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忘れられない旅はハチャメチャ&人の優しさ【僕らの忘れられない旅#8】

エチオピア(アディスアベバ、ラリベラ、ダナキル砂漠) 
2019年12月~2020年1月
坂田 朗子(37歳・会社員)

 今までの旅を振り返って、やっぱり忘れられない楽しかった旅の共通点は、「一人旅なのに、旅の途中にいろんな人と楽しんだ旅」なんだと気づいた。中でもこれまでで一番忘れられない旅が、2019年の年末年始で行ってきたエチオピアの旅!今回のエチオピアの旅が、今までの旅で一番、人の優しさに触れて、ハチャメチャだったから、一生忘れられないことになると思う。それが、今までの旅では、考えられないハチャメチャぶりだった。

忘れられない事①
『いろいろあった空港物語』

福岡から仁川、ドバイを経由して、アディスアベバ・ボレ国際空港に到着!1時間ぐらい並んで、入国審査を無事に通って、ターンテーブルに行ってみたら……今までで一番カオスな量の荷物がたくさんあった!

「この荷物の量だったら、すぐに荷物は出てこないな」

待つこと、1時間。ようやく荷物をピックアップできた。

それだけではない。さらに事件は続く。荷物を持って、税関の列に並んでいた時のこと。一人の男性が近づいてきて、プラカードを持って私に聞いてきた。

「君は僕の送迎を利用する人か?」

まだ私がいるのは税関エリアの中。それにもかかわらず、なんと、空港からの送迎を頼んでいたツアー会社の人が、税関の中まで入って私を迎えに来たのだ!

場所は一旦さておき、確かにそのツアー会社に申し込んではいたので、そう!って答えたが、プラカードに書かれた名前は、なぜか別の人。だが、なぜかその人にそのまま連れていかれて、税関をスルー。

「わーい!このまま、スムーズに事が進む!」

なーんて、思っていたら、その人に連れていかれたのは、空港の駐車場。「ここで5分ぐらい待ったら、送迎が来るから」と言って、置いていかれてしまったのだ。

と言われて、駐車場で待つ私。しかし、30分待っても送迎は来ない……。不安になっていた私を見たその駐車場にいた別のホテルのドライバーさんが、心配して、ツアー会社に電話をしてくれた。そうしたら、10分後にようやく送迎が到着!やっとのことで空港を出ることができたのである。

もしもあの時、駐車場で別のホテルのドライバーさんが声をかけてくれなかったら……私はいつまで駐車場で待っていたのだろうか???考えただけでも怖い。そんな、エチオピア初日。空港には、余裕で4時間ぐらいいたんじゃないかなぁ(笑)

**忘れられない事②
『アディスアベバで優しさに触れまくる』 **

1)マルカート
エチオピア最終日。マルカート(市場)に行こうとトラムに乗ってみた。始発駅では混んでなかったのに、すぐに混み始め、自分の降りる駅が分からなくなった。そして、私は近くにいた人に「マルカートはどこで降りたらいいの?」と英語で言ってみた。すると、「君は乗り過ごしたから、一駅戻るんだよ」と丁寧に教えてくれた。

そして、一駅戻りマルカートの近くと思われる駅に到着!外に出て街歩きをしながら、「マルカート?」って店の人とかに聞いてみた。しかし……誰にも英語が通じない!困っていろんな人に話を聞いていたら、挙句の果てに警察官まで来てしまった(汗)

「携帯はバックにしまって歩くんだよ。そして、ここは、マルカートじゃないから連れて行ってあげる」

そう言われて、警察官二人の後ろをついていくと、結構歩いたところで、「ここからがマルカートだよ」と丁寧に教えてくれて、警察官は戻っていった。そこでは笑顔たっぷりに鶏を持っているおっさんと男の子がいた。


その後、マルカートを適当に歩くと、いろんな人が次から次に声をかけてくれる。自分たちを写真に撮って!とか、セルフィーしようぜ!とか、この店を見て行きな!とか、「俺は岡崎だ!いや、香川だ!」とかいうおじさんも現れたりして、結構楽しく会話して歩いた。


エチオピアの民族衣装も買って、楽しく歩いてたのだが、いつの間にか迷子になったみたいで、もうそろそろ戻らないとやばいのに、戻り方が分からなくなってしまった(汗)そして、また、適当に聞いて回ると、みんな「分からない!」と言ってくる……。私はどう歩いたらいいの???そんな中、道でミシンをしているお兄さんに声をかけられたから行ってみたら、親身になって、周りにトラムへの行き方を聞いてくれて、やっとでトラムの駅の場所を教えてもらって、向かったら、なんと2駅先の駅に着いた!どんだけ歩いたんだろう私。

2)トモカコーヒーに行きたいんです!
マルカートの後、ホテルの最寄り駅まで戻ってきたのだが、最後にどうしても行きたいところがあった。それはコーヒーショップ『トモカコーヒー』。そこに行こうとしているのだが、行き方がよくわからない。こうなったら……また聞き込み開始!聞く人聞く人に「分からない!」って言われたりもしながら、勘を頼りに向かっていたら、さっき知らないって言ってたじゃん!って感じのお兄さんに「100キロメートル先を左だよ」って言われた。100キロ先って、絶対にあり得ないと思うけど、とりあえず、方向は合っているみたいで良かった。このお兄さん、ずっと私を気にしてくれていて、私が違う道に入ると「そっちじゃないよ!」とか教えてくれた。どこからつけられていたかは分からないけど、このお兄さんのおかげで、トモカコーヒーに無事にたどり着き、楽しみにしていたコーヒーが飲むことができた!


最初から最後まで、もうハチャメチャだったけど、すごい良い思い出として残るだろうエチオピアの旅が、今までの中では一番忘れられない旅になるのではないかと思ったのでした。


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