noteと同人誌の違い

                                             Photo by mariannehope

(とりあえず二次創作とオリジナルの問題は置いといて)

◼︎ noteは “作品の呈示と流通” に対するコストが殆どかからない。

同人誌であれば、印刷して売ったり、音楽配布であればCDに焼いたり、
作品をパッケージ化することに対するコストがかかっていた。

あとは即売会への参加費とかもろもろ。
(今調べたら、noteも決済手数料(5%)と、販売手数料(販売価格から決済手数料を引いた額の10%)がかかるそうだ。
しかしそれは従来のシステムからするとべらぼうに安いだろう。数万人が登録したマーケットとしては)

もし、テキストをwebで販売しようとすれば、印刷のコストはへるだろうけど、たとえばブログを立ち上げるなどして買い手が訪れるマーケットを自分で開発しなければならない。


*もちろん、作品を作る環境(PCだの楽器だの)についての費用はnoteでも同様にかかるのことには変わらないのだけれど。
( 研究費の世界では前者を直接経費、後者を間接経費と呼ぶ )

◼︎ だから、自主販売の場合、価格をつけるのは割と簡単だ。
一冊あたりの印刷費と、郵送費と、イベント参加費と、もろもろの単価に 
“ちょっとご褒美” を上乗せする感じ。

たいてい、印刷費は先払いで、しかも完売することは殆どないから、売り手としては「”作品を世にだす為にかかった負担”をすこしだけ回収してもらう」というイメージもあるかもしれない。

◼︎ しかしnoteは違う。

作品はすでに無償でマーケットに存在することが出来て、購入されてはじめて金銭の受領が発生する。
ということは、支払われる額は殆ど “その私の作品” に対する ”買った人それぞれ” の評価だ。

素敵な表紙も、挿絵も、誰かの推薦文もない。

わたしの言葉。
わたしの音楽。
わたしの絵。
私そのもの。

◼︎ そこに値段をつけること。
それはまだ私には恐ろしい事で、たとえ100円であっても挑戦できてない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?