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9月からの栽培準備をしています

先週、北海道に家族で行ってきました。途中で余市のウイスキー蒸留所の工場見学に行きました。私は仕事が忙しい時期で旅行計画は全く手伝えなかったのですが、数年前に行った時は工場見学に参加できなかったのでウイスキーが好きな私のために妻が予約してくれていたのです。

現役の蒸留ポット。奥から三番目のものは創業時からある。しめ縄がついてるのは創業者の実家が日本酒を作っていたことから

そこでの次の話が印象的でした。なんでも、創業者の竹鶴政孝(いわゆるマッサン)は毎日ウイスキーを1瓶飲んでいたというのです。

いくら竹鶴政孝が頭がよくて、健康で、人柄もよく、情熱があり、技術があっても、もし下戸だったらこのような会社の成功はなかったでしょう。

よく成功は運と言いますが、私はこの話を聞いて改めてそのことを強く思いました。別に運が自分よりいい人をうらやむわけではありません。なんというか、運の要素が大きすぎるので、ある意味で諦めがついたという感じです。

今の自分の能力と情熱と人との違いみたいなことでできることを全力でやる。全力でやる中で、運が良ければ成功することもあるんだろう。そんな気持ちになれました。

9月からの栽培準備

来週に秋〜冬の栽培に向けて新しい苗を植えることを決めました。8月は土づくりの期間ということで土を作っていました。

土づくりというのは何をするのでしょうか。トクイテンでは土壌分析をして足りない成分を追加し、そのあとはビニールで土を覆って、太陽熱の力を使って土の温度を40度以上にして蒸していきます。

水をたっぷりかけてから全体をビニールで覆います

これは太陽熱養生と言われる方法で、昨年12月にもやりましたが、これで雑草の種を無効化したり、病気の元になる菌や、芋虫の卵なども減らします。
また、こちらに都合の良い菌も入れておいて、それらが増えるようにもしておきます。パンを膨らます酵母菌や、納豆菌などを入れます。これらは土の物理性をよくしたり、他の悪い菌が入ってこないようにしたり、さまざまな働きをしてくれます。パンも土も同じように酵母菌がふかふかにするというのはなかなか面白いなと感じます。(2023/9/5 追記:今回の太陽熱養生では不要と判断し酵母菌は入れておりませんでした。)

2作目の今回もさまざまな実験や新しい品種を試す予定です。また紹介していきますのでお楽しみに!


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