予備試験論文合格までに使った参考書(伊藤塾教材を除く)

最初に

こんにちは、りょうです。
今回は予備試験論文合格までに使った参考書を紹介してみようかなと思います。なお伊藤塾で使っていた教材は省略します。

短答編

・まずは伊藤真の速習短答過去問シリーズです。

 本書の特徴は短答過去問の中から正答率が高いものだけをピックアップしているという点です。絶対に間違えてはいけない問題だけを効率よく復習できます。また非常に薄いので取り組みやすいと思います。
 僕は短答直前期にあのバカみたいな量の短答過去問をもう1週する気力は湧かなかったので、こっちを使ってました。特にこのシリーズの商法は会社法特有の細かい知識を図にして分かりやすくまとめてくれているので、知識の最終確認にも有用です。

・次は憲法判例百選と行政法判例百選です。

 憲法、行政法の短答は特に判例の知識が重要だと思うので使ってました。使っていたと言っても通読していたわけではなく、過去問で間違えた部分だけ百選を読んで確認していたくらいです。

・次は基本講義 手形・小切手法です。

 手形小切手法については伊藤塾の講義を聞きませんでした。なぜなら4点の配点しかないのに18時間の授業を聞くのはコスパが悪いと感じたからです。代わりに基本講義 手形・小切手法を読みました。180ページと量が少なく、網羅性もあり、さらに説明が非常に分かりやすいです。これを読んで過去問を解けば手形・小切手法については大丈夫です。僕も本番はこれだけで手形・小切手法は満点でした。

論文編

まずは完全講義 法律実務基礎科目[民事]─司法試験予備試験過去問 解説・参考答案です。

  まず私は伊藤塾の法律実務基礎科目の講義は呉先生のものを聞きました。呉先生の授業はとても分かりやすかったですが、過去問演習を少ししかやってくれませんでした。そのため過去問演習のために本書を使ってました。
 特に準備書面の参考答案と解説がとても参考になりました。どの事情をどのように評価すればいいのかが分かりやすく解説されているのがとてもよかったです。

次に刑事実務基礎の定石です。

 いわゆる定石本です。本書の特徴は事実認定、刑事手続がコンパクトにまとまっている点にあると思います。
 事実認定についてはどのような事情をどのように考慮すればいいのかが丁寧に解説されていてとても分かりやすいです。また本書の最後に載っている考慮要素一覧表も重要な知識がまとまっていて非常にいいと思います。
 他方、刑事手続については少しコンパクトすぎるかなという印象です。特に被害者特定事項秘匿措置や遮へい措置、ビデオリンクなどの証人保護の規定についての説明が載っていないのが気になります。

次に法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎です。

 この本は過去問演習のためだけに買いました。一応、事実認定、刑事手続の説明も載ってますが分かりにくいと感じたので読んでないです。
  答案を作るための思考のプロセスみたいなのは載っているのですが、肝心な参考答案が載ってないので正直微妙です。他にいい過去問演習本があればそっちを使うと思います。

・最後に論文対策1冊だけで知的財産法: 特許法・著作権法です。

 この本も過去問演習のためだけに買いました。一応、前半に知識の整理や論証のようなものも載っているのですが、細かすぎることまで載っていたので全く読んでないです。
 司法試験過去問については司法試験上位合格者の再現答案だけ載っています。これでも問題ありませんが間違っている部分やあいまいな部分もあるので、参考答案もあるといいなと思いました。
 また本書には採点実感も載っています。採点実感は非常に参考になったのでその点についてはとてもいいと思います。

最後に

 これらが僕が使ってた参考書です。特に伊藤塾は実務基礎が非常に弱いので、実務基礎の参考書を多く使ってました。少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?