亡念界
某日。夜のミナミを徘徊してまして、忘年会のシーズンでしょうか、繁華街はいつもの三倍くらいの人口で溢れかえってました。
私個人、忘年会は年末に3連発あるのみで、まだまだ忘年するつもりなんてない(やり残したことがありすぎる)わけですが
世間はもうすっかり忘年会シーズンなんですね。
一方、SNSでは忘年会スルーなんて言葉も流行ってしまうほどに若者の忘年会離れも示唆されてますが、実態はどうなんでしょうか。
今回は若者代表として、深夜のバーにカップルで来られていた20代男性(以下、ADさん)にお話を伺いました。
私「ADさんは若者の忘年会スルーについて、どうお考えですか?」
ADさん「実際はそんなことないと思います。僕自身もそうですが、みんな忘年会には行きたい気持ちはめちゃくちゃあるんですよ。」
私「なるほど。では、行きたいなずなのに行けないというのはやはり何か他に理由があるわけですか?」
ADさん「そうなりますね。今時の若者ってみんな結構忙しいんですよ。携帯電話が無い一昔前だと待ち合わせするだけでも大変だったので1日に1件くらいしか予定が入れられなかったですが、今なら簡単じゃないですか。スケジュールも分単位でスマホで管理できるので1日に何人もの人とアポイントを取って打ち合わせをしたり遊んだりしてるんです。」
私「なるほど。となると、必然的に最初に決まってる予定が優先されていくので、ギリギリ後に決まった忘年会には参加できなくなると」
ADさん「そうなんですよ。参加したくても出来ないのはそういう理由になりますね」
私「なるほど。先に決まっている予定を優先するという考え方は、ある意味信頼感はありますよね。若い人ほど、最初に予定が入っていても後で良い話があると先約を断るイメージがありました。意外と義理堅いんですね。」
ADさん「そうですね。意外とみんな義理堅いですよ。嘘もつけないですし。だから、忘年会も行けない時ははっきり行けないって断れるんです。ギリギリまで嘘をついて、『やっぱり行けなくなりました、ごめんなさい』とか逆にカロリーを使ってしまうので若い人ほどしないですね。」
私「なるほど。ちなみにどうしても譲れない予定が後から入ってくることもあるじゃないですか。例えば、自分のキャリアに関わるような大きな仕事が入ったとか、大きな怪我をしてしまったとか、そういう時はどうされるんですか?」
ADさん「そういう時は正直に言いますね。どんな人でも正直に話をすれば、分かってくれますよ。もちろんその後に埋め合わせをしますから、問題ないですね。」
私「正直に言いにくいこととかもあると思うんです。心配をかけてしまうような内容だったりすると。そういう時はどうされますか?」
ADさん「そういう時は誰も傷つかない嘘に変えていうこともあるでしょうね。」
私「誰も傷つかない嘘ですか?」
ADさん「例えばそうですね。自分の将来のこととか。就職するにあたって大事な打ち合わせが入った、とか。そういう感じですね。」
私「なるほど、それだと誰も傷つかないですし、逆に頑張ってねという気持ちになりますね。」
ADさん「そうなんです。人は傷つきやすい生き物ですから、守るための嘘も時には必要になるかもしれないです。」
私「今日はお忙しいところありがとうございました。」
今回はリアルな若者から今の忘年会事情を聞けた。
やはり面と向かって話を聞いてみると、SNSからでは得られない真実が見えてきました。
SNSには無い真実が、リアルには存在している。改めて感じさせられた夜でした。
最後に、私がこのインタビュー中に控えたメモを公開して終わりにさせていただきます。
皆様には、真実が見えましたか?
<インタビューメモ>
うちあわせ→たぶん嘘?デート?
連れの女性。ふたりは複雑な関係?
ちゃうんす→チャンスなんす
着信あり→機内モードにする
現在時刻 12/14 22:00
某忘年会 12/14 20:30
ADさん写真。顔はぼかす。
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