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あのね

あのね、あなたはたくさんの愛をつくれる人なんだよ。


あなたがつくったそれは、満点の星空に散りばめられた光の1つ1つと同じくらいたくさんで、綺麗で、儚いの。あなたは光の心臓なんだよ。
どれもこれもぜんぶ、あなたのものだよ。


すごいね、あなたがいるから救われている人がこんなにもいるんだね
世界でわたしたちだけの、幸せだね




あのね、どうしようもなくあなたに会いたい夜があるんだよ。


まだ真っ暗なうちに家を出て学校に向かう間、表情をくるくると変えて、
溶けたアイスクリームみたいな色をした空を電車の窓から眺めた日の夜や、
部活を頑張ったあとに飲むあったかいコーンスープが優しかった日の夜、
甘くて美味しいスイーツを友達と食べながら、あなたとも味わいたいなと思った日の夜。


あなたと、きっとわたしたちだけが感じて、見て、味わった
本当に小さな愛に溢れた、しゃぼん玉のような幸せを
いつまでも心の中で共有していたい



ぜんぶ、わたしの思い出だけど
もしかしたら、人前で流せなかった涙で罪のない枕を湿らす瞬間とか
なにもかもうまくいかなかった帰り道、勝手にあなたみたいだなと思った月を
見上げた瞬間に分厚い雲で隠されたときとか



あなたと一緒だったなら、すべて愛しくなるのかな、なんて
きっと、どれだけあなた自身が辛くても
わたしを見て、微笑んでくれるだろう
背中を押してくれるだろう
その優しさに依存してしまうのが怖くて、おそるおそるあなたの方に向かうから
どうか呆れないで、待っていて。



あなたと、疲れているはずなのにお互い眠れない、そんな2人だけの夜に、
宝箱の暗証番号を考えたい。
その宝箱には、だれも知らない2人だけのはじめてとか、おいしさとか、あったかさとか、笑顔を、ぎゅうぎゅうに、でもやわらかく詰め込んでおくの。



私はそれを毎日眺めて、たまにお手入れして
247ずっとそばに置いておくけれど
あなたはたまに開くくらいでいいからね



必要ないもじゃもじゃした黒いものが
あなたの水みたいな、月みたいな美しすぎる心に許可なく入り込んできたときに
私との、あの存在が一筋の流れ星、光になって
無断侵入したそれさえあなたの優しさで、あなたのものにできたら



それが私の、なによりの
あなたとのしあわせ




あのね、私、snsに疲れたの。
急に、取るに足らない世界のほんのひとかけらの話をしてごめん。


あなたの儚さをしずかに愛しあえる方に触れたくてはじめた、あくまで私のために

もちろん素敵な方はたくさんいて、言葉選びが大好きな方と繋がれて、
本当に嬉しかった。全く間違っていない、本当のこと。


でも、当然、いいことばかりではなくて。
いいねとかフォローの有無で簡単に揺さぶられるわたしは本当に弱い。
自分の問題なんだって、本当にわかっているし、そのつもり。
だけどね、



あなたのことが好き、seventeenが好きという気持ちに、その不安を預けたくなかった。
自分の日常の中のほんの少しの寂しさに、お花を添えるみたいに彩りを与えてくれるのがあなたとseventeenなの。
それはわたしの中で絶対にぶれることのない事実だから。
一旦snsと距離を置いてみて、自分でわかったこと。



愛は比べるものでも競うものでもなく、ただそこにあるだけで涙が出そうなくらい
奇跡的で、やわらかくてあったかくてふわふわで、居心地がいいもので。
どこにどんな傷があったって、どれだけ凹んでいたって、
育まれてきたそれは、嘘をつかない



だから、あなたとseventeenの愛しい日常を眺めるために、snsは続ける。
でも、繊細な気持ちがひょっこり顔を出してきたら
一旦引き出しにしまっておこう、って決めたよ





あのね、あなたを考える時のわたしはいつも笑顔みたい
去年から、自分が信じる道を前だけ向いて走り続けて、何度も転んだ。
まわりを心配させるほど、深く深く何度も傷を残してきた。
でも、途中で本当にあなたのことを、seventeenを愛する気持ちに気づいてからは
おかあさんにもおとうさんにも、幸せそうだねって何度も言われるようになったよ



あなたが出るテレビが日本で放送されることになったら
苦手な数学の課題も、時計の針と追いかけっこしながら頑張ったし
caratになってから初めて経験しようとしたseventeenth heavenのカムバ期は、
次々解禁される情報を看板みたいにして、勉強と部活を両立させた



こんなこと今までなくて、ただ義務として考えていたものさえに
あなたは希望も与えてくれるんだね

あなたがくれる贈り物には全て、ひとつのこらず
丁寧にラッピングがされている。
そのリボンを解くとき、あなたがどんな気持ちでこのリボンを結んだんだろうと
考えると、わたしももう1度、靴紐を結んで走り出さなきゃって
そう思えるんだよ。




ありがとう。
わたし、あなたがいなかったらどうしようってずっと思ってて
でもその感情に触れるのが怖くて
もし泡みたいに、軽いタッチで弾けてしまったらって

ここ最近ずっと考え続けて気づいたよ
そんなことなかった
いつもあなたの背中があったから、ここまで来れたの
当たり前だと思わないし、思いたくない
そんな奇跡に、感謝するね




いつかあなたに直接この想いを届けられるその日まで、わたしたちなかなか交わらないお互いだけの道を歩き続けよう。



あしたから、また世界は日常という音楽を再生させるけれど
それを拡大させて拡大させて、それでもちっぽけなわたしという音を
できるだけあなたとseventeenで染めていたい



どうか、今日あなたが目を閉じる、その瞬間が
あたたかくやさしいものでありますように




もしも、ほんとうにもしも
なにかがあなたに取り憑いて眠れない夜は
わたしみたいな、あなたが作った愛でできた人間がいるということを
オルゴールにしてね




おやすみなさい。










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