論文紹介:数学的活動の「楽しさ」を実感する授業づくり ―フロー理論に着目して―(竹下 遼, 2020)

          論文紹介:「フロー体験」を活かした美術教育の可能性について ―産業活動の中で出た端材や余剰材を用いた造形活動を手がかりに―(淺海 真弓, 2023)

          今日は継続的に調べているフロー理論についての論文の紹介です。「フロー」というキーワードで国内論文を調べたところ、フロー理論を教育に活用することを目的とした論文が一定数ありました。 教育や学習についての研究でもフロー理論が活用されていることは、どちらにも関心がある私にとってありがたいことです。 読んだ文献淺海 真弓, 「フロー体験」を活かした美術教育の可能性について, 美術教育学研究, 2023, 55 巻, 1 号, p. 1-8, 公開日 2024/03/31, Onli

          論文紹介:「フロー体験」を活かした美術教育の可能性について ―産業活動の中で出た端材や余剰材を用いた造形活動を手がかりに―(淺海 真弓, 2023)

          論文紹介:Acute effects of Square Stepping Exercise on cognitive and social functions in sedentary young adults: a home-based online trial(Kawabata, M., Gan, S.R., Goh, G. et al., 2021)

          読んだ文献Acute effects of Square Stepping Exercise on cognitive and social functions in sedentary young adults: a home-based online trial(Kawabata, M., Gan, S.R., Goh, G. et al., 2021) 要約この論文は、オンラインで実施されたスクエアステッピングエクササイズ(SSE)が、運動不足の若い成人の実行機能と集

          論文紹介:Acute effects of Square Stepping Exercise on cognitive and social functions in sedentary young adults: a home-based online trial(Kawabata, M., Gan, S.R., Goh, G. et al., 2021)

          論文紹介:序論:福岡市主婦卓球愛好会と「生活卓球」文化の創造(岡 幸江, 2024)

          読んだ文献要約本論文は、福岡市主婦卓球愛好会を調査対象とした共同研究の成果をまとめた特集の序章です。特集では、同じ調査対象について複数の研究者の研究した成果を単独論文集としてまとめています。 著者は、社会教育研究の従来の枠組みを超え、個人の日常生活から生まれる教育的な力動を「インフォーマル教育論」という視点で捉え、福岡市主婦卓球愛好会が実践してきた「生活卓球」という独自文化がどのように形成され、地域社会に貢献してきたのかを明らかにしようとしています。 具体的には、愛好会の「

          論文紹介:序論:福岡市主婦卓球愛好会と「生活卓球」文化の創造(岡 幸江, 2024)

          読書メモ:専門学校の教育とキャリア形成: 進学・学び・卒業後(植上 一希, 2011)

          読んだ文献専門学校の教育とキャリア形成: 進学・学び・卒業後(植上 一希, 2011) 要約この書籍は、専門学校が多くの若者を職業世界に送り出してきた一方で、その社会的評価が表面的である点に着目し、教員や学生への聞き取り調査を通じて、教育の実態と現代的な意義を探るものです。 専門学校の発展過程や教育内容、進学者の背景、学びと成長、卒業生のキャリア形成に対する影響が分析されています。特に、専門知識・技能、教員の指導、職業の「現実」が学生に与える影響を掘り下げ、専門学校の役割を

          読書メモ:専門学校の教育とキャリア形成: 進学・学び・卒業後(植上 一希, 2011)

          読書メモ:「事業を創る人」の大研究(田中聡・中原淳, 2018)

          今年の10月より新規事業開発室長という役割で仕事をしています。 実務として、企業内で新規事業が生まれる仕組みや文化について調べる必要が出てきたので、大学院時代にお世話になった田中先生と中原先生の書籍を読みました。 発売時にも読んだ記憶がありますが、実務上必要なタイミングで読み直すとまた新しい発見がありますね。 読んだ文献「事業を創る人」の大研究(田中聡・中原淳, 2018) 要約この本では、新規事業が「千三つ」と言われるほど成功が難しい理由を探り、これまでの「戦略論」では

          読書メモ:「事業を創る人」の大研究(田中聡・中原淳, 2018)

          論文紹介:公的職業資格制度と専門学校の歴史的考察(植上, 2003)

          今日からまた専門学校に関する論文を読み進めていきます。本日は以前読んだ論文にも引用されていた、専門学校の歴史を考察した論文を読みます。 読んだ文献公的職業資格制度と専門学校の歴史的考察(植上, 2003) 東京大学学術機関リポジトリ https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/.../KJ000046... 要約この論文は、日本の職業資格制度と専門学校(およびその前身である各種学校)の歴史的関係を分析しています。 著者は、職業資格制度が

          論文紹介:公的職業資格制度と専門学校の歴史的考察(植上, 2003)

          論文紹介:ボランティア・スポーツ指導者のドロップアウトに関する社会学的研究 : 指導への過度没頭と生活支障の関連及びその規定要因について(松尾 他, 1994)

          今日は、直近でご縁があった松尾先生の論文を読んでみました。私自身がスポーツと関わるきっかけとなったボランティア・スポーツ指導者に着目した論文で、読みながら過去を振り返ることとなりました。 読んだ文献松尾 哲矢, 多々納 秀雄, 大谷 善博, 山本 教人, ボランティア・スポーツ指導者のドロップアウトに関する社会学的研究 : 指導への過度没頭と生活支障の関連及びその規定要因について, 体育学研究, 1994, 39 巻, 3 号, p. 163-175, 公開日 2017/0

          論文紹介:ボランティア・スポーツ指導者のドロップアウトに関する社会学的研究 : 指導への過度没頭と生活支障の関連及びその規定要因について(松尾 他, 1994)