訳わからず泣いてしまったシリーズ

小学生の頃、母にクッキーミックスを買ってもらった。説明書通りに作っていたが、途中で牛乳を入れすぎてしまい、気づかず混ぜ続けてしまい、デロデロになっちゃって、とても成形して焼ける状態ではなくなってしまった。

 当時の私には、冷蔵庫に入れて少し固めてみるだとか、小麦粉を足してみるだとか、そういう知恵がなく「もうこれは捨てるしかないぞ…どうしよう」と思った。私は食べ物を粗末にするなと言われて育ったタチなので、(そうでなくても?)クッキーのタネを丸々捨てるなんてご法度だった。

しかしもうどうにもならない生地。
私はプチパニックになり、そのまま生地をゴミ箱に捨ててしまった。

しばらくして母、「あれ?クッキー焼かんの?」私は半泣きで「牛乳入れ過ぎた…どうしようって思って、捨ててしまった」というと

「そっか、今度また作り直そう。」

とだけ言われ、驚いた。
そしてその後涙が止まらなかった。笑

安心したのか、罪悪感からなのか、理由もわからず泣き続けたのを覚えている。

大人になるにつれて、こういった経験は増えていくのでは…と私は考える。
高校2年生の秋、委員長だった私は文化祭の準備に追われ、部活では部長だったため顧問から叱られることも重なっていた時期だった。
ある日、顧問に少し注意されただけで、私はそれはそれは大声で泣き出した(笑)

何よりも驚いていたのは顧問だった。

中学生の頃、親戚の赤ちゃんが泣いていてもらい泣きし(笑)
大学2年生の春、論文を書きながら泣いた。

私はよく、意味わからんタイミングで泣く。
たまたまその時期が精神的に不安定だったとか、単に泣き虫であるとか、いろいろな解釈ができるが、なぜ泣いたのか?と言われると当時の自分はいつも説明できなかった。

しかし人生には、"泣く"という行為がよろしくないタイミングもあるように思う。
上司に叱られた時、相手を傷つけている瞬間。自分の涙は時に、相手を悪役にしてしまう。
私はそれが心底嫌だと思うのに、いつも気づいたら泣いているのだ。

とはいえ、いつまでもびーびーと泣いて良い年齢ではなくなってきたので、そろそろ制御しないと、と思うようになってきた。幸い、大学生になってからは人前では泣いてない、はず。
皆はどうやって涙コントロールしてますか?

#本の中と外のはなし

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