見出し画像

思い出の国ジョージアと僕の淡い恋心【忘れられないひと、忘れられないもの #3】

ジョージア・2016年9月
お出かけマン島田/島田泰輔(会社員)

あれは遡ること4年前の2016年9月。僕は男友達二人とコーカサス地方を旅していました(僕は写真の右側に立っている方です)。コーカサス地方とは、北はロシア、南はトルコ、東はカスピ海、そして西に黒海に囲まれたところにあり、その中でもジョージアという国に僕はやってきました。

画像1

旅好きではない限りジョージアは馴染みのない国でしょう。僕自身も全く知らない国でした。

画像2

ジョージアへの旅は、異国情緒溢れる街並み、ジョージア風小籠包のヒンカリ、有名なジョージアワイン、アバノトゥバニと呼ばれる温泉もあり、お腹も心も満足な旅でした。

そんな旅でしたが、一つだけ、4年経った今でも心残りのことがあります。

彼女との出会いは、突然にやってきました。

カズベキにある天空のツミンダ・サメバ教会に行くため、現地のツアー会社に英語を話すガイドさんとドライバーさんを手配しました。

ツアー当日の朝、宿泊先まで迎えが来ました。ドライバーさんは、予想通りのおじさんドライバー。しかし、ガイドさんはなんと、かわいい小柄な女の子だったのです。これは完全に想定外!(といいますのも、ガイドさんというと知識豊富が故に、ベテランさんが来ると思っていましたから)

画像3

顔つきはロシア?トルコ?ヨーロッパ?をミックスしたような感じ。僕は見た目が小さくてコロンとした女の子が好みだったので、一目見て目がハート♡になりました。彼女との幸せなデート!……ではなくツアーが始まりました。

ツアーの間、彼女とお話をしました。年齢は僕より若い21歳。日本語ガイドさんは少々お値段が高めだったので英語のガイドさんを手配したのですが、彼女は少し日本語も話せました。彼女はジョージアの大学で日本語を学んだらしく、そのとき漫画のワンピースに夢中だったと聞き、日本から遠く離れた国でもジャパニーズ漫画のファンがいることを知り、誇らしく感じました。

画像4

目的の天空のツミンダ・サメバ教会に到着。標高2,170mの山頂にある秘境の教会。彼女は日本人の僕たちのためにがんばって日本語でガイドしてくれました。英語の“build”の日本語訳“建てる”という言葉が出てこない彼女は「この教会がbuild」と話していました。英語と日本語が半分で話す彼女。これは完全にルー大柴さん状態(笑)。でもその拙い言葉遣いがかわいかったです。

楽しかったツアーも終わりが近づき、彼女とお別れの時間がやってきました。僕はこのままのお別れは嫌だと思い、ある決心をしました。それは連絡先を交換することです。

いやいや、連絡先交換なんて決心せずとも……とお思いかもしれませんが、恋愛経験がほとんどなかった僕からしますとかなりの勇気が必要な行動です。帰りの車の中で、チャンスをずっと窺っていました。しかし、気がつくと、宿泊するホステルまで帰ってきてしまいました。

去っていく車を呆然と見つめる僕。

連絡先を聞くことはできませんでした。断られたらどうしよう、という不安が頭をよぎり、言い出す勇気が出ませんでした。その後、SNSで検索して彼女を探しましたが、見当たりませんでした。連絡が取れないまま現在に至り、僕の心残りとなっています。

こんな経験をした僕だから皆さんに伝えます。

旅は本当に一期一会です。皆さんに旅で後悔してほしくない。旅先で見つけたかっこいい人、かわいい人との連絡先交換に限らず、ぜひとも積極的な旅をしてほしいです!

画像5

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?