希死念慮
昨年末。
死にたくなった。
と言うより、苦しくて生きたくなくて
死んだら楽になれるだろうか
という気持ちがぐるぐるして苦しくなった。
飛び降りたら楽になれるか?
でも出来ない。
ぐるぐるぐるぐる存在していることが苦しい。
苦しい。どうしよう。
それで私はかかりつけの精神科に電話をかけた。
(と言うか最初は父がかけてくれた)
受付の人と喋り、主治医の先生と喋り、
その日急遽精神科に行くことになったので
私は父に抱えられながら精神科に行った。
診察までの時間、父の車の中で待っている時間、
診察前に院内で待っている時間、
じっとしているのも苦しくて、だけど、
じっとしていないといけなくて、しんどかった。
診察の順番が回ってきたので診察室に入って先生に
「生きているのが苦しいから死んだら楽になれるのかな」
って言ったら先生に
「それはおすすめしません。精神科医として何十年とやってきて未遂で苦しんでいる人をたくさん見てきたから」
そう言われて、あー死ななくていいんだ…
って少し楽になれた。
死ぬという選択肢が私の中から消えた。
その日は追加で薬を貰い、帰りに飲んで、
確か家に着いてからも飲んで(そう先生に言われたので)
何もしないで布団に潜った。
翌日は悪夢で目覚めて、しばらくしんどくて、
ネットを開いたら好きなミュージシャンの訃報が出ていた。
2015年に好きなミュージシャンに会うために日本武道館に行ったなあ。
そんなこともあった。
そんな風なことまた出来るのかな。
したいと思えるのかな。
とにかく生きる。
苦しいけど、死ななくていい。
自分から死ななくていいよ。
それだけはわかる。
生きる。
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