【歌詞批評】つよがりの捉え方: YUI『TOKYO』

 YUIの「TOKYO」の歌詞は、傑作である。
 それは、つよがりの捉え方が見事であるからである。

「つよがりはいつだって夢に続いてる」

 つよがりとは一見ネガティブなイメージがある。自分を大きく見せたい、良く思われたい。
 しかし、この部分は、つよがりをする根底には夢があるのだというポジティブな事実に気づきを与えてくれる。

「正しいことばかり選べない
それくらいわかってる」

「答えを探すのは もうやめた
間違いだらけでいい」

 誰もができれば間違えたくない、正しい選択をして結果を出したいと思うものである。
 しかし、完璧な選択は存在せず、間違う痛みを受け入れながら前に進むことの大切さを示唆している。
 これは、新しい旅立ちにおいて、間違いや失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢を描いている。

 「TOKYO」は、夢に向かう際のつよがりの捉え方とその中で見つける勇気が描かれた見事な作品である。

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