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からかい・からかわれ

 自分自身の恋愛・結婚は諦めているので、フィクションや他人の色恋沙汰で潤いを得る。
大体そんなカンジです。

  というわけで、『からかい上手の高木さん』。
隣席の女子にからかわれ続ける男の子が、何とかして仕返しをしようと作戦を練りつつも、大抵勝負に負けてしまうという、中学生男女のやり取りを描いた作品です。
高木さんに詰め寄られてドギマギする西片君を見ていると、ついつい頬が緩んでしまいます。
 2000年代の流行曲を高木さんがカバーするのも、この作品の魅力のひとつですね。
映像に表れている西片君と高木さんの何とも言えない絶妙な距離感が、この曲とマッチしていて(していないようにも見えて)良いなぁ。

 どうも私は「中学生」を題材とした作品に弱い傾向があります。
小学生ほど子どもでもないし、高校生ほど若さを謳歌する年代でもない。
クラスメイトの異性を友人として見るか、異性として意識し始めるかというそのアンビバレントな年ごろが妙に心に刺さるのです。
(とはいえ、女子と一緒にいるのは西片君と同じく中学生男子にとっては少々恥ずかしいものです。)
 自身を振り返ると、色々と嫌な経験や穴があったら入りたくなるような恥ずかしい思いもあるのですが、友人と腹の底から笑い合った記憶や今でも心にジーンと残り続けている作品に出合えたり、淡い思い出など、そういったプラス・マイナスを合算すると、中学生時代は人生の中でも最も楽しかった時期ではないか、としみじみと思えてくるのです。

 1期の放映当時、途中から見ていたので、西片君が徐々に高木さんに魅かれていくのは理解できるのですが、高木さんの方はどう思ってるのかよく分からんな、程度の印象でした。
男子にチョッカイを出している、ときとして逆セクハラ紛いの行為をするイジワル女とも見えるのです。
 しかしながら、その最終回を視聴したら、「えっ、これってそんな話だったの・・・」と私も見事に面食らってしまったワケなのです。
返されたハンカチに挟まれていた、西片君からの感謝の思いが書かれた手紙をまじまじと見つめる高木さんのアップとともに、「出逢った頃のように」(Every Little Thing)が流れるこのシーンは、高木さんの気持ちを十分に表現できていて良いですね。
 この初恋は何だか見守りたくなってくるのです。

 本筋からは少し外れますが、作中の英語の教科書に書かれている以下の文章に思わず吹いてしまいました。

How are you doing? I'm fine.
I arrived in New York City five days ago.
I'm staying with my real mom.
I called fake mother in Japan. She's looking for me.
Be careful. She is dangerous woman.
Please forget about me. Good bye.

からかい上手の高木さん 第12話「手紙」より
2018山本宗一朗・小学館/からかい上手の高木さん製作委員会 東宝株式会社

「気を付けて。彼女は危険な女性だよ。」ってどんな話だよ。

 とりあえず、原作等々読んでから、映画を見に行こうかどうしようかと考えている今日この頃です。

堅めの話題の投稿が続いていたので、久々に気になるアニメ・漫画関連の投稿をしてみた次第です。

 しかし、これはあれだな。
夜中に勢いに任せてラブコメ関連のことを書いたから、翌朝読み返すと嫌になるパターンだな。

トップ画像は以下の公式サイトからダウンロードしました。
- ストーリー|TVアニメ「からかい上手の高木さん」公式サイト (takagi3.me)

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