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【you+】私を変えてくれた出来事

2020年の冬、長年勤めていた会社が希望退職者を募った。
人員の整理が終了したら、人事制度の大幅な改革を行うことが決まっていた。

コロナ渦による業績悪化から抜け出すため。組織として生き延びるため。

グループの全体の体制変化へと大きく舵をとるためには、必要な選択だったということは理解している。

大好きな会社であり仕事に対してやりがいも感じていた。定年まで勤めると決めていた。その決意に疑いなんて微塵もなかったけれど...

変化後の人事制度と、私の生活において譲れないこととの折り合いをつけると、出せる答えは退職しかなかった。

わたしのyou+【コロナ失業】

一見、プラスには見えないこの出来事が、私にとってはじわじわとプラスに転じている。そんなお話です。

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最終出社が2021年2月末と決定し、会社を辞めることが確定してから、初めて見つめた自分自身に愕然としました。

なにもない
わたしには、何もない
わたしは、何も持っていない

23年勤めてきたけれど、組織から投げ出されたら、自分自身は何も持っていない。なんの力もない。そんな無力感に押しつぶされた2020年の年末。

泣きくれながら過ごし、弾き出されたと自分を憐れみ、先の見えない不安に襲われ、途方に暮れながら年が明け。

でも、2021年を迎えたときには思考がある一ヶ所に集まった。

無力でも。なにも持っていなくても。
それでも生きていかなきゃならない。
子どもたちをしっかりと育てていかなければならない。

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泣くのをやめました。
そう。泣いてる場合じゃなかった。泣いてるヒマなんてなかった。
なにも持ってないなら、何かを手に入れるしかない。

勤めていた会社は、最後まで「私の大好きな会社」でした。
辞める私たちのために。新たな人生を歩む私たちのために。
とても十分な手当と時間とサポートを用意してくれていました。

今後の生き方を考える時間を十分に与えてくれたので、わたしは色々と考えることができました。

先の予測のつかない世界。この世界をどう生きていくか?どんな手段を使うか?生き延びるためどんなスキルを身につけるのか?と考えた末、わたしはwebデザイナーのスクールに通うことを選択しました。

そこで出会った、スクールの同期の子たち。
ずっと会社で働いていたら、出会うきっかけすら無かった人たち。

失業直後の2021年3月から、彼と彼女たちとの、積極的な姿勢に刺激されつづける日々が始まりました。
Webデザインのスキルを習得するという共通の目標を持ち、目標に向けてひたすらに突き進むという環境。

そこには
【手ぶらでは帰れない】
という確かな覚悟がありました。

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そんな同期たちに触発され、学びを進めると同時に、自分自身の可能性をもっと広げたい。そう思っていた矢先。

出会いました。
新しい働き方LABに。

「新しい働き方」という目標に向けて、切磋琢磨し、思考し、行動する人たちであふれているコミュニティ。
刺激でしかない。

振り返って思うと。惰性で、日々の延長線上で毎日を送っていたわたし。
そんなわたしにとっては、衝撃的な出来事の連続でした。
失業というきっかけがなければ、おそらく出会うことがなかった方々。
そんな方々がお互いに共創し、励まし合いながら、自らを高め合っていくコミュニティのパワーに圧倒されました。

閉塞感しかイメージできなかった失業。
でも。
気づいたら、わたしの周りはいままでとは比べもににならないほどに開けていた。

失業することで出会えた、知らなかった世界と新しい仲間。

きっかけは全て、コロナ失業。
それがわたしの【you+】

立ち止まっていたら見えなかったけれど。
進もうとしたことで見えてきた世界。

世界は開けていました。
辛いことが多い日々ですが、ともに生きる。ともに進む。
その環境が、私を救ったし、私に新しいものを与えてくれました。

すべては表裏一体。
狭くするのも広げるのも自分次第。

そう気づけたきっかけは、他でもないコロナ失業。
だから私の【you+】

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