白樺リゾート池の平ホテル

10/21(木)19:00〜単独ライブがあるので来てください。小虎のりょうです。







ローカルCMを観ていたら朝になった。




ローカルCMまとめの中で『青柳ういろう』と『白樺リゾート池の平ホテル』のCMはおそらく1時間以上は観ていただろう。



池の平ホテルはCMの中で1番好きなCMで
高校生の時はメールの着信音にもしていた。
(別に今でも全然したい)



ちょうど池の平ホテルのプリキュアルームのCMを観ていた時に朝の5:00を回っている事に気がついた。




池の平ホテルの"CM"が大好き。
好き過ぎるが故に"ホテル本体"には未だに行けていない。




物心がついた時から、テレビで無限に流れていたCM。




親に『池の平ホテルに行きたい!』とねだる程、旅行爆発息子ではなかったので、行かず行かずで結局約20年経ってしまった。



行こうと思えば行けるはずなのに結局行った事ない所




だって行ったら哀しくなるかもしれないから。





期待値のメーターなんて中学生の頃にとっくに振り切っている。本来の池の平ホテルにはないプレッシャーが僕の中にあるのだ。




このプレッシャーを越えるには


ロビーで警察官の格好をした、永野芽郁と戸田恵梨香が出迎えてくれて、バイキング会場の厨房で木村拓哉が料理を作っていて、味見して上を向いていて、宴会場的なところで緑黄色社会が歌ってないと超えられない。


そんなドラマホテルは勿論ないのだが、僕の中での池の平ホテルの期待値はもはやそれくらい神がかっている。




そんなこんなで結局行けない。



期待ばっかしてしまう"あざとい女子"みたいなホテルだ。




調べた所によると、池の平ホテルはバイキングがすごいらしい。(CMでもしこたまやってる)


 

やっぱりホテルのバイキングっていいよね。



普段起きないような時間に起きて、普段朝食べないようなもの食べて、部屋に戻ってお腹いっぱいで眠たいのに別に寝ないで何処かへ向かう。

  

 


 バイキングが良ければ、最高の旅である。



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小学生の時の旅行で行ったホテル。



朝バイキングの為、僕はお皿を持ちながら、バイキングエリアで格闘していた。



"優しさ"を中年期に捨ててきたおばさんは後ろに小学生が並んでいようと全ての料理を掻っ攫っていくのだ。

 


その為、僕は食事中、まだお皿のものが無くなっていなくても、欲しい料理が追加された瞬間に料理の方へお皿を持って走っていた。




情けない貧乏性である。




もしも今、自分の子供が同じ真似をしたら、泣くまで怒るだろう。




その時も席を立ち、苦しくもさばの味噌煮の闘いに敗れた小学生の僕は席へ戻ろうとしていた。




『これできませんか??!』




振り向くと、片手にお玉を持った同い年くらいの子役みたいな女の子に話しかけられた。



一瞬でカッコつけようと思った。



恋には落ちていない、目惚れてはいない。



ただ、心のどっかで男のスイッチが入った。
小学生にもあるもんだ。



このスイッチ。



一瞬でカッコつけるモードに切り替わった。



話を聞くと、その子はワッフルを作っているのだが、上手く焼けないらしい。




調理実習で女子より卵焼きを上手く焼ける俺に焼けないものなんてなかった。


陶芸教室で生焼けだった同級生を馬鹿にして、工房に閉じ込められた俺に焼けないものなんてなかった。




全力でカッコつけて、スタイリッシュにスプレー油を吹き付けて、華麗にお玉で生地の素をすくい、完璧なワッフルを焼いた。





焼いてる間の2分間、確実に恋に落ちていた。
焼く前はカッコつけたかっただけなのに確実に恋に落ちていた。



調理実習で知ってる女子をよそ目にしゃしゃっておいて良かった…


だって知らない子役女子の前でしゃしゃり成功してるのだから。


しゃしゃり倒して何を話したかなんて覚えていない。
多分しゃりついたことをしゃばしゃばと言っていたのだろう。


あっという間に2分が経ち、『ありがとうございます!』の言葉と共に子役女子は去った。



子役女子の背中を見送る、僕の背中でまたさばの味噌煮の闘いが行われていたが、そんなものはもうどうでもよかった。


僕は短い旅行期間中その子がなんとなく気になっていた。

 

なぜだか、ずっと考えてしまう。

館内にはきっといるのだろう。

意味もなく館内をウロウロしたり、食事の時間少し長く滞在してみたり、どこかで一目会えないかと錯綜していた。

想像と期待は膨らみ、頭の中でうろ覚えだった子役女子の顔は"子役女子"から"ほぼ川島海荷"まで進化を遂げていた。




僕は館内で川島海荷を探していた。

 

もう、川島海荷を探していた。



そして見つける。







館内のゲームコーナーで小学生ながらに、CR海物語の右ハンドルを華麗に捌いている子役女子を見つけて、一瞬にして冷めたのだ。


川島海荷でも、なんでもなかった。


子役女子…でもないかもしれない。


期待し過ぎた分の代償は大きかった。

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期待し過ぎると哀しい思いをするから。



期待なんかできない。



特別でも何でもない日に池の平ホテルに行きたいな。




11/23(火)19:00〜 よろしくお願いいたします!

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