月収100万円を受け入れる「お金の器」を準備しよう

私がよくお話しする例え話として「お金の器」というものがあります。


『ミリオネアマインド』というベストセラー本の著者であるハーブ・エッカー氏が紹介している、「お金はその人のふさわしい金額しか入ってこない」という考え方です。


たとえるなら、水を入れるコップのようなものですね。


もしあなたが年収300万円稼いでいる人間だったとして、仮に宝くじで3億円当たったとしましょう。


この場合、あなたのお金の器は年収300万円だったにもかかわらず、それに分不相応な3億円という現金が入ってきてしまったため、器に入りきらないお金がどんどんあふれていってしまいます。


宝くじで高額当選した人を追跡した調査では、8割の人が3年後に自己破産していたり、借金まみれだったりするんだそうです。


#1でもお話しした「潜在意識」がここでも働いていて、「お金の器に入りきらないお金は早く使ってしまわなきゃ!」となってしまうのです。


結局、怪しい投資話に乗っかって大金を失ってしまったり、あるいは無駄に豪華な家や車を買ってしまって宝くじに当選する前の状態に逆戻りしてしまう…なんて状況に陥ってしまいます。


実際、宝くじで高額当選した人に対しては、窓口で正しいお金の使い方について紹介している冊子を渡しているという話もあります。


その人のお金の器にふさわしくない現金が入ってきてしまうと、人生を大きく狂わせるリスクがあるのです。


このお金の器は、生まれつき不変なものというわけではありません。


私たちのマインドセット次第で、お金の器を拡張していくことができます。


たとえば、今は年収300万円しか稼げていないけど、お金の器を年収1200万円にまで拡張したとします。


すると、潜在意識が「あれ、この人はお金の器が年収1200万円なのに、今は年収300万円しか入ってきてないぞ」と認識し、私たちを年収1200万円の人間へと引き上げてくれるというわけです。


「潜在意識は変化を嫌う」という話を覚えているでしょうか?


潜在意識は私たちの心身の安全装置のようなものなので、できるだけ現状維持して安定しようと働きかけてきます。


お金の器に対しても同様で、年収300万円の人が宝くじで3億円当たったとしても、年収300万円のお金の器を維持するために潜在意識が活動するわけです。


なので、まず先にお金の器を拡張しておく必要があります。


年収1200万円のお金の器を用意し、潜在意識が「年収1200万円の状態を維持しよう」と働きかけてくれるようにするのです。


今の年収は関係ありません。


では、そのお金の器を拡張するためには、どんなことをしたらいいのでしょうか?


その答えは、

「ゴールを明確にする」

ことにあります。


「どのくらいの年収を稼ぎたいのか」

「将来どんな暮らしをしていたいのか」

をはっきりさせて、紙に書き出すことが最初のステップです。


私も横浜でビジネスをはじめた頃に経験があるのですが、将来の目標や稼ぎたい金額が明確になっていないと、月収50万円や月収100万円を稼ぐ方法がまったくわからなかったのですしかし、稼ぎたい金額のゴールを定めるようになると、私の目や耳に飛び込んでくる情報に変化が訪れます。


私がたまたまネットサーフィンしていたときにYouTubeでFさんというメンターの動画に出会い、その人に直接会いに行ったことで、一気に稼ぐ力を身につけることができたのです。


あなたにも経験があると思いますが、次の日に大事なイベントがあって絶対に朝早く起きなければいけないというときは、たとえ目覚ましをかけ忘れていたとしても自然と早く起きれたりしますよね。


これも潜在意識が「明日は大事なイベントというゴールがあるから、早起きしないといけない!」と考えて、私たちに働きかけてくれるおかげなのです。


心理学用語でも「カラーバス効果」という言葉で、ゴールを定めることの有効性が確かめられています。


たとえば、あなたがAndroidスマホからiPhoneに機種変更したとしましょう。


すると、街中ですれ違う人すべてがiPhoneを使っているような錯覚に陥ることがあります。


「iPhoneに機種変更したぞ」という経験が潜在意識に強く影響し、iPhoneを使っている人ばかりが目に入るようになるんですね。


これと同様に、稼ぎたい目標額を決めると、普段なら素通りしていたであろうセミナーの案内に引き寄せられて、有名講師のセミナーに参加しようと決断できたりします。


書店に立ち寄って背表紙をざっと見て回るだけでも、「あ、この本は役立ちそうだ」と直感的に良書を手にとったりすることもあるでしょう。


これらもすべて、潜在意識の働きによるものなのです。

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