オアフ島発の日帰り旅で見つけた、いま世界一好きな場所。カウアイ島とBobbyさんの底知れぬ魅力 【忘れらないひと、忘れられないもの #1】
ホスピタリティNo.1のガイドさん@カウアイ島 2019年
「オアフ島発の日帰り旅で見つけた、いま世界一好きな場所。カウアイ島とBobbyさんの底知れぬ魅力」
Yoko(旅とバスケ愛が強めの編集者)
2019年は毎月海外を目指すほどの旅モチベーションが高まっていた私。
必然的に一人旅が多くなるのですが、旅のスタイルとして国内外を問わず現地発着のツアーに参加する頻度が高く、いろんなガイドさんと出会います。
参加者全員の名前を覚えている方、写真をたくさん撮ってくれる方、寒めのギャグをずっと言っている方(笑)ーー。
そんな数ある出会いの中で、恋愛にも友情にも似た思いを抱いた、魅力あふれる一人のガイドさんがいます。
最高の出会いは偶然から始まった
嬉しくも3回目のハワイ旅行。渡航前に、リーマントラベラーサロンで出会った、ハワイに詳しいSaeさんに、ここぞとばかりに質問責めを敢行(笑)。そこで、ハワイ島だけではなくカウアイ島が自然あふれる素敵な島だという情報をゲットしました。ベストシーズンではないとのことでしたが、心惹かれた「ナパリコースト」と「ワイメアキャニオン」を目指し、カウアイ島行きを決めたんです。
日帰りツアー当日は、オアフ島のホテルを早朝に出発。空港でツアーごとにあらためて振り分けが行われたところ、何と参加者の9割はハワイ島行き。予想外の事態に、ほんの少し不安な気持ちを持ったまま、カウアイ島へ上陸。そしてガイドさんと出会えないトラブルが発生。不安全開モードのスタートでした。
そこへ、何だか陽気なおっちゃんーーいえ、お兄さんが登場。日焼け全開、笑顔全開、重そうなカメラを持っている。少々の衝撃と、まさかの1名敢行というサプライズ(直前にキャンセル)により、正直「一人で8時間ツアー……ちょっとプレッシャー(汗)」と思ってしまったのが最初の出会いでした(笑)。
写真撮りまくり、ベストスポット寄りまくり、果物食べまくり
そんな心配はすぐに消え去り、すぐに「帰りたくない」モードに(笑)。
まず、訪れる全てのスポットが素晴らしくて。山側からみるナパリコーストや、“太平洋のグランドキャニオン”と呼ばれるワイメアキャニオンは、想像の上の上の上くらいでした。自然が自然のままそこにあり、美しく、心を“撃ち抜かれた”んですよね。
しかも、ガイドをするだけではなく、Bobbyさん自身が一眼レフやGoProを駆使しながらトータル300枚もの写真を撮り、その全てを共有してくれたんです。太陽の具合を伺って、ルートをその場で変更する柔軟さも活かしながら。
イマイチだった天気が少しでもよくなったと思ったら、もう一度同じ場所に立ち寄ってくれることもあり、「ベストな天候で絶景を楽しんでもらいたい」そんな心意気を感じました。
もちろん野生の植物や果物にも詳しくて、驚いたのは「これ食べてみたい?」といろんな果物をすぐにもいで、チャレンジさせてくれたことです。「食べてみたい」「おいしい」「これはいいや……」そんなことを自然と口に出せるくらい、気づけば心から楽しんでいたんですよね。
ツアーの魅力は「人」なんだ
島の話だけでなく、いろんな話をしました。Bobbyさんは、「お客さんにどうしたらもっと楽しんでもらえるか」を常に考え続けているそうです。お客さんのニーズや天候にあわせた柔軟な対応もそのためだし、常に同じツアーはなくて、永遠にバージョンアップさせ続けていると。私自身、接客業を頑張っていた時期があったので、その「満足しない」姿勢はすごくよくわかるところがあって、何だか嬉しい気持ちでした。
でも、こちらからすれば、「島で生まれ、島に住んでいて、今まで島を出て長期生活をしたことがない」ーーそんな、カウアイ島でのガイドとしての条件が揃いきっているような人でも、さらに高みを目指しているんだ、というストイックさに心から驚いてしまって。プロフェッショナルだなと感じましたし、Bobbyさんのガイドだったからこそ、こんなに島が好きになれたんだなと思ったんです。
底知れぬホスピタリティ、島に恋したのは必然
今まで、世界自然遺産を好み、世界20か国以上を旅してきました。ツアー内容もガイドさんも、確実に世界一よかったです。「恋する」という表現が適当かどうかわかりませんが、本当に魅力的な場所でした。それもBobbyさんのガイドで島を堪能できたからだと確信しています。
たった1日なのに、別れのときも、カウアイ島を飛び立つ瞬間もとっても寂しかったです。
次はベストシーズンの夏に。時がきたら、今度は泊まりに行きますね。