カウントアップはもうやめた
なかなかライブハウスがライブハウスらしい状況まで戻らないですね。もう少し耐えましょうか。そうですね。
先日、私が尊敬している先輩の稲村さんが「おうちネコフェス」と題した配信フェスを開催しまして、私も微力ながら参加させていただいたわけですが
ラストの稲村さんの涙が全てでしたね。
音楽とそれにまつわる全ての事象に対する稲村さんの熱と愛と、視聴者からの熱と愛とがぶつかり合って大洪水を起こしてましたね。最高です。
私はそこに「約束」という曲で参加させてもらいました。
「(動画)送ってもらえたりする?」とメールをもらってから即書き始めて、即作りました。
今って本当に先の約束が出来ない、または許されない状況で、
自分の脳内の思い出が過去のもので埋め尽くされていくのを感じたんですね。
あれを見てからもう何ヶ月も経つのか、、とか
ライブハウスって何月以来行ってないな、とか
マスク外しているあの人の顔しばらく見てないな、と
大切な記憶から今までのカウントアップしかしてないなって思ったんです。
でも人間って、幸せって、喜びってカウントダウンが大切なんですよね。
あと何ヶ月後、あと何日後に、あと数時間後の楽しみがあるから今日も頑張れるんですよね。
今そのカウントダウンがめちゃくちゃ取りづらいのが現実で、カウントダウンしてもそれに信憑性が無かったり不安定だったり、周りから叩かれそうで怖かったり逃げたり。
だから、わたしの場合どんな些細なことでもいいからカウントダウンを意識して生きようって思ったんです。
明日アイス食べようとか、
来週は散髪に行こうとか、
来月は美味しいランチコースを食べようとか
そしていつか、当たり前のようにマスクなしで、空気の悪いライブハウスで、馬鹿でかい音の音楽を鳴らす日までをカウントダウンできるようにと願い、そんな風な曲を提供しました。
照れ臭いので真顔では歌えないですし、ストレートな言葉にもできないんですが
誰に当たれば良いか分からなくてモヤモヤとイライラで日々爆発している人に、少しでも寄り添っていけたらなって思いましたよ。
久しぶりに張り替えたギターの弦が、靴紐を結び直す感覚に似ていて、
これからまっすぐ歩き出せる気はしています。
いきなりではないかもはしれないですけど、少しずつ少しずつ誰もが当たり前の権利として生きて歌って笑って涙できますように。
いただいたお金で凄十とマカを買います。 よろしければご支援お願いします。