恋文というもの
これまでラブレターというものを貰ったことも渡したこともないんですが、あれって世の中的に今もまだ健在のシステムなんですかね
今時ってメールだったり、メールよりも会話に近いLINEやツイッターなんかも身近にあるもんだから、あえて手書きで気持ちを綴ることなんてしないんですかね。
私が小さい時は「下駄箱にラブレター」というものが憧れで、いつか私もこんな風に誰かにラブレターもらうのかな、、、、なんて思って気付けば30歳を過ぎてたわけで
ラブレターなんてものは都市伝説だ、ムーが取り扱うやつだ、なんて言うてたらそりゃ30も過ぎます。
それでもきっといまだにどこかで存在するのがラブレター。
メールや電話でもなく、緊張しながら直接話して伝えるのでもなく、一生懸命に考えて考えて、書いては消してを繰り返して自分の気持ちを一番美しい形で想いを伝えられるのがラブレターなんじゃないでしょうか。
今回は私史上初のラブレター書きに挑戦したいと思います。
(ここから下は何回も書いては消してを繰り返しているとこを想像してピュアな心を感じ取りながら読んでください)
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拝啓
吉岡です。突然の手紙で驚かせてごめん。
単刀直入に言うと、ずっと〇〇の事が好きでした。僕とお付き合いしてください。
君と初めて会った数ヶ月前、あの日から君の事を忘れた日がありません。それからというもの君の事をもっと知りたい、もっと近くで感じたいと思う日々の繰り返しです。
僕は顔も良くなくて、目つきも悪くて、性格も根暗だから、いつも笑顔が絶えない太陽のような君には全然似合わないかもしれないけど
君のためなら何でもできると思ってるし、誰よりも君の事を想えることを誓えるよ。
英語も数学もダメで記憶力もない僕だけど、君の趣味や好きなものは全部覚えてるし、一生忘れない。運動だって苦手だけど、君に会うためなら足がちぎれても走っていくことができる。
君の声は甘いキャンディーみたいにとろけてて、その声を聴くだけで僕はおかしくなってしまうんだ。
君の髪が空気のように柔らかく跳ね上がるたびに僕はそれに見とれて息をすることも忘れてしまうよ。
この世界に存在する生き物で最も美しいのは君で、この世の中には君か君以外の2種類しか存在しない。
いま僕の家から見える月と、君が見る月は同じものだけど
僕はやっぱり君と一緒にあの月を見ながら、月が綺麗ですね、なんてことを言ってみたいです。
返事はまた今度でもいいです。
いつまでも待ってます。
これからまだまだ暑い日が続きますが、体を壊さないように気をつけてね。
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