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帰りの飛行機が、僕にとっての旅の時間。【だから旅は、やめられない #1】

〜 だから旅は、やめられない #1  〜
帰りの飛行機が、僕にとっての旅の時間。
東松 寛文(31歳・リーマントラベラー)


2012年5月。

社会人3年目のゴールデンウィーク。

当時は社畜寸前のサラリーマンだった僕でしたが、「どうしてもNBAが観たい!」という気持ちを言い訳にして、有休を取得し、生まれて初めての一人旅で、アメリカ・ロサンゼルスへ向かいました。

本場のバスケが観たいという一心でアメリカへ向かったため、事前の下調べもほぼせず、わずか3泊の滞在でもありました。

しかし、そんな旅でも、僕の予想をはるかに超えるくらい楽しむことができ、カタコトの英語でも問題なく旅ができてしまいました。

さらに、その旅で、一番衝撃的だったのは、“平日なのに人生を楽しむ大人たちがたくさんいる”ということ。


平日は、何の疑問も持つことなく「会社のため」に、朝から晩まですべての時間を捧げてきた僕だったので、ロサンゼルスの大人たちの光景を見て、「こんな生き方もあるのか!」と衝撃を受けました。

と同時に、「もっと知りたい!」と強く思い、それ以来、合コンをきっぱりやめて、週末をフル活用して、世界中を旅するようになりました。

気がつけば、7年間で58カ国123都市に渡航。2016年からは“リーマントラベラー”として、僕が見てきた世界を、日本で伝える旅もしています。


そんな僕が旅の中で一番好きな時間は、帰りの飛行機。


非日常が終わり、日常に戻る最後の時間。だけどそれは、日常でも非日常でもどちらでもなくて、かつ、電波の入らない時間。

だからこそ、僕はその時間で、旅の中で得たたくさんの気づきを消化するようにしています。そうすることで、自分のことがもっと分かり、新しい自分に出会えます。


僕にとっては、帰りの飛行機の時間は「自分探しの旅」の時間です。


そんな“自分探しの旅”がしたくて、僕はこれからも、旅に出かけます。


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