関西弁のお姉さん。


今日の最後のお客様は、関西弁のお姉様だった。

お姉さん曰く、京都と大阪は全然ちゃうんやでぇー。だって。

私は田舎に住んでいるので、関西の人に日常で会うことがほとんどない。

でも関西に友達はいるので、関西の人がとても元気で、人を気にかけてくれて、東京の人とは少し違うんだなって言うのはなんとなく感じる。

お姉さんは、私の肌が焼けてないってだけで可愛らしいって言ってくれた。
東京の人はオナラとかしたらあかんのやてぇ〜
そんなんあたし死んでまうわ〜
ほな、どうするん?プゥしたい時?
そんなもん家出る前にしっかりしてから出かけるんや〜
と、とにかくお話が止まらない。
多分、初対面なので気を使ってくれているのだと思った。


関西出身の友達が、東京に遊びに来た時のこと。

東京の電車の中が静か過ぎて怖い。って言ってた。

東京では、なんとなくうるさくしてる人や、イヤホンから音漏れしてる人とかは、煙たがられる。暗黙の了解で、みんなそうしてる。

でもじゃあ、関西は電車の中は賑やかなの?話すことなくない?って聞いたら、
そんなん、今日は天気ええですねぇ〜とか混んでますねぇ〜とか話すんやでぇ〜。
知らないおばさんとかでも話しかけるんや。って言ってた。

なんとなく、私は海外を思い出す。

NYの地下鉄。
誰かしらに話しかけられる。私も旅行者なのに、この電車はWest4へ行く?
Union squareはどう行ったらいいの?

とっさのことで私も混乱してるけど、困ってる人がいたら、どうにかしたいと思う。

比較的、道を尋ねられやすいタイプだな。と思ってたけど、海外に行ってまで聞かれると、いよいよ確信に変わる。


新しく、人に出会うとか、面白い話を聞くだとか、困ってる人がいるから助けたい、とか。

そのことを誰かに伝えたいだとか。

そういう事だけでいいと思った。

最近絶望していたんだ。
昔より、地球環境は悪化して、災害が増えて、ヘンテコなウイルスまで蔓延しているこの世の中で、果たしてこの先みんなは幸せに暮らせるのだろうかとか。

私はまだ結婚してないし、しないかもしれないし、子供も産んだこともない。

30歳だから、みんなが結婚の話とか妊娠の話題を上げるたびに、そんなことばっかり考える私はやな奴だ。と思うこともある。

だけど、今日は、関西弁のお姉さんの話し方とか、面白いって思えた話がとっても面白かった。時間があっという間だった。

それだけで、いいじゃないか。と思った。
何かに嘆いたり、憂いたりすることも、絶望することもあるかもしれないけど、
大事なことは、もっとありふれてて、Easyなことなんだなって。



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