【歌詞】奏でる粒子: acidman『イコール』

 Acidmanの「イコール」の歌詞は、傑作である。
 それは自然界の美しさ、生命と存在、等価性というテーマへの探求、を巧みに織り交ぜているからである。

「木漏れ日に舞う粒子達が
世界を一つ創り出した」

 物理的現象と自然の美しさがどのように交錯するかを描いている。ここでの粒子は、ヒモ理論における「ヒモ」の振動が生み出す物質を暗示する。
 また、それらが「世界を一つ創り出す」表現は、宇宙全体がこれらの粒子のダンスによって生まれ、形成されるというヒモ理論の基本的な概念を詩的に解釈したものと言える。

 また、「透明な迷路を超えて イコールで繋ぐ」という表現は、物質の本質的な等価性と、それが存在する複雑な宇宙の「迷路」をどのように超えて繋がるかについての洞察を示している。
 この「透明な迷路」は、素粒子が形成する複雑で微細な宇宙の構造を象徴していると解釈できる。それら全てを「イコールで繋ぐ」という表現は、ヒモ理論が提唱する、全ての物理的現象と物質が基本的には同じ「ヒモ」の異なる振動モードであるというアイデアを、詩的かつ洞察に富んだ方法で示している。

 この楽曲は、自然と宇宙の本質を探求する詩的な旅を表現した非常に優れた作品である。

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