頭が詰まってしまう勉強

学生の時分、心の中で授業の内容を2つに分類していた。

ひとつは、見た瞬間だいたいわかるもの。現代文、古文、英語、一部の絵的パズルなど。
もうひとつは、学ぼうとしても頭の中が詰まってしまったようになって進まないもの。数学、化学、歴史年表など。なんとか学ぼうと教科書を見つめていると、文字がほどけて糸くずになって飛び立っていく。文字でなくなってしまうので、もう読めないし理解できない。

前者が多いとき、わたしは勉強ができる子のように見えた。後者が多いときの結果は惨憺たるものだった。勉強しなくてもできるものと、勉強しようとしてもできないものしかない、と当時の幼いわたしは思ったが、自分のことを説明する能力がなかった。「やる気のない子」という評価を受けた。ある程度頭が詰まるとわたしは勉強を投げ出してしまうことが多かったので、この評価は間違いではない。

今でも「見ただけでわかる」と「頭が詰まってしまう」ものは各所に存在していて、まっとうな大人として会得しておくべきものごとは「頭が詰まってしまう」ものの方が多くて、だめな大人が完成したなぁと思ってしまう。ライター業をやっていたころは、締め切りを厳守する一方で、請求書が書けないし書いても計算を間違う、Excelを使ってもなお間違う、期限通りに提出できないと編集担当の方々に多大な迷惑をかけた。

「頭が詰まってしまう」ものはできるだけプロや家族の力を借りることにしてなんとかやっている。感謝してもし足りない。幸いなのは、頭詰まり系は歳を取ったからと言って増えてはいないことだ(ただし、減ることもない)。

最近3Dモデルやアバターを作る勉強を始めた。これは一瞬でわかるわけでもないが、頭も詰まらない。時間はかかるが、のみこめて、前に進める。今までこのタイプの学びはあまり体験したことがなかった。新しい学びのチャンスを得られてとても楽しく感じている。

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