湘南ベルマーレ2019 採点と寸評(No.1~10)

初のnoteです。
文章はまとまってないかもしれないです…
よろしくお願いします。

2019シーズンもようやく終了。
ここ数年で1番めちゃくちゃなシーズンだった(笑)
素直に長かったし、疲れるシーズン。
1サポーターがこんなに疲弊するレベルだから、現場の選手やスタッフの方々はさぞかし心身ともに計り知れない疲労があるのだろう…
短いオフシーズンではあるけど、ゆっくり休んで欲しい。

さて、仮にもリーグ戦29試合、ルヴァン4試合、南米王者戦1試合、プレーオフ1試合を現地観戦(全てゴール裏だが)、リーグ戦の残り5試合(ホーム磐田、アウェイ鳥栖、広島、札幌、大分)はDAZN観戦という形で今シーズンを見続けて来た。

その中で、誠に勝手ではあるが、個人的な選手一人一人の印象と採点をしてみたいと思う。

(あくまでサッカー素人、サポーター歴4年程度の大学2年生のしょうもない評価なので話1%くらいで流してもらえるとありがたいです…(笑))

背番号順。10点満点で及第点を5点とする。

No.1 秋元陽太

採点 5.0

リーグ戦出場30試合

今季も湘南の守護神としてスタート。
しかし、チームの低調、スタイルの影響もあって、彼の出場した試合の合計失点は60。
当然、失点はGKのせいだけではない。
コースを切れてないDFの責任が7~8割とも思う。
それでも1試合2失点計算というのは本人にとっては不本意だったのではないだろうか…
屈辱の大量失点を喫する試合も少なくなかった。

ただその中でファイティングポーズを取り続け、率先してチームを鼓舞してくれていたのは間違いない。
大量失点が続いたこと、足元の不安があることから第31節以降は富居にスタメンの座を譲り、悔しい気持ちも少なからずあったであろう中でその気持ちを押し殺し、J1経験のない富居のサポートに全力を尽くしてくれたことは本当に素晴らしい姿勢であった。
チームが崩壊していた川崎戦の試合後のコメントは涙なくしては読めないだろう…
「この状況から逃げてはいけない。僕たちは現実からは逃げてはいけない立場。僕は支えてくれているサポーター、そしてクラブのためにこれからもやっていきたいと思っています。」

秋元が悲しい表情をしているのは2015年から湘南を見ている自分もとても悲しい。
そして秋元がチームの勝利を泣いて喜んでいるその姿は胸を打たれる。
来季はぜひ、今季を挽回するようなパフォーマンスを見せてくれたらと思う。

No.2 菊地俊介

採点 4.0

リーグ戦出場17試合 3得点
ルヴァン出場2試合 1得点

大怪我をした2016シーズン以来、度重なる怪我での離脱を繰り返している「ガラスのエース」。
長期離脱から帰ってきては類まれな得点力を見せつけることからこう呼ばれることもある…
フィジカルは強いのに怪我を繰り返すのは正直不思議にも思うが、大怪我の期間に体を鍛えに鍛えた結果体が思うようについてこないのか、それとも彼の特徴でもある無理に強く行きすぎるタックルと何度も繰り返すダッシュが原因なのか…

今季も例年に漏れず怪我に悩まされ、終盤の浮嶋体制になってからは残念ながらほとんど試合に絡むことはなかった。
今季こそは年間通して主力としての活躍を期待していただけに、不本意であることは否めない…
しかし。
あの浦和戦。
途中出場で2得点をあげ、奇跡の大逆転に大きく貢献した印象はやはり脳内に刻み込まれている。
出てきたら点を取ってくれるんじゃないか。
そんな期待感は常にある。
湘南に加入した時は確かDFだったはずだが、ボランチを任され、今ではすっかりボランチの選手でもなくストライカー的な働きになっている。

来季、技術を重視する浮嶋監督の中で、厳しい立場からのスタートになることも予想される。
ただ、人一倍チーム愛が強く、数年前には他クラブからのオファーも断って湘南でプレーし続けることを選んだ男。
彼の完全復活がチームをさらに強くすることは間違いない。

緑と青のため 駆け抜けろ俊介 俺たちの俊介。

No.3 フレイレ

採点 5.0

リーグ戦出場16試合 2得点
ルヴァン出場2試合
王者決定戦出場

普段は陽気で明るい。
だがピッチに入れば闘将。
ベンチでもチームの1プレー1プレーに感情をあらわにして、時には監督より前に出てしまったり。(笑)

序盤、坂圭祐の怪我での離脱期間を見事に埋め、古巣の清水戦ではCKから恩返し弾を叩き込み、ノーセレブレーションでサポの心をつかむ。
常に体を張り、感情をむき出しにするプレースタイルは個人的には好み。
ホーム神戸戦ではセットプレーからゴールを狙いまくった結果見事にヘッドで叩き込み、敬礼ポーズ。
あまりにもカッコよすぎてみんな真似したんじゃないかな。(笑)

と、シーズン折り返しくらいまでは素晴らしい活躍を見せてくれていたのだが…
思わぬ騒動で曹貴裁監督が去ってからはポジションを完全に坂に譲ってしまう。
高橋体制から浮嶋体制にかけての出場機会は坂の好調もありゼロに。
終盤は怪我もあり、ベンチ入りすら出来ないもどかしい日々を過ごすことに。

前半戦と後半戦で大きく変わってしまったのはチーム状況が影響したことは間違いないと感じたため、7月頃までの活躍から及第点は与えたいと思った。

ぜひ、来季も練習から選手たちを盛り上げて、あの闘志あふれるプレーをする姿をBMWのピッチで見られることを切に願っている。

No.4 坂圭祐

採点 6.0

リーグ戦出場21試合1得点
ルヴァン出場1試合
J1参入プレーオフ決定戦出場

ルーキーイヤーから3CBの真ん中のポジションを奪取し、鮮烈な印象を残した昨季。
今季には一層の期待がかかったが…
第2節のFC東京戦で負傷し、無念の離脱。
復帰したのは第10節の名古屋戦。
プロ入りしてからは初の2ヶ月という長期離脱に。
負傷から復帰後はより一層上半身、下半身ともに筋肉がついた印象だったが、そのせいか復帰直後からの数試合は体が重いようにも見えた。
それでも以降はコンスタントに出場を続け、鹿島戦では類まれな身体能力を生かしたヘディングで劇的な決勝ゴールをあげる活躍を見せ、そして騒動以降は混乱するチームの中でもDFの真ん中に立ち続けた。
6失点の惨敗を喫した清水戦では信じられないようなミスも犯して失点に絡むなど、チーム状況とともに低調だったことは否めないが、それでもあの期間ピッチに立ち続けた選手を責めることは酷であるようにも思う…
浮嶋体制になってからも信頼は揺るがず、体を張ってDFラインを統率し続け、C大阪戦以降はプレーオフまで1試合1失点以内に抑えた。

彼自身怪我もあり、そして騒動によりチームがバラバラになりかけるなど、満身創痍の苦しいシーズンだったことは間違いないであろう。
心身ともにリフレッシュして、ぜひ来季また緑と青のユニフォームを身にまとって湘南の最終ラインを支えてもらいたい。

No.5 杉岡大暉

採点 6.5

リーグ戦出場28試合2得点(3得点)
ルヴァン出場4試合
王者決定戦出場
J1参入プレーオフ決定戦出場

高卒ルーキーからレギュラーとしてピッチに立ち続け、満を持して3年目を迎えたベテランのような風格を持つ21歳。
今年はU23だけでなくA代表も目指すシーズンと意気込んで入ったことだろう。
強靭なフィジカルと積極的な攻め上がりは今年も健在で、曹貴裁体制では変わらずガッチリと信頼を掴んでいた。
浦和戦ではスーパーゴールを世紀の大誤審でなかったことにされてしまう不運に見舞われるも、そこまでの活躍が認められ、コパ・アメリカでは見事にフル代表に初招集。
グループリーグ全試合にフル出場し、南米の強豪国を相手に守備が苦手な中島翔哉の分まで懸命に闘った。
この経験を生かし、チームに戻ってからも神戸戦では今までは考えられなかった右足でのビューティフルゴールを沈め、鹿島戦では左サイドからの高精度クロスで2得点に絡み、磐田戦でもFKのこぼれ球から左足を振り抜いて豪快な一撃を決めるなど、7~8月にかけては大活躍でまさに絶好調だった。
そう、あの騒動が起こるまでは…

曹さんが指導を自粛して高橋健二コーチが指揮をとるようになってからもずっと主力としてスタメン出場を続けていた。
しかし、明らかに調子は下降していた。
持ち前の強引に抜いていくドリブルは徐々に読まれて相手に止められることも増え、くだらないミスパス、精度を欠く雑なクロスがチーム状況の悪化とともに増えていく。

代表帰りということもあり、浮嶋体制の初戦となったマリノス戦はベンチスタート。
次戦のG大阪戦はスタメンに返り咲くも、C大阪戦以降は負傷の影響もあり離脱し、最終節までベンチ入りすることもなかった。
ただ最後の最後、プレーオフによく間に合わせてくれたと思う。
終盤に冬一が足を攣った中での短い出場時間だったが、クロスボールをヘディングで弾き返し、前への推進力も見せてくれた。

東京五輪での左SB(WB)最有力候補である彼だが、怪我の影響もあり最近はU23代表から遠ざかっている。
また、鈴木冬一の台頭もあり、来季のポジションは決して保証されていない。
ただ、彼のポテンシャルは計り知れない大きなものがある。

是非ともチームの中心にもう一度返り咲き、満を持して湘南から世界へ。
東京五輪からその先はA代表、さらにいつかは海外へと羽ばたいて欲しい選手の1人。

No.6 岡本拓也

採点 6.0

リーグ戦出場21試合
ルヴァン出場1試合
王者決定戦出場
J1参入プレーオフ決定戦出場

浦和からの3年間のレンタルを経て、満を持して今季から完全移籍。
副キャプテンにも任命され、間違いなくチームの主力としての活躍を期待されていた。
しかし、序盤はその気持ちが逆に空回りしてしまった部分も否めない。
第3節の鹿島戦ではお粗末なプレーから前半のうちにイエロー2枚で退場処分に。
出場停止と小さな怪我もあり4試合を欠場したあとは戦列に復帰し、順調に出場を重ねていたが、古巣戦となった浦和戦ではスタメンに選ばれていたものの試合前練習で無念の負傷、出場回避。
そこから3ヶ月近くの長期離脱を強いられ、9試合を欠場、復帰してからも3試合は途中出場が続くなどコンディション調整の部分で前半戦は苦しんだ。

ただ、彼は経験不足の若手が多いチームの中では人一倍重ねているものがあるためか、騒動以降も動じることの無い(というかそれを見せない)不屈のメンタルを持っていた。
チームが段々とバラバラになりかけていく中で出場を続け、大野和成が欠場時にはキャプテンマークを巻くことも。
失点を重ねていくチームだが、彼は体を張ること、ファイティングポーズを取り続けることを決して辞めることは無かった。
上下動の激しいWBでも凄みを増していく。
浮嶋体制になってからも信頼は揺るがず、終盤戦は3CBの右に入ることも増えたが、彼らしいがむしゃらなプレーとハードワークでプレーオフまで走り闘い続けた。

彼のガッツポーズは見ていて気持ちがいい。
特に今年は副キャプテンを務める責任感からか、感情をあらわにする機会が増えたようにも思う。
その気合が空回りしすぎないよう、オフ期間は十分にリフレッシュしてもらい、また来季湘南のために体を張ってくれることを期待してやまない。

No.7 梅崎司

採点 4.0

リーグ戦出場23試合2得点(1PK)
ルヴァン出場3試合1得点
天皇杯出場
王者決定戦出場

人一倍気持ちを込めて試合に臨む男。
去年の活躍から今年も主力としての活躍を期待していたが…
相変わらず開幕はスロースターターで2試合を欠場。
その後は徐々に出場機会を増やしていくが、結局小さな怪我を繰り返してしまい、好不調の波も激しいことから最終的に出場は23試合ながらそのうちのスタメン出場は13試合、フル出場はわずか5試合に。
曹さんのカリスマ性に惹かれて移籍してきたこともあり、騒動の際には複雑な感情を吐露していた。
最後のスタメン出場は惨敗を喫した27節の清水戦。
以降はコンディション不良もあり、浮嶋体制になってからもスタメン出場することはなかった(必ず途中出場はしていたが)。
負傷によりプレーオフを含めた最後の3試合にはベンチからも外れてしまった。

鳥栖戦での途中出場からの左足での一撃と浦和戦での西川との同級生対決を制したPKの2得点は印象が強いが、彼の能力からすればその2得点にとどまってしまったというのが正直な感想。
小さな怪我を繰り返してコンディションが中々整わなかったということが1番の原因ではあるが…
個人としてもチームとしてもとても苦しく厳しいシーズンになってしまったと言わざるを得ない。

来季は今季の悔しさを胸にもう一度去年のような輝きを少しでも多く見られると期待したい。
決してその技術が錆び付いているわけではなく、コンディションが整えば相手の脅威になる選手であることは32歳になった今も変わっていない。
共に進もう。共に叫ぼう。
もっともっと緑と青のために闘う彼と共に雄叫びをあげ、ガッツポーズをしたい。

No.8 大野和成

採点 6.5

リーグ戦出場23試合1得点
ルヴァン出場1試合
J1参入プレーオフ決定戦出場

今季から新キャプテンを任され、DFラインでは最年長の30歳。
新潟でもキャプテンを務めた男が言わずもがなリーダーとしての働きを求められた。

序盤の3試合にスタメン出場し、順調なシーズンの滑り出しをするが、4節から14節にかけての11試合で出場はわずか2試合。
慢性的な負傷癖が再発してしまったことで序盤は残念ながらその役割をほとんど果たしきれなかった。

しかし、その後の15節以降は彼の魂を見せつけてくれた。
欠場は2試合のみ(最終節の松本戦は戦術的理由)。
騒動の矢面に立たされ、間違いなく混乱はあった中でそれでもピッチに立ち続けた。
キャプテンとして、音を立てて崩れていくチームをどうまとめていくか苦心したであろう。
大量失点を重ねる中でも彼は絶対に勝負を諦めることなく、試合終盤にはパワープレーで前線に駆け上がって何かを変えようと必死に戦っていた。
浮嶋体制になってからもコンディションを維持し、ピッチでキャプテンマークを巻き続けた。
最後の3試合は戦術的理由でスタメンから外れたが、ベンチからチームを鼓舞し続け、途中出場した時は試合を締めるために奮闘。

プレーオフ、試合前のロッカールームでの「このチームをJ1に残そう。行くぞ!」という声は間違いなくチームを1つにした。
チームメイトも彼を1番に信頼していた。
持ち前のキャプテンシーを存分に発揮し、バラバラになりかけたチームをまとめあげ、残留に大きく貢献してくれた。

出来れば来季もキャプテンとして。
このチームをもっともっと上の順位に押し上げるその原動力となって欲しい。

No.9 指宿洋史

採点 3.5

リーグ戦出場14試合1得点
ルヴァン出場2試合1得点
天皇杯出場
王者決定戦出場

196cmの身長を生かしたポストプレーとスペインでのプレー歴も長く豊富な経験、そこで磨かれた確かな技術を持ち、昨季はJ2ジェフ千葉で35試合11得点と得点力も発揮し、山﨑とのポジション争い、または共存もあるのではないかと期待がかかっていたシーズン当初。

しかし、蓋を開けてみれば大きな期待外れと言っても差し支えはないだろう…
前線にとにかく運動量が求められる湘南において明らかに運動量が不足しており、プレスの先導役としては中々機能しない。
終わってみればリーグ戦でのスタメン出場はわずか5試合、フル出場に至ってはたったの2試合にとどまってしまった。
万能型ストライカーの山﨑凌吾に慣れているチームスタイルもあり、ロングボールがスペースに飛ぶことも少なくない曹貴裁体制時代の湘南において、求められているCF像とはかけ離れていたというのが現状であった。
そうしたチーム事情もあり、徐々にベンチからも外れる日々が続く。
ルヴァンのマリノス戦では冬一のクロスに右足でダイレクトで合わせて先制点、またリーグ戦ではピッチに足を取られまくって惨敗を喫したアウェイ神戸戦で途中出場から一矢を報いるヘディング弾を叩き込んだが、それ以外のゴールは出場機会の少なさもあり皆無に。
非常に湘南スタイルへの適応に苦しみ、怪我をしている訳では無いのに試合に出られない日々が続くという不完全燃焼なシーズンになってしまったのは本人も悔しいはず。
浮嶋体制になってからは山﨑の怪我と多少のチームスタイルの変化から出場機会を増やし、明らかにシーズン前半戦よりは高いパフォーマンスを披露していたが、それでもやはり運動量の不足は否めず、また196cmという身長ながら競り合いに強いわけでは全くなく、足元にボールを要求するタイプであることから中々ほかの選手たちとの呼吸が合わない。
また途中出場した時の働きにも疑問符がついてしまう。
これは使い方の問題でもあるだろうが、防戦一方になることも少なくない湘南においてリード時のFWに求められるのはまず守備である。
しかし運動量が不足している彼には酷な仕事だったのだろう。
東京戦の失点は森重のシュートに視点が行きがちだが、自分が考える「防げた点」としてはその前のロングボールをいかに簡単に蹴らせないか、ここだと思っている。
実際指宿がプレスというタスクを果たしきれなかったことで簡単にロングボールを許し、そのこぼれ球から結果的には失点に繋がってしまった。
途中出場したからには最低限の仕事を果たして欲しかったというのが素直な感想である。

と、マイナスな部分ばかり書いてしまったが、今では3年目で出場機会を増やしている野田隆之介も初年度はスタイルの適応に苦しんだ。
是非とも苦しい練習を乗り越え、走る部分の基礎をもう少し頑張ってもらい、そして本来の足元の確かな技術という長所を生かして得点を奪う彼の姿も見てみたい。

No.10 山田直輝

採点 6.0(シーズン途中加入)

リーグ戦出場9試合1得点(湘南在籍時のみ)

数多くの怪我もあり浦和で燻っていた天才が夏、またしてもレンタルながら2年ぶりに湘南に帰還。
責任感の強さから、自らへの戒めとして空いていた背番号10を迷うことなく選択。

過去の活躍を見ていたサポは彼に期待せずにはいられなかったが、その期待にいきなり一発回答を見せる。
移籍後初出場となった磐田戦で後半17分に投入されると後半35分、後方からの山根のパスに反応し、角度のない狭いところからダイレクトで豪快に右足を振り抜いて貴重な勝ち越しゴールを突き刺す。
勝利に大きく貢献した彼はもはやアウェイ勝利時の名物になってきている(?)1人勝利のダンスもノリノリで披露し、明るい未来を期待せずにはいられなかった。

しかし、翌日のスポーツ紙の報道により暗転。
曹さんを慕って帰ってきた部分も少なくない彼はさぞかしショックだったに違いない。
この騒動の影響や慢性的な故障癖の影響から、初のスタメン出場は6連敗のスタートとなった第26節の大分戦までお預けとなる。
チーム状況もあって中々コンディションが上がってこないもどかしい状況が続くが、浮嶋監督の就任で本調子を取り戻し始める。
浮嶋体制になってからの29節のマリノス戦以降はガンバ戦を除いて全てスタメン出場。
3年間の在籍は伊達ではなく、湘南スタイルが体に染み付いている彼は攻守にわたり躍動。
低迷するチームに光が刺さってきた頃、本来の輝きを見せつける。
32節の東京戦では類まれなボールタッチでキープして前に運び、フリーの松田天馬へ凄まじいスルーパスを通して先制点をアシスト。
磐田戦以来の33節の広島戦では金子とのワンツーに抜け出してクロス、OGを誘発した。
負傷で最終節はハーフタイムで退き、J1参入プレーオフ決定戦ではベンチから外れ、満身創痍の闘いを見せてくれていたことが伺える。

湘南のシャドーという特殊なポジションにおける守備での負担はとてつもなく大きいが、湘南スタイルへの順応を既に果たしていることは大きなアドバンテージとなり、確実に守備の起点となっていた。
その中でも攻撃で違いを見せられる選手。
やはり特別な存在である。

来季こそ完全移籍で。
俺らとともに。勝利のために。
磐田戦のようにエンブレムを掴んでゴール裏にアピールする、緑と青のユニフォームを着る彼の姿をずっと見ていたい。

と、初ブログにしてとんでもない長文になってしまったので1度ここまでとします。
11~19、20~29、30~50&監督という形で途中でチームを去ってしまった選手も含めて、改めて次のnote以降で振り返っていきたいと思います。
拙い文章を読んで頂いた方がもしいらっしゃったらとてもありがたく、嬉しく思います。
感想や意見などもTwitterに気軽に送って頂ければと思っています。

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