我が子が「戦争反対」と言わなければならない時代
今年のGWに「反戦行進」に参加した。
WE WANT OUR FUTUREという団体が主催したデモ行進で、渋谷〜青山辺りを練り歩いた。
デモは都心で開催されることが多く、小学生の子どもがいて仕事もあって、東京の郊外に暮らしている者には参加がなかなか難しい。
この「反戦行進」は休日の昼間だったから、家族での参加が叶った。
参加の動機は主に2つで、「デモに参加してみたい」「何か行動を起こしたい」だった。
デモって意味あるの?という声もあるし、自分もそこは疑問だったから、参加してみて考えようと思った。
WE WANT OUR FUTUREは若者の団体で、参加者も20~30代くらいの人が中心だったと思う。
デモといっても明るく楽しい雰囲気で、DJが音楽を鳴らし、お祭りのような感じさえした。
「戦争反対」「平和が一番」とコールする参加者には笑顔も多かったように思う。
でも、私は笑えなかった。
我が子が「戦争反対!」と言っている姿を見て、こんな時代になったのかと泣きそうになった。
私は小学校で「日本には憲法9条がある」と習って、戦争することはもうないんだと、憲法でそれが定められているんだと誇りを感じたものだ。
しかし今、小学生の我が子は本気で戦争を心配しなければならなくなっている。
あれから5カ月ほど経ち、状況は悪化の一途をたどっている。
デモに参加してみて、意味はあると思った。
あの日も沿道から共感を示してくれる人がいて、スマホで撮影している人もいた。
SNSで拡散されれば、関心を持つ人が1人でも増えるかもしれない。
日本のマスメディアは機能しなくなりつつあるから、個人レベルのアクションが重要だ。
今度は眉間にしわを寄せ、本気で怒りの声をあげるデモにも参加してみたい。
我が子を戦地に送るという選択肢は私にはない。絶対に。