5話 時は過ぎ・・・

『「流れゆく時、佇んだ場所、忘れるは大罪」』
こんな言葉をどこかで見た。
退院から1年を過ぎ記憶から消えそうな時に同窓会の便りが届いた
印刷の他に、ボールペンで「バイクで来ないでね」
季節は梅雨、バイク移動なら確かにあの時の二の舞になりそうだった。
『でもなんでバイク乗ってるの知ってるんだろう?』

「まあ、いいか」口癖の一つ

幹事は当時一番人気の女性
変わってない、

「事故ったでしょ?去年?」
「はい?」
「救急車呼んだの私だもの」「驚いたわよ、まさかねって、猫抱えてるしw」
偶然って恐ろしいもんだ

「でね、ついでに、も・と・か・の・のマキさんの病院に搬送して貰うように頼んだからねw」
『この子も看護師さんだったな』・・・
 看護学校がマキと一緒だったそうな、付き合って居たことを知っいると言うことは・・・

『おしゃべりマキ』だな

『二人共、本当に余計な事を』

「お世話になったんでしょ?たまにしか帰ってこないんだから、寄ってみたら?」

「病院違うし、私看護師やめたから」

「マキとはあれ以来連絡しあってなくてね、様子見てきてね」

また超絶口の悪くなったマキと会うのか・・・

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