見出し画像

③『北陸新幹線敦賀開業記念 Live in 敦賀&滋賀』後編


そんなわけで我々は2Dayzめの都市
滋賀県野洲市へ。


琵琶湖がデカい。

"隣だし敦賀から滋賀までならすぐだ"

と色んな人から聞いていたんだけど、車だと高速乗っても1時間30分くらい。

札幌〜旭川くらいか。けっこうあるね。


例えば新東名高速道路なんてSA全部言えるんじゃないか位には乗り慣れた高速だけど、福井から滋賀には移動した事が無かったので、知らない風景やPA・SAがとっても新鮮でした◎



んで、高速降りてナビを見たら会場まであと数分という近いところなのに、景色ずっとこんな感じ。

え?ほんとにライブハウスある??

と、普通のバンドなら焦り始めるところ、我々は愛知県 豊橋KNOTに何度かお世話になっているので、ギリギリでいきなり街が栄える現象には慣れたもんです。




初めての滋賀。会場ももちろん初めてお世話になります。BARI-HARI。

このBARI-HARIが凄かった!

ステージは6人バンドでも7人バンドでもイケそうなほど充分な幅があり、ドラムセットは一段高くなっており非常に見やすく、そして今は無き高田馬場AREAくらいステージが高い。


楽屋も真っ白できれい。何より広い。
この日はツーマンだったから使ってないけど、更に上の階にはもっと沢山楽屋があり、また色んな音楽雑誌のバックナンバーやバンドスコアが博物館のように陳列されていて、何故か体を鍛える事までできてしまうのだ。
リハスタも入ってるらしい。



更に更に、1階の外スペースにはタピオカとかたい焼きとかそれ系のお店が入っていて、ライブのOPENまでの間とかはお客さんはそのスペースで待てるのだ。ベンチも沢山。何故かトランポリンもあるのだ。

とにかく色んなところが"楽しい寄りに行き届いてる"という印象で、こういう建物一棟丸々使ったライブハウスって都内では中々出逢う事ができないので、なまらテンション上がりました。



ノスシネが演奏する"さめざめ"の音漏れを聴きながら、俺はBARI-HARIの店長さんとお話しをずーっとしていたんだけど、我々2バンドのバックボーンなどを話していた流れで、店長も

「僕も昔お化粧系のバンドやっててねぇ、それこそ全国回りまくってましたよ〜。」

なんておっしゃるので、なんていうバンドをやられていたか聞いてみたら、なんと、俺が少年の頃なまら好きなバンドでした。(公表しているのか、バンド名を言っていいか確認忘れてもうた…☹)

中学の頃に札幌メッセホールにライブ見に行ってその時に無料配布された8cmシングルたぶん実家にあります!って言ったらすごいビビってました。

「そのライブは覚えてないけど、札幌といえば髪の長い…THE 名古屋系のベーシストがいたねぇ、後にソレイユに所属した…?それは覚えてるねぇ」


ー え!?それは!!!?FacizmのKatsuhisaさんじゃないですか!?僕ら直系の後輩です!

「えー!そうなん!?世間狭いねぇ!」

という感じで、こっちが一方的に知ってるだけとはいえ、こんな初めて来た滋賀のライブハウスであの頃めっちゃカッケーなぁって思ってた方にお会いできるとは。

いやぁマジ世間は狭いというか、長くやってるとこういう事に出くわす確率がけっこう高いのでホント人生って面白いです。


BARI-HARIは店長が昔バンドをやっていた頃、東京ではよく目黒鹿鳴館でライブをやっていて、鹿鳴館のドラムセットが一段高くなっているのがとっても良いと常々思っていたらしく、BARI-HARIを作る時に鹿鳴館に通いつめ、ドラムセットの高台をメジャーで寸法を測りまくって、完全再現してるらしいです。いや素晴らしい。

そして、同時に池袋CYBERにもよく出ていて、ステージの幅があって動きやすくて良い箱だなと思っていたそうで、BARI-HARIを作る時にCYBERのステージの幅を測って…笑、以下同文

という事で、滋賀BARI-HARIのステージは池袋CYBERであり目黒鹿鳴館でもあるという、かなり面白い仕様になっているとの事です。

"あれっぽく、あんな風に"
と普通はなるところ、完全再現するって本当にブッ飛んでいて俺は大好きです。



また、その時に池袋CYBERって音いいよな〜って思っていたそうで、なんと、その時の池袋CYBERのPAさんを口説いて口説いて滋賀に引っ越してきてもらって、BARI-HARIでPAやってもらってるんだって!


それ聞いたもんだから、ノスシネが終わって機材転換中にPAさんに話しかけて、サイバーにいらしたってマジすか??とか、色々話しに花が咲いてしまって、すごかったです。
アートポップのバンドよく担当されていたらしい。


更に更に。
店長じゃない、PAさんじゃない、もう1人のスタッフさんが我々とPAさんが転換中に談笑しているのを見て、

「へ〜、凄いですねぇ!世間は狭いですねぇ!僕だってジョッピンカルさんと対バンご一緒してるんですよ実は。覚えてらっしゃらないと思うんで言わなかったですが…」


と言い出して、え??マジすか?
失礼ですがお名前聞いてもいいですか?って言ったら以前地方でご一緒してめちゃくちゃ面白かった方だったので、
「ええぇーー!!!もちろんめちゃくちゃ覚えてますよ!CDも買ってくれましたよね!かなりご無沙汰してます!むしろ僕らのほうが覚えててくれてマジ恐縮です!」


みたいな、ステージ幕の向こう側で転換中とは思えない井戸端会議に花が咲きまくって面白かったです。(普通、バンドとバンドの転換中は時間押さないようにだとか、本番直前だとかで演者もスタッフさんもけっこうピリピリしている事が多い)


この日は元々おかしい自分の脳と耳が更におかしくなっていて大変でした。

ノスシネとダブルヘッダーのわじょうさんが441ヘルツでギターのチューニングしてるのでは?と疑ってしまうほどの責任なすりつけ恥ずかし失礼もしてしまいました。
(ヴァイオリンが居るようなマジプロの現場では441ヘルツで楽器をチューニングする事が多く、ロックバンドは440ヘルツが基本なので、その確認を怠ると微妙にチューニングが合わない事になるので非常に気持ち悪いのだ。それかと思っちゃった。)




まな坊のお母さんも京都から駆けつけてくれて、お気に入りのJPと一緒に写真撮ってもらってとっても満足そうでした。



という感じで、大きな事件も無く? 2Dayzが無事に終了しました。



敦賀、滋賀と2日間。
来てくれた皆さんマジ本当にどうもありがとうございました。
毎日仕事だったり家事だったり、ホント忙しい中でわざわざ時間を空けてくれたのだろう。
ファンならライブに足を運ぶ事は当然!なんて事は全然ない時代で、チケットも年々値上がり傾向の中、それでも来てくれる事のありがたみは計り知れないのです。
本当にマジありがとうございます。マジ励みになります。マジあざます。
僕らみたいなもんのライブが人生の息抜きになってくれたら幸いですし、生きがいになってくれたら光栄です。
死にたい人の死ねない理由になれたらいいなんて大それた事は自分には言えないだろう。
でも毎日毎日、人生HARDモードで色々疲れてるんだけど、あのバンドの次のライブが楽しみだ。
の、"けど"の部分になりたいです。"けど"のその先になりたいです。



来てくれた皆さん、マジありがとう〜☺



『北陸新幹線敦賀開業記念 Live in 敦賀&滋賀』後編


終わり




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?