4話 退院

その晩、いろいろな事を話した、俺はもうすぐ結婚を控えている事、
仕事の事、

「涼は、相変わらず忙しいのね、」「早死にするわよ」
「入院患者にそれはないんじゃない?」
「大丈夫よ、それぐらいじゃ死なないからw」

笑いごとじゃないんだがな・・・

彼氏は?の問いに、「どっかの誰かのせいで車好きな男は候補から外したわよ」

「こう見えても彼氏の一人や二人います!」
『何人も、はまずくない?』

そんな感じで話してるものだから当然病院にあるまじき会話音量となり
婦長登場・・・・

「えーっと許可はしましたよ、はい確かに」
「でもね、お二人共少しは場をわきまえて頂けないかしら?」
「はい、すいません」
「はーい、すいませーーん」←マキ

婦長がキレたのがわかった
『やばい』

「あのね~!マキさん!例外中の例外なのよ!」
「それをあなたは!」

「だいいちあなたは!」
と言ったところで婦長のお説教は終わり

『?』

「婦長すいません」ちょっとは堪えたかな?マキ
婦長さんが部屋を出た瞬間に舌を出す、マキ
『駄目だこりゃ、懲りてない』

でもふと見せる表情、空を見るというのか、焦点が合ってない、そんな顔をするのが気になった

当然だが退院を迎える、見送りに婦長さんとマキ
「少しはお説教して頂けたかしら?」と婦長さん
『あ、全く』
やれやれ顔の婦長さん

となりで立っているマキの化粧が濃いことに気づき
「化粧濃くない?」
「せっかくの退院お見送りなのよ、気合いれただけよ」
『ふーん』
この時後ろを向いて走り出す婦長さん
「婦長さんどうしたの?」
「さあ、忙しいんじゃないかしら?w」
『泣いてた?』

「じゃあね~ 戻ってこないでね~」

『はいはい』

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